夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2025年3月

3月3日

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今日はひな祭りなので朝から雛人形の話をテレビで何度も見かけた。
長女も今朝は今日限定のスイーツを見て妻と食べたいねと話していた。
桃の花って描けないよねと悠長に話していたせいか長女を送ることになり俺が遅刻した。
月初めから遅刻かと東にからかわれてバツが悪かった。

佐々木くんに末広さんのことを聞くと、最初の頃は綺麗だったと思うが仕事にも慣れていなかったので詳しくそこまでは見ていなかったそう。
古くて汚い取引先はたくさんあるのでどこかと取り違えがあるかもしれないが、汚くなり始めたと思ってからは一気に汚くなった気がすると。
東も同業者に話を聞いてみると言って出ていった。
佐々木君は少し落ち込んでいたように見えた。
北島にも確認したが情報はなかった。
工房の社長についても新しいことはなにもないとのことだった。

昼過ぎに工務店から人手が足りないので荷物を運ぶのを手伝って欲しいと頼まれた。
いつもお世話になっているのですぐに向かうと、簡単に場所を説明され若い子の後ろについてくように言われた。
コウキ君というそうで佐々木くんをヤンチャにした感じの金髪ですごく元気。
こないだの子だなと思っていると後ろにつてこられるのは嫌だと言い出した。
社長には文句言うなと叱られていたが、事故を起こしたり仕事が嫌になられても嫌だったので俺が先に走った。
現場に着くと言われた通りに隣の家の方が顔を出して覗き込んでいた。
文句が来るかとドキドキしていると隣の方に気がついたコウキ君が挨拶に行った。
少し離れた俺のところまで何を話しているのかはっきりと聞こえるくらい大きな声で話していた。
コウキ君にか気圧されたのかすぐに隣のご自宅に戻って行った。
すごいなぁと思いながら見ていたが先に現場に来ていた職人さんたちもなにかあったのかと覗き込んでいた。
コウキ君が戻ってくると「すごいなお前、午前中なら昼飯奢ってやったのに。」と褒められていた。
荷物を置いて帰ろうとするとコウキ君が親方に捕まっており、「明日も来ないか?」と誘われていた。
断られると、自分のとこの若いやつにやらせるしかないと笑っていたが、最近の若い子はそういうことをさせるとすぐにいなくなってしまうと心配しながら戻ってきた。
工務店に戻り現場の話をすると、「声はいいからなぁ。」と嬉しそうにしていた。
しょっちゅ怒られていると話していたが、なんだかんだと上手くいっているようだった。
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