夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年10月

10月17日4/4

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家はご両親の名義で、お父様が亡くなった後はお母様の名義だったので、売ったお金で新生活を始めることにしたそうだ。
親父の遺産が自分の大学にかかる費用になったから、家が売れてホッとした時のことを今でも覚えてるし夢にも出てくると、呆れたように笑っていた。
そんな状況だったから臣のことが気になってたと言ったので、何のことだろうと思ていると、奨学金も無いって話していたことを覚えていたそうだ。
そんな話をしたか覚えていなかったが、上原さんは羨ましく思っていたそうだ。
家族も仲が良くて幸せそうだとも。

家を売ると言った時、叔父に自分の住むところを見つけるように言うと、金が無いから無理と言われたそうだ。
そして、当然のように俺達について来ようとして俺達も拒否したんだよと怒りを堪えたように言った。
金なら、爺さんの遺産もあったからそれを使うようにと上原さんたちで説得したが、すでに全額使っていたそうだ。
そのことを知ったお母様は見たことないくらい怒って、叔父さんを無視しだしたからと弟も真似していたそうだ。
上原さんはそういう性分ではなかったので、最後まで説得したそうだが意味はなかったと、感情が読み取れない顔で言った。
おばあさんのことも何もしないどころか、施設にも最後まで会いに行かなかったそうで、お母様が通帳の管理をしていた事にも文句を言っていたそうだ。
途中からは上原さんが孫だからという理由で管理を任されていて辛かったとのことだった。
絶対に手を出してはいけない金があって、悔しいとか惨めだとも感じていて、金の有りそうな俺に対しても複雑な思いだったが八つ当たりする訳にもいかなかったしと、苦笑いしていた。
上原さんのことは何も知らないはずなのに、そういうところは上原さんらしいと感じたので不思議な気分だった。
食べ終わって、店を出た後に「ああいうやつは、隔離して俺と関わらなくて良いようにしてほしかった。」と嘆いていたが、どこかしら差別的な印象を受けた。

また近い内にと言われて、事務所に戻ると佐々木くんが、戻ってきてくれて良かったと嬉しそうにしていた。
今日、上原さんにあって今までと違う印象になったが、それでもまだ苦手だ。
上原さんは俺に避けられているのは、妬ましく思っていたのが伝わっていたからだと思い、あまり関わらないようにいていたそうだ。
アイツのお母さんの納骨を済ませたことを伝え忘れていたので、ご馳走様とともにメールをしようと素直に思えただけでも進歩はあったと思う。
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