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後編 あの人と会ってから
【55話】社会福祉士国家試験
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それから…
私はパートを辞めて、家事が済んだら夕方まで勉強するという生活を送った。
国家試験まで、あと1か月…
ひたすら過去問をやった。
社会福祉士の試験は19科目あるので覚えるのも大変だったけど
大学の小テストが、結構役に立った。
今まで、こんなに勉強したことない…というくらい勉強をした。
あの人も、驚くほどに…
そして…試験当日…
日曜日だったから、あの人に試験会場に送って貰った。
試験会場に着くと…
すごい人…
でも若い人が多い…
午前中の試験で、もう心が折れそうだった。
正直、分からない問題も多かった…
昼休憩に、近くの公園に行って昼ごはんを食べて
寛ごうとしたけど…それどころでなない…
公園では、受験していると思われる若い人が楽しそうにしている。
私のことは、どう見えてるのかな…
そう考えながら、早々に試験会場に戻った。
午後からも試験…
試験問題は持って帰って良いので
自分の解答を写して帰った。
なんとか最後まで、解答は書いた。
迎えに来てくれたあの人が
「お疲れ様…疲れたね」
と言ってくれたのだけど…
「疲れた~」
「多分、ダメだと思う…難しかった…」
と言った。
夜になり…
各学校で解答速報がある…
私は、自分の書いて帰った解答と解答速報をチェックした。
試験の満点は150点
その60%程度取れていたら合格基準となる。
その年の問題によって誤差はあるが…
各学校によって解答が割れる問題もある…
その問題は別として…
ん?95点以上ある…
もしかしたら受かってる?
といっても、年によっては合格基準が95点になったこともある。
解答を間違えて書いていたら…
微妙だな…と思いながら…
発表を待つしかない…
発表は、1か月以上先だけど…
その間に、就職先のイベントがあったり…
2月からは、就職前実習が始まったりした…
2月は日勤の実習のみ。
お金もちゃんと出る。
私は、面接で一緒だった子と4回ほど行った。
日勤だと、子ども達と触れ合う時間は、ほとんどない。
朝行くと、もう学校に行ってるし…
夕方、子ども達が帰って来てから子どもと遊べる。
それまでは、掃除や制作物、洗濯物を取り込んで畳む程度だ。
そして…17時には帰る。
そして…3月に入ってからは、泊まりの実習となる。
私は、どうせ4月になったら嫌でも泊りの勤務をするのだから…
と思い、2回しか入れなかった。
男子ホームに1回と女子ホームに1回…
なかなか時間が経たなかった…
泊まり勤務はシンドイ…
実習の人は「お姉さん」と呼ばれる…
でも、お姉さんではないんだけど…と思いながら働いていた。
小学生は、男子も女子も懐いてくれる。
中学生以上は、難しいな…と感じていた。
先輩になる人も年下ばかり…
先輩の話では、どこのホームの担当になるかは
4月1日に発表されるらしい…
そして…
合格発表の日がやってきた。
ネットで合格を見れる…
結果は…合格だった。
97点…合格基準は88点だった。
1回目の人生でも合格だったんだけど…
試験ばかりは、正直…問題を覚えてないし…
その時の実力だから…
落ちたらどうしようかと思ったよ…
良かったー!
過去を変えることにならなくて…
本当に良かった…
そして、大学も最後のレポートの合格を貰い、無事に卒業となった。
卒業式は出れなかったけど…
立派な卒業証書が送られて来た。
これから…
私は、就職する。
1回目の人生は…
希望に満ちていた…
もし…「大変なこと」が済まないと戻れないとしたら…
私は、まだ戻れない…
私はパートを辞めて、家事が済んだら夕方まで勉強するという生活を送った。
国家試験まで、あと1か月…
ひたすら過去問をやった。
社会福祉士の試験は19科目あるので覚えるのも大変だったけど
大学の小テストが、結構役に立った。
今まで、こんなに勉強したことない…というくらい勉強をした。
あの人も、驚くほどに…
そして…試験当日…
日曜日だったから、あの人に試験会場に送って貰った。
試験会場に着くと…
すごい人…
でも若い人が多い…
午前中の試験で、もう心が折れそうだった。
正直、分からない問題も多かった…
昼休憩に、近くの公園に行って昼ごはんを食べて
寛ごうとしたけど…それどころでなない…
公園では、受験していると思われる若い人が楽しそうにしている。
私のことは、どう見えてるのかな…
そう考えながら、早々に試験会場に戻った。
午後からも試験…
試験問題は持って帰って良いので
自分の解答を写して帰った。
なんとか最後まで、解答は書いた。
迎えに来てくれたあの人が
「お疲れ様…疲れたね」
と言ってくれたのだけど…
「疲れた~」
「多分、ダメだと思う…難しかった…」
と言った。
夜になり…
各学校で解答速報がある…
私は、自分の書いて帰った解答と解答速報をチェックした。
試験の満点は150点
その60%程度取れていたら合格基準となる。
その年の問題によって誤差はあるが…
各学校によって解答が割れる問題もある…
その問題は別として…
ん?95点以上ある…
もしかしたら受かってる?
といっても、年によっては合格基準が95点になったこともある。
解答を間違えて書いていたら…
微妙だな…と思いながら…
発表を待つしかない…
発表は、1か月以上先だけど…
その間に、就職先のイベントがあったり…
2月からは、就職前実習が始まったりした…
2月は日勤の実習のみ。
お金もちゃんと出る。
私は、面接で一緒だった子と4回ほど行った。
日勤だと、子ども達と触れ合う時間は、ほとんどない。
朝行くと、もう学校に行ってるし…
夕方、子ども達が帰って来てから子どもと遊べる。
それまでは、掃除や制作物、洗濯物を取り込んで畳む程度だ。
そして…17時には帰る。
そして…3月に入ってからは、泊まりの実習となる。
私は、どうせ4月になったら嫌でも泊りの勤務をするのだから…
と思い、2回しか入れなかった。
男子ホームに1回と女子ホームに1回…
なかなか時間が経たなかった…
泊まり勤務はシンドイ…
実習の人は「お姉さん」と呼ばれる…
でも、お姉さんではないんだけど…と思いながら働いていた。
小学生は、男子も女子も懐いてくれる。
中学生以上は、難しいな…と感じていた。
先輩になる人も年下ばかり…
先輩の話では、どこのホームの担当になるかは
4月1日に発表されるらしい…
そして…
合格発表の日がやってきた。
ネットで合格を見れる…
結果は…合格だった。
97点…合格基準は88点だった。
1回目の人生でも合格だったんだけど…
試験ばかりは、正直…問題を覚えてないし…
その時の実力だから…
落ちたらどうしようかと思ったよ…
良かったー!
過去を変えることにならなくて…
本当に良かった…
そして、大学も最後のレポートの合格を貰い、無事に卒業となった。
卒業式は出れなかったけど…
立派な卒業証書が送られて来た。
これから…
私は、就職する。
1回目の人生は…
希望に満ちていた…
もし…「大変なこと」が済まないと戻れないとしたら…
私は、まだ戻れない…
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