夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2025年2月

2月26日

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昨日のことを東に言うと、納品はしないでおこうかということになった。
あれから問い合わせもなかったので支払いも厳しいのかもしれない。
佐々木くんとしては注文を受けたのに持っていかないというのは精神的に好ましくなかったようで、なんとかならないかとこぼしていた。
俺も頼まれたのならとなんとかしたい気持ちはあるが、ビジネスとしては心を強く持たなくてはいけない。
東は「金が無いならしゃーない、こっちも仕事だからな。」と諭していたが、佐々木君は暗い顔をしたままだった。
今月送った請求書の分の支払いがあればなんとか出来るかもしれないが、昨日の話を聞いた限りでは難しそうだ。
午後には北島にも同じことを相談したが東よりももっとドライだったと片岡さんに連絡が来た。
北島も何年か前までは佐々木くんと同じような雰囲気だったが最近は仕事は仕事と考えを変えたようだ。
特に失敗をしたり会社に損害を与えたという訳ではないがいきなり変わったので少し驚いたことを覚えている。

帰宅すると、次女に靴下を触られた。
なにか新しい遊びかと思い仲間に入れてくれたことを嬉しく思っていると、妻に「汚いから触っちゃダメ。」と言われ、ショックを受けた。
夕飯後に長男を風呂に入れ出ると、また次女が来たのでなにかあるのかと思いきくと、くるぶしを見つけたそうだ。
自分にもあると言って見せてくれたが、俺とは違いきれいだった。
くるぶしも苦労知らずかと思いながら長男のくるぶしを見ると、長男もきれいだった。

夜に子どもたちを寝かしつけたあと妻が長男のズボンの裾を長くしていたので、達也さんから電話が来たことを話した。
妻にも少し前に文乃から電話があったそうだ。
話を聞く限りでは3週間ほど前のことだったようだったので、達也さんも悩んで俺に連絡してきたのだろうか。
妻が文乃から聞いた話は俺が言いた話と殆ど変わりなった。
ただ、俺が文乃を好きだと思っていたことや妻と代わりに結婚したと思っていたことは聞いていないようだったので、俺も話さなかった。
達也さんが俺に態度が悪かったことに対しては、文乃と幼馴染だということが気に食わなかったと聞いたようで、「ヤキモチを焼いて態度が悪くなるなんて以外だったねぇ。」といたずらっぽく笑っていた。
そういう事になったのかと思いながら話を合わせておいた。
妻が家を欲しがっていた理由は聞けなかった。
聞いたらきっと教えてくれたと思うが怖かった。
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