夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年10月

10月17日1/4

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今日は朝から憂鬱だった。
いつもは夜眠れないので次の日のことを考えていたが、こんな日に限ってぐっすり眠れてしまった。
何も考える間もなく布団に入るとすぐ朝になっていた。
何故か頭もスッキリとして、今までにないくらい体調も良かった。
妻にも今日は調子良さそうだと声をかけられた。
上原さんのことを話すと、「なるようになるから、いつものように調子合わせておいたら?得意でしょ。」と言われた。
自分では人に調子を合わせているとは思っていなかったので、朝から不思議な気持ちになった。
調子を合わせているというのは、東のような人のことを言うのではないだろうか。

長男を幼稚園に送って行くと、幼稚園の園長からほとんど開けない物置き部屋の戸を開けると、閉まりにくくなったと相談を受けた。
中に入って確認すると、戸が下に擦っているようだった。
ネジを締め直せばいいだけだと思っていると、強く閉めるとカラカラみたいな音がすると言われ、よく見てみるとネジが折れていた。
古そうだと思い確認すると、リフォームしたので新しく見えるが、建物自体は古く予算の都合であちこち直していないところがあるそうだ。
知らなかったので、当たり障りの無いように返事を返すと、「お父さんたちはそういったことは調べませんもんね。」と苦笑いしていて、気まずい思いをした。
きっと今日のことがなければ、ずっと新しい建物なのだろうと思っていたと思う。
調子を合わせられなかったので、妻の言っていたことは真実ではないと思う。
ネジは車に積んでいなかったので、一度会社に戻ってからまた来ると言うと、午前中は忙しいのと子どもたちが来ると危ないので夕方に来ることになり
、行ってきた。
部屋の奥の物置き部屋だったので、廊下との間の戸に鍵を掛けても構わないと言ったが、この部屋には個人情報の書類が沢山あるので、俺をひとり残すわけにはいかないそうだ。
申し訳無さそうにしていたので、俺も個人情報の管理をしないといけない立場なのでと言って幼稚園から出た。

出社すると佐々木くんが俺の顔色を伺ってるようだった。
話を聞くと頼んでいた仕事の納期を勘違いしていて間に合わなさそうだということだった。
今日は急ぎの仕事はないので、俺が行こうと思っていた仕事を富田さんに頼み手伝うことにした。
おそらく月曜日までには完成していると思うが、間に合いそうにもなかったら土日に出社しなければならないだろう。
いつもなら朝からうんざりだと思っていたと思うが、今日は目覚めが良かったので、機嫌良くいられた。
外に出る時は何度も戻ってくるかと確認され笑ってしまった。
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