11 / 20
11話 合コン
しおりを挟む
空は、学校での成績も良かったことから、大きな病院に早くから就職が決まっていた。
そして、無事に専門学校を卒業して社会人になった。
病院は、家から遠いのが難点だったが…車で通った。
病院では、事務室に勤務しシステムを担当している。
栞と別れてから、栞とは会っていない。
そして、新しい恋をする気にもなれずにいた。
就職してからも、特に出会いも無く…日々は過ぎて行った。
何時の頃か…栞が職場の人と結婚したと…風の噂で聞いた。
空は、それを聞いても、揺らがないぐらいに傷は癒えていたようだ…
でも、そんな空を心配して…
専門学校の友達が、空にメールをしてきた。
―――空、元気か?ちょっと合コンのメンバーが足りないんだ…お前が合コンに行く気がないのは、分かってるんだけど、俺を助けると思って…来てくれないかな??
また、こいつが…面倒なことを言って来たなって思ったけど…
なんだか、行ってもいいかなって気持ちになった。
―――分かったよ。行くよ…
―――助かるよ!ありがとう。
栞と別れて、もう3年が経つ…
栞も結婚したことだし…俺も、そろそろ吹っ切らないとな…
その時は、ふと、そう思った…
*****
舞は、大学を卒業後、大手のアパレルに就職した。
スタッフは女子が多く…お客も女性ばかりだ…
まったく出会いもない…
毎日、仕事と家の往復…
友達とも、休みが合わないから休みは、家でゴロゴロするばかり…
私の、人生って本当につまらない…
大学時代の彼と別れてから2年…
出会いもないから、彼も出来やしない…
空くんの事を忘れるには、新しい恋をするしかないのに…
そんな時、同僚から合コンに誘われた…
「友達から、合コンに誘われたんだけど…舞さん、彼氏いなかったよね?」
「いないけど……」
「一緒に行ってみない?」
舞は、合コンが苦手だ…
でも、合コン以外での出会いもないし…
無理に恋愛をしなくてもいいって気持ちもあるけど…
舞の心から、空の存在を消したかった…
自分勝手かもしれないけど、誰かに忘れさせて欲しかった…
すごく迷ったけど…
新しい人生を踏み出すために…
行ってみようって思った。
「私なんかが行ってもいいのかな?」
「全然いいよー。行こう行こう」
「分かった…行ってみる……」
合コンって、何を着ていけばいいんだろう?
こういうの久しぶりだし…
あまりに着飾って行って、張り切ってると思われても嫌だし…
考えてみたら、最近の舞は髪を伸ばしっぱなしで…
ロクに手入れもせずに、お団子にしている。
久しぶりに美容院くらいは行っておこうか…
舞は、久しぶりに髪を切って…パーマをかけた。
くすっ…
結局、張り切ってると思われそうだな…
だから服装は、あまり張り切らない程度におしゃれをして行った。
いつも舞を見ている同僚は、張り切ってると思うだろうなって思いながら
待ち合わせ場所に行くと…
同僚の方が、張り切っていた…
合コンの店に入って行くと…
すでに、男の人が待っていると同僚の友達がつぶやいた。
舞は、店の中に…
空に似ている人を、すぐ様見つけた…
私って…
こんな時まで、空くんのことが頭にあるんだ…
どうしようもないな…
そう思いながら…
同僚の後ろに付いて席に向かった…
そして、無事に専門学校を卒業して社会人になった。
病院は、家から遠いのが難点だったが…車で通った。
病院では、事務室に勤務しシステムを担当している。
栞と別れてから、栞とは会っていない。
そして、新しい恋をする気にもなれずにいた。
就職してからも、特に出会いも無く…日々は過ぎて行った。
何時の頃か…栞が職場の人と結婚したと…風の噂で聞いた。
空は、それを聞いても、揺らがないぐらいに傷は癒えていたようだ…
でも、そんな空を心配して…
専門学校の友達が、空にメールをしてきた。
―――空、元気か?ちょっと合コンのメンバーが足りないんだ…お前が合コンに行く気がないのは、分かってるんだけど、俺を助けると思って…来てくれないかな??
また、こいつが…面倒なことを言って来たなって思ったけど…
なんだか、行ってもいいかなって気持ちになった。
―――分かったよ。行くよ…
―――助かるよ!ありがとう。
栞と別れて、もう3年が経つ…
栞も結婚したことだし…俺も、そろそろ吹っ切らないとな…
その時は、ふと、そう思った…
*****
舞は、大学を卒業後、大手のアパレルに就職した。
スタッフは女子が多く…お客も女性ばかりだ…
まったく出会いもない…
毎日、仕事と家の往復…
友達とも、休みが合わないから休みは、家でゴロゴロするばかり…
私の、人生って本当につまらない…
大学時代の彼と別れてから2年…
出会いもないから、彼も出来やしない…
空くんの事を忘れるには、新しい恋をするしかないのに…
そんな時、同僚から合コンに誘われた…
「友達から、合コンに誘われたんだけど…舞さん、彼氏いなかったよね?」
「いないけど……」
「一緒に行ってみない?」
舞は、合コンが苦手だ…
でも、合コン以外での出会いもないし…
無理に恋愛をしなくてもいいって気持ちもあるけど…
舞の心から、空の存在を消したかった…
自分勝手かもしれないけど、誰かに忘れさせて欲しかった…
すごく迷ったけど…
新しい人生を踏み出すために…
行ってみようって思った。
「私なんかが行ってもいいのかな?」
「全然いいよー。行こう行こう」
「分かった…行ってみる……」
合コンって、何を着ていけばいいんだろう?
こういうの久しぶりだし…
あまりに着飾って行って、張り切ってると思われても嫌だし…
考えてみたら、最近の舞は髪を伸ばしっぱなしで…
ロクに手入れもせずに、お団子にしている。
久しぶりに美容院くらいは行っておこうか…
舞は、久しぶりに髪を切って…パーマをかけた。
くすっ…
結局、張り切ってると思われそうだな…
だから服装は、あまり張り切らない程度におしゃれをして行った。
いつも舞を見ている同僚は、張り切ってると思うだろうなって思いながら
待ち合わせ場所に行くと…
同僚の方が、張り切っていた…
合コンの店に入って行くと…
すでに、男の人が待っていると同僚の友達がつぶやいた。
舞は、店の中に…
空に似ている人を、すぐ様見つけた…
私って…
こんな時まで、空くんのことが頭にあるんだ…
どうしようもないな…
そう思いながら…
同僚の後ろに付いて席に向かった…
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編10が完結しました!(2024.6.21)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
麗しのラシェール
真弓りの
恋愛
「僕の麗しのラシェール、君は今日も綺麗だ」
わたくしの旦那様は今日も愛の言葉を投げかける。でも、その言葉は美しい姉に捧げられるものだと知っているの。
ねえ、わたくし、貴方の子供を授かったの。……喜んで、くれる?
これは、誤解が元ですれ違った夫婦のお話です。
…………………………………………………………………………………………
短いお話ですが、珍しく冒頭鬱展開ですので、読む方はお気をつけて。
プラトニック ラブ
風音
恋愛
芸能科に在籍する超人気歌手のセイと付き合い始めた普通科在籍の紗南。保健室にて密会を続けていたが、セイのマネージャー 冴木から「セイに近付かないで欲しい」と警告される。そんな中、セイの留学が決まり、紗南はセイの将来を思って送り出そうとするが、冴木は紗南がセイの将来への足かせの存在だと伝えて、留学を機に二人の仲を引き裂こうとする。《カーテン越しの君》の続編。
※本作品は、魔法のiらんど、野いちご、ベリーズカフェ、エブリスタ、ノベマ!、小説家になろうにも掲載してます。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
男子から聖女と言われている同級生に彼氏を奪われた。その後、彼氏が・・・
ほったげな
恋愛
私には婚約もしている彼氏がいる。しかし、男子からは聖女と言われ、女子からは嫌われている同級生に彼氏と奪われてしまった。婚約破棄して、彼のことは忘れたのだが、彼氏の友人とばったり会ってしまう。その友人が話す彼氏の近況が衝撃的で……!?
奪い取るより奪った後のほうが大変だけど、大丈夫なのかしら
キョウキョウ
恋愛
公爵子息のアルフレッドは、侯爵令嬢である私(エヴリーヌ)を呼び出して婚約破棄を言い渡した。
しかも、すぐに私の妹であるドゥニーズを新たな婚約者として迎え入れる。
妹は、私から婚約相手を奪い取った。
いつものように、妹のドゥニーズは姉である私の持っているものを欲しがってのことだろう。
流石に、婚約者まで奪い取ってくるとは予想外たったけれど。
そういう事情があることを、アルフレッドにちゃんと説明したい。
それなのに私の忠告を疑って、聞き流した。
彼は、後悔することになるだろう。
そして妹も、私から婚約者を奪い取った後始末に追われることになる。
2人は、大丈夫なのかしら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる