6 / 40
6
しおりを挟む俺の黒歴史案件になる現状
セドに午後の授業を矯正放棄させられ馬車に連れ込まれた
馬車の中では黒いものが出てニコニコ顔のセド
「やっぱ無しで」とは怖くて言えない
ロイは俺とセドを交互に見て楽しそうだ
なんか腹立つので心の中でそっとトイレの住人になりますようにと神に祈りを捧げた
そもそも約束って云うけれど
最近行動が過激になってたから
『人を無闇に殴ったり、消してはいけません』とちょっと釘を刺すつもりで云っただけなんだけど
昔から俺にちょっかいかけてくる輩に色々とね。ちょっと言えないかな
でもさあ半分以上はセドへのアプローチなんだけど、本人気付いてない
全て敵なの?
困ったちゃんだよね
俺に夢中な婚約者♡
ぁあ…ああ………ぁぁ……勘弁してくれよ
俺は女の子が好きなの
馬車が止まったようだちゃっちゃと済ませて早く帰りたい
セドのお家にお持ち帰りされた俺の膝の上には変態がいるんだ
四年前から婚約者やってますけど、ないわ~、これないわ~と下を観ながら途方にくれる俺
俺の目に写るのは俺が履いてるスカートの中に変態が埋まってて、後頭部がスカートから出てる誰が見ても引くレベルだ
どうしてこんなった
渋々ご褒美とやらのナマ膝枕をさせられにソファーに座らされたとこまでは、まあ……まあいいだろう
問題はその後だ
部屋に放り込まれて早々ズボンを剥ぎ取られそうになった俺は抗った
常識人の俺には人ん家でパンイチでソファーとか無理だし
膝掛けを要求したらロイが渡してくれた
「腰冷えるといけないんで、これをお使い下さい」
渡してくれたそれは……ぁあん
「ウグッ!痛い」
ロイの顔に叩き付けた
アホなの
「こんな短いスカート履けるか!!」
尻がかろうじて隠れる位の丈
この世界でそんなもん履くのはいかがわしい店か踊り子さん位しか需要がない
「大丈夫だよ。ローレンなら似合う」
そんな問題ではない
「そうですよ。ウルフローレン様ならお似合いです。ささどうぞ」
どうぞじゃないわ
そして進めるな
嫌だこの2人
「良いチョイスだ」
「何時でも主人の意思を汲み取れるのが出来る従者の印です」
ドヤ顔のロイをすっごく殴りたい
「どうするローレン。下着1枚か?スカートか?私はどちらでもいいけど」
二択以外をお願いしたい
「フム、全裸でもいいよ」
もっと酷い三択目来た
「決められないなら私が決めてあげようか?」
「スカートでお願いします」
「やはりスカートを選びましたか」
選択あってないようなものだ
笑顔でスカートを手渡すロイに殺意が湧いた
受け取る際についうっかり手を滑らせて俺の拳がヤツの腹に火を吹いた
「ウゴっ!………ぁああ……お腹が……」
お腹を抱えて駆け足で部屋をロイは出でいった
フッ秘孔を付いてやったわ
トイレの住人になるがいい
偶然って素晴らしい
まあソユ理由で婚約者はスカートの中に顔突っ込んどるのですよ
頭半分はみ出取りますけどね
はぁ~同じスカートとならロングでお願いしたかった
見なかったことに出来ない
俺の心のゲージを保つ為に、過労死成分が増えて行く
恥ずか死にそうだ
「幸せだローレンの匂いに包まれて」
そうでしょうよ
太腿の窪みに鼻埋めてスカートに包まれ密閉空間が出来てる
俺以外の匂ういがしたら凄いわ
まだ俺おっさんを飼う歳じゃないから加齢臭はしない
クンクン匂うな
太腿をスリスリするな
俺は変態に身を捧げている気分だ
現実逃避したい
73
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
弱すぎると勇者パーティーを追放されたハズなんですが……なんで追いかけてきてんだよ勇者ァ!
灯璃
BL
「あなたは弱すぎる! お荷物なのよ! よって、一刻も早くこのパーティーを抜けてちょうだい!」
そう言われ、勇者パーティーから追放された冒険者のメルク。
リーダーの勇者アレスが戻る前に、元仲間たちに追い立てられるようにパーティーを抜けた。
だが数日後、何故か勇者がメルクを探しているという噂を酒場で聞く。が、既に故郷に帰ってスローライフを送ろうとしていたメルクは、絶対に見つからないと決意した。
みたいな追放ものの皮を被った、頭おかしい執着攻めもの。
追いかけてくるまで説明ハイリマァス
※完結致しました!お読みいただきありがとうございました!
※11/20 短編(いちまんじ)新しく書きました!
※12/14 どうしてもIF話書きたくなったので、書きました!これにて本当にお終いにします。ありがとうございました!
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
竜王陛下、番う相手、間違えてますよ
てんつぶ
BL
大陸の支配者は竜人であるこの世界。
『我が国に暮らすサネリという夫婦から生まれしその長子は、竜王陛下の番いである』―――これが俺たちサネリ
姉弟が生まれたる数日前に、竜王を神と抱く神殿から発表されたお触れだ。
俺の双子の姉、ナージュは生まれる瞬間から竜王妃決定。すなわち勝ち組人生決定。 弟の俺はいつかかわいい奥さんをもらう日を夢みて、平凡な毎日を過ごしていた。 姉の嫁入りである18歳の誕生日、何故か俺のもとに竜王陛下がやってきた!? 王道ストーリー。竜王×凡人。
20230805 完結しましたので全て公開していきます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない
迷路を跳ぶ狐
BL
自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。
恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。
しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる