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おまけ2
しおりを挟むピンクが又ちょっかいかけてきました
懲りない方ですわ
それは教室移動の途中の出来事でしたわ
階段のすれ違いざまに自ら階段から堕ちたのです
頭可笑しいのかしら
やばいピンクだわ
いっそ奈落の底が口を開けて待っていたら面白いのに
「キャーッ!」
ピンクってキャーッて鳴くのね
まぁどうでもいいですけど
ピンクは何処に行くつもりだったのかしら?
次の教科の教室は貴方の向かった反対側でしてよ
まさか!?さぼる予定なのかしら
わたくしだってさぼっひっ!……後から悪寒が…
「だめだよ」
ですわよね
ク様が怖いですわ
「寝てもいいからそれはだめだよ」
真面目なのか不真面目なのかわかりかねますわ
それはさて置き皆避けてるわね
危ない人には近づいてはいけませんって親から言われてますものね
下から三段目程度なら墜ちてもたいした怪我しませんしね
ピンクなりに頭使いましたのね
「リリア様がわたしを押し……」
ありえませんわ
「……いえ何でもありません。わたし寝ぼけてたみたいです」
ですよね
わたくし自分で階段を上がっておりませんもの
ク様に姫抱っこされてますので
前に階段で躓いたせいで階段は常にク様が抱えてあがりますの
わたくしここ何年かは自分の足が階段を踏みしめたことがありませんわ
いやですわ皆様……その生暖かい目
階段を上る時皆様が脛をぶつける呪いを掛けてしまいそうですわ
そして一昔前の少女漫画みたいに女子はスカートが捲り上がり男子にキャーと言われてたらよいのです
そんなハプニングが起きることを期待しつつわたくしはク様に抱えられ教室へと向います
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