『第四世界』

ナカムラ

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ゴツゴツした岩場。
膝立ちの太もも辺りまではあったかいお湯がちゃぷちゃぷと跳ねてて。
もう少し中央に入れば深くなって、座って肩まで温泉に浸かれるんだけど。
俺は大きな岩に上半身を倒して、膝立ちしてもたれかかってて。
大きく足を開いて、後ろから黒いのに貫かれてる。



もう本当に、貫くって言い方で、合ってる。



その、昨日散々やって、俺のそこはかなりゆるい感じになってて。
温泉で体も温められてて、
わりと大きなものでも、入るんだけど。
やっぱり黒いののは、かなりおっきくて。
俺の腕くらいあって。
先端に薔薇のジャムを塗っただけの黒いののがいきなり入ってきて、
ゆっくりしては、くれるんだけど。
ゆっくり、でも確実に貫かれていく感覚に、ぞくぞくっとして。
大きく声を上げてしまう。



その、痛いんじゃなくて。
拡げられる感覚が、気持ちよくて。


もう。俺の体、どうなってるんだろ。




「一度、魔素、出すね?」




おなかの中に魔素が出されて。
その滑りをかりて、黒いののが、奥の壁までずるるっと進んで。
そこでしばらく止まってくれる。
だけどまだ、全部は入りきってなくて。
その先を知ってる俺の中が、ゾワゾワして。
勝手に収縮を始めて。
黒いののを、味わいだす。




「ゃ、これ、とめられな、、っ、はゃく、ぅごぃて、、ぇ、、!」




俺が、自分で腰を動かすのだけじゃ、ものたりなくて。
動いてほしいって、お願いしたら。
黒いのが俺の鱗の残ったゴツゴツした腰をガッチリと両手でつかんで、かるめに動かしはじめた。






「あっ、ふあぁっ、ゃああ、、!」





きもちいきもちいきもちい。




気持ちよくて、生理的な涙が出て。
うわずった声しか、出なくなって。
しばらく、そのまま声が止まらなくなって。
ずっと、気持ちがよくて。
俺の中が、ぎゅっと強く収縮して。
力が抜けて、奥が、開いて。





「、、、、、っ、ぁ、は、!!!!!」




黒いのが、俺の腰をぐっと引き寄せて。
俺の開いた奥に、先端をはめ込んで。
俺の中に、黒いののほとんどが収まって。
その衝撃でまた中がぎゅうっと締まって、痙攣して。





ごめんなさい。
ちゃんと認識できたのは、ここまでで。




ぼんやりと、霞む意識の中で。
後ろから両足をかかえられて、大きく開かされて、もう地面に足をつけてない状態で、黒いのにもたれかかって。
激しく穴を穿たれて。
俺の体が鞠みたいに跳ねてるな、とか。
おなかの奥で、ぐぽぐぽ魔素が、かき混ぜられてるな、とか。
俺のおなか側を突かれるたびに、俺の前からとめどなく魔素がたれて。
おなかの形がボコッと変わるな、とか。
たぶん気持ちいいって、言いたいんだろうけど、言えてないこの声、俺のかな?とか。
何度も中にそそがれる魔素に、俺の体は喜んで。
そのたびに奥へ奥へと黒いののを誘って。
中の壁が、黒いののを食べてる。


そんなのを、感じながら。
やっぱり俺は意識を落とした。






もうちょっと、ちゃんと、雛を卒業して、成体になったら。
ちゃんと意識を保って。
やられてるだけじゃなくて。
自分から動いて。
気持ちよく、させたいのだけど。
そんな日、
くるのか、な、、






ああ、せめて、






キスをしたい、な、、


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