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しおりを挟む俺は切に願う
クラスメイトとなった聖女はそのままただのクラスメイトのままでいて欲しい
だから聖女にとって俺はクラスメイトA位の位置でいたい
面倒事はいらん
聖女の席は俺から一番遠い位置
セとかドとかの誰かの意図を感じる
全然いいんだけどね
休み時間聖女は周りに令息令嬢の生け垣が出来て中の様子は見えない
令嬢達に囲まれてる聖女を羨ましくなんてないんだから、俺だって美神には付き纏われているし、憑いてるといっても過言ではない
昼ご飯の時間で~す
厄介者は向こうからやって来る
聖女が前から両手に花でこちらに歩いて来た
「あっ目眩が………」
すれ違う様聖女が俺の方へ倒れて来た
避けました
態とらし過ぎて白ける
足を踏ん張り倒れるのを耐える聖女
面白いんだけど
右隣の令嬢も半笑い
だよね~
「足がも連れて真っ直ぐ歩けない」
昼から酔っぱらってる?
もしくは年齢詐称?
方向転換して再び俺目指してよろけて来た
ヒラ~り
まぁ…避けるわなぁ………
ドンッ!!
「ウギャッ!?」
「ゥプッ?」
壁に聖女がめり込んで、俺はセドの胸板にめり込んだ
「痴女が私のローレンに触れるな」
原因はセドだったみたいだ
お怒りのセドは氷点下の視線で今にも聖女を氷像に変えそう
「何するのよ!」
だよね
まだ未遂だし
現行犯だったら腕の一本位殺られてるかもしれないけど
地団駄踏んで悔しがってる聖女は元気だな
壁にはくっきり聖女型の凹みがあるのに傷1つない聖女は流石だな
右の令嬢3歩下がって距離を置く
左の令嬢うっとりしてる、あの子やばい
聖女が般若にへ~ん身
セドの腕の中の俺は見ないでおこう
夢に出てきたら困るからね
「いくらローレンが可愛いからと近ることは許さない。私の可愛く可憐で天使なローレンに触れていいのは、婚約者の私だけだ。1メートル以上離れて歩け」
どこの暴君だ
17歳の男を天使とかイッタイわ
1メートル以上だと廊下と廊下の端だ
ではそのように
後可愛い言うな
「ウザいからお前も離れろ」
「断る!」
更に抱きしめる腕に力に入り苦しい
息が………俺の余り高くない鼻を胸に潰され窒息する……同じ窒息死するならたわわな胸の谷間がいい
俺の中では力いっぱいドスドス叩いたつもりでもセドにはポカポカ程度だったみたい
取り敢えず腕の力が少し緩んで窒息死は免れた
ニヤニヤ顔のセド
何かムカツク
「済まない。愛おしくてつい」
「やかましわ!」
ちょっと俺より力があって身長が高いからって腕の中に囲い込むな
仕方ないから大人しく居てやるが……フンッ
「ちょっと私を無視してイチャつかないでくれる」
失敬な
関わり合いになりたくないから居ない者として扱っただけだ
「ローレン行こう」
俺は頷き憤慨する聖女をその場に残してランチに向かった
そもそも転ばなかったな聖女
倒れようとはしたけど踏ん張ってたし、床とお友達になるのは嫌だったのかな?
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