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しおりを挟む聞こえてくるオルゴールの音に、意識が浮上する。
そろり、と目を開けて。
そのタイミングで頬を、するりとなでられて。
気持ちがよくて、笑ってしまう。
ちゅうちゅうと降ってくるキスが、
くすぐったくて、恥ずかしい。
「白銀の、どう?わかる?」
そっと訊かれて、俺はきょとんとしてしまう。
「?黒いの?」
呼びかければ、黒いのが嬉しそうに笑って、かぷっと口づけされて。
口内が魔素で満たされる。
気持ちがよくて、ふわふわしてたら、
「中に、俺を、入れて?」
黒いのがそんなふうに言って。
俺はやっぱりきょとんとしたんだけど。
このあととんでもないことになる。
俺のうしろの穴に、黒いののが、出入りしてる。
もう何日も、俺は足を開きっぱなしで。
俺のうしろの穴は、もう完全に黒いのの専用の穴になった。
嬉しいし、気持ちがいいのだけど。
やっぱりもう、体力が、もたなくて。
何度目かの気絶をしてしまうのだけど。
たぶん、寝ていても、目を覚ましても、揺すられ続けるんだろうな、と。
落ちていく意識の中で思った。
うん。何日もです。
俺と黒いのは、何日も、ずっと。
一度も抜かずに、出し入れしてます。
我ながら、すごいと思う。
ちょっともう、だいぶ、数日前すぎて、思い出せないんだけど。
初めのほうかな?
そのへんは、キスから始まって、ナイトウェアをするりと脱がされて。
俺のおなかの下の割れ目から飛び出したものを、黒いのが咥えてくれて。
気持ちよくなって、魔素を出して。
黒いのが飲んでくれて。
そこから、ぐいっと腰というか、お尻を持ち上げられて。
うしろの穴に、黒いのが、やっぱり薔薇のジャムを、塗りたくって。
俺の腕の、半分くらいの大きさの、ガラス製の張り型を、奥まで入れられて。
「少し、狭くなってるから、また拡げるね?」
たくさんこすられて。
とめどなく魔素を、出して。
気持ちがよくて。
少しずつ、黒いのが、新しい張り型に変えてくれるたびに、俺のうしろの穴に、黒いののアレの先端を押し当てて、中に魔素をそそいでくれて。
何度目かのそれに、意識を落としたんだけど。
目を覚ましても、まだ俺は足を開いたままで。
うしろの穴に、俺の腕のサイズくらいの張り型が入ってて、
黒いのがそれを出し入れしたら、
その張り型、でこぼこしてて。
それが、俺の中をあちこち刺激して。
俺は痙攣して魔素を噴き出して。
出た魔素は全部黒いのが飲んでくれて。
力の抜けた穴から、黒いのが張り型を抜いて。
「入れるね?」
力の抜けたその穴に、
黒いのが先端を、潜り込ませて。
さんざん拡張したそこは、苦もなく黒いののを呑み込んで。
そのまま奥まで黒いののが入ってきて。
ガラスの張り型とは違うその肉感と熱さに、俺は悲鳴を上げたんだけど。
あまりに消耗しすぎてて。
まともに声も、出せなくて。
そこから、今日で、何日目かな?
俺たちの部屋、
天蓋付きのベッドが、ずっとギシギシ鳴ってる。
熱くて、熱くて、体中を巡る魔素が、気持ちよくて。
黒いのの先端のエラの張ってるところで、俺のおなか側のこりっとした所をこりこりされるのもいいし、
奥まで突き入れられて、無数にあるカエシの部分で、中の壁をひっかくみたいにして黒いののが抜けていくのも気持ちがいい。
俺の中が、もう勝手に収縮して、咀嚼するみたいに黒いののを味わってて。
ずっと気持ちがいいから、どうやって終わったらいいのか、わからない。
うつ伏せにひっくり返されて、
俺はもう体を支えられないから、くたっと寝てて。
黒いのが俺の体にかさなるように密着して、
ゆっくりと、奥に向かってえぐるように腰を動かして。
奥が、開いて。
がぽっがぽっと、俺のおなかの中で音がする。
先に出された魔素が、かき混ぜられて。
奥に押し込まれていく。
俺の口からとめどなく声が漏れてるんだけど、
意味のある言葉にならなくて。
奥に、黒いのの先端をはめ込んだまま、
黒いのが膝立ちになって、
俺の上半身を反らすように起こすから、
「ぁ、、、、っ、もっ、と、ぉ、、く、に、は、ぃる、、、、!」
行き止まりの奥を、こじ開けられて、入ってたと思ったんだけど。
その、黒いのの、大きくて、長くて。
それでも根元までは、入ってなかったんだけど。
それが、もっと奥に、進んでくる。
「か、、、ひ、っ、、、!!!!!」
息が、うまくできなくて。
ぼこりと、俺のおなかが、変形して。
たぶん、黒いののを、根元近くまで、呑み込んでる。
そしてそのまま、黒いののが、徐々に太く、よりゴツゴツしはじめる。
これって、これって、、、!
「少しだけ、竜化させるね?そのほうが、大量に出せるから」
まっ、て、と。
出した言葉は届いただろうか。
熱い魔素の奔流を受けて。
俺は体の中も外も痙攣させて。
深く意識を落とした。
俺の体、そのうち溶けるんじゃないかな。
少なくとも、俺のうしろの穴は、俺の意思とは無関係にひくひくと動いて。
中にそそがれた黒いのの魔素を、奥へ奥へと呑み込んで。
まだ入れられたままの黒いののに、吸いついて離れない。
俺じゃない。
もう俺の体が勝手にやってる。
まあ、ものすごく気持ちがいいから、いいか。
ちょっと頭、溶けてるのかも。
なにかを、そう、なにかを、俺はずっと考えてたような気がするんだけど。
ごめんなさい、って。
目が覚めて、
それがなんだったのか、
ちょっと今は考えられない。
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