夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年12月

12月10日

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昼過ぎに工務店の社長がたいやきを持って来た。
早瀬さんがちょうど食べた買ったとすごく喜んでいた。
つぶあんとクリームがありどちらにしようと迷っていると、両方食べたら良いと言われ両手に持っていた。
ハッと思い出したように「ダイエットしてるんだった。」と呟いてどちらかを戻そうとした。
元々細身とは言えなかったが最近少しふくよかになった気はしていた。
ご主人の実家に気を使わなくなってもよくなってからご飯が美味しいのよと恥ずかしそうにしていた。
片岡さんが半分ずつでどうかと提案して半分こにしていたが、大きい方を勧められ喜んで食べていた。
見覚えがあるなと思いながら見ていたが、妻のようだった事に気がついた。
長女と妻と一緒に出かけたときのことを思い出した。
工務店の社長は昨日の折れ戸のことで来たようだった。
担当の人と一緒に行ったが「最近の人は家に他人が来ることが分かっているのに片付けない。」と愚痴をこぼしに来たようだった。
先月に行ったときもきれいとは言えない家だったと言うと「最近の若いやつはなぁ。」と苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
最近は『若いやつ』だけではなく高齢の人の家も散らかっていることが多いような気がする。
仕事柄出入りする家は限られているが、子供がいる家が一番きれいに片付けてるように感じる。
早瀬さんは一人だと片付けなくても困らないし、歳を取ると全部必要な気がして散らかるから仕方がないと慰めていた。

夜に子どもたちが寝てから妻にアイツの実家を文乃が相続することで話がまとまったが、どう思うかと聞かれた。
正直どう思うかと聞かれても、そうかとしか思えず「分かった。」としか答えられなかった。
妻は不安そうな顔をしていた。
やっぱりアイツの実家が欲しかったのだろう。
現実的には文乃のほうが家の面倒も見やすいだろうし、近所の人との人間関係のことも考えるとそうなるのが一番よかったと思う。
少し前から話し合っていて、正月に向こうに行った時にも軽く話して本決めするとのことだった。
もしかしたら俺からも何かあるかもしれないからと文乃が聞いておいてほしいと言っていたので聞いたそうだ。
達也さんはどうなったのかと思ったが、聞けなかった。
もしかしたら文乃は実家を手放すのではないだろうかとの考えが浮かんできて、それとなく聞いたが少なくとも5年はそういうことはないそうだ。
金銭的にも困ってはいないと話していたとのことだった。
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