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しおりを挟む聖女対俺の戦いは精神的に俺が物理的にセドがざまぁして勝利を収めた俺達は馬車に揺られてセドのお家に向かっている
俺的には疲れたから自分のお家に帰って可愛い可愛い姪に癒やされたかったんだけど、セドが駄々こねて強制連行されてます
えーっ!!お前じゃ癒やされないんだけど
セドは馬車の緩衝材のメッチャ効いた高級椅子に俺を抱かえて座り、ロイは馭者も努めているので外にいる
馬車の中は二人きり
くっそ甘い空気と淀んだ空気がMIXされた馬車の中を覆って何かやだ
さっきからセドは俺の顔や首をチュッチュしてきて唾液だらけかな
そして聖女と間接チューだけど黙っておこう
ややこいから
「ンッ………イッ?!……」
噛みよった
鎖骨噛まれた
「たぁああ!何すんだよ!」
「ローレンが私のものって印」
はぁ?俺は俺のものですけど
そうかい、じゃあさ……こうしてくれるわ
ガブっ!!
「ヴッッ!??痛………」
セドの首を噛んでやった
「俺はお前のものじゃない。お前が俺のものだ」
な~んてね
「ロ、ロロ、ローレン♡」
あれ?
「そんだね!私はローレンのものだよ♡」
あれあれ?
「好き!愛してる!死んでも離さない!来世でも一緒だから」
重っ!
言葉もですが声も段々低く重い
「絶対に離さないから」
呪詛を吐くみたいに言われて怖いんだけど
「ねっローレン」
怖くて目が合わせられない
「ローレンも私の事好き?」
「ぇ?あっ……」
「好き?」
視線が合ってないのに視線が痛い
見てる
すっごく見てる
「……ぅん。すき……です」
えっ何なの?これNOって言えないやつじゃない
地雷踏んだの?どこ?何処にあった?
「良かった」
頬笑を浮かべるセドに俺はホッとする
俺も良かった機嫌直ったみたいで
「違うとか。他に好きな人がいるとか言われたら。私以外と接触出来ないように監禁かな、とかそいつ殺るしかないよね」
「は、はは………ナイヨ、絶対ナイヨ。俺ハセドガ好キダヨ」
あっぶね~俺あぶねーなぁもう
「うん私もローレンが大好き。フフッじゃあ次は口の消毒かな」
「えっ?」
「お口開けて」
笑顔が怖い
「ロイを撒いて聖女に捕まってキスされたでしょ」
馬車の中の淀みが深くなったのを感じた
これは………機嫌が相当お悪いようで
全然機嫌が直ってなかった
やばいな………何故俺は気付かなかった
ずっと怒ってたんだ
聖女に連れ込まれた時からずっと不機嫌なままなんだ
背に冷や汗が流れる
「く・ち・あ・け・ろ」
俺は言わた通りに開けた
「い~子だ。舌出して」
躊躇っては駄目だ
素直に舌を出せば、セドの指に捕まれた
セドの舌が俺の舌の上を這い絡められる
口を閉じれない為唾液が舌へと流れてセドが舐め取る
ペロリ、チュルチュル
ベロリ、ペロペロ
チュー!を繰り返えされ
「ん~~んん~」
長い、しつこい、ねちっこいと抗議の声になってない訴えをした
「分かった」
指を離してくれたと安心したら手で頭を押さえられて唇を塞がれた
舌が入って歯列をなぞり上顎をなぞられ舌は喉奥へとやって来る
中を蹂躙され俺の息は絶え絶えだ
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