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2024年11月

11月13日

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午前中に工務店から人手が足りないからと手伝いに行ってきた。
リビングと寝室をわける折れ戸が壊れて動かなくなったと築浅のアパートの管理会社からの依頼だそうだ。
担当者といっしょに部屋の中に入ると、入口からペットボトルと酎ハイの缶が入ったゴミ袋が置いてあり、部屋全体もきれいだとは言えない雰囲気だった。
生物の入ったゴミ袋はなく臭いは不快ではなかったのでホッとした。
依頼があった戸の前にも物が散乱しており、管理会社の人と目が合い同じことを思っていると感じた。
家主は俺よりは若いが30前半ばだと思われる男だった。
管理会社の人は俺の父親と言ってもおかしくはない男で、家主に「こういう人が来る時は軽くでいいから片付けて、掃除しておくものだ。」と厳しい口調で話していた。
言われたことが不快だったのか、不満そうな顔だったが物を寄せてくれたので、戸を見ることが出来た。
何かが引っかかっている様子で、外してみると金具が歪んでいた。
金具があったところの周りに細かい傷がたくさんあったので、少し前から動きにくくなっていたのに無理やり動かしていたようだ。
本格的に曲がって動かなくなってしまったのだろうと説明すると、管理会社の人は渋い顔をしていた。
バラしてみないとわからないが取り外して金具だけ修理するか新しい戸を入れるか聞くと、大家さんに確認すると言って電話をしに出ていった。
戸があった上の部分を確認していると、戻ってきて新しくするとのことで話がまとまった。
納品に10日位かかると言うと、家主がそれだと困るのでもっと早くしてほしいと不満たらたらだった。
自然に壊れたものなら似たものに交換や早めに対応する事もできたが、壊されたものなのでこういう対応になると毅然とした態度だった。

帰りに昨日の依頼人のところに行くと言うと工務店の人も今日のお礼にとのことで手伝ってくれた。
未だに心当たりが無いと原因がわからなかった。
本職がいたので修理は直ぐに終わった。
「貰ってきた新米にも虫が湧いちゃって困ってるのに、ドアまで困ったことになって助かったわ。」と話し、何度もお礼を言われた。
米の虫湧きまでは対応できないからと冗談を言い合って別れたが、先に行ったところの家主とは大違いで対応が良かった。
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