夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年8月

8月29日

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今日も長男を幼稚園に送った。
もう夏休みが終わったのかと思い聞くと、今日は長女が友達の家でプールをするので長男を預けたいようだった。
絶対に長男にはバレないようにしてとのことだった。
そういうことなら仕方がない。
なぜか今日に限って長男は別に行かなくてもいいけどとでもいう雰囲気だった。
もう予約しちゃったと言う妻の言葉に渋々着替えて家を出た。

長女は日焼けしたようで肌が赤くなっていた。
風呂上がりに妻に何かを塗ってもらっていた。
曇っていたが日焼け止めを塗っていけばよかったのにと聞くと、長女は塗ってもこうなったと不満そうにしていた。
妻は相性が悪かったのかもと話していたが、日焼け止めに相性も何もないだろう。
しばらく痛くなるかもしれないので心配だ。

朝イチで木梨さんの息子さんから連絡があった。
体調を崩して入院したそうだ。
支払いが遅れるとのことかと思い、退院してからでも構わないと言うと、もう歳だからとはっきりしない口ぶりだったが亡くなったときのことを心配している様子だった。
残金は残りいくら位かや他にもこういったところはあるかなど確認された。
他の取引は知らないが、残金は残りそれほど多くなく年内には支払いが終わる予定だったことを伝えると、安心した様子だった。
支払いが終わった後にもまた新しい契約をする予定があったかと聞かれた。
ないと思うが俺が担当ではないのではっきりとはわからないと答えると、確認して約束していたら連絡がほしいとのこと。
了承してなぜそんなことを聞くのかと思っていると、勤め先の人の実家でも自営業をしていて亡くなってから大変だったそうだ。
寂しい気持ちを紛らわすために、次々と契約をして支払いが大変なことになっていたらしいので、うちは大丈夫かと心配になったと話していた。
そんなんことがあるのかと思い自分たちも気を付けなければと気を引き締めた。

午後はアイツのお母さんから電話があった。
いつもは家の固定電話からかけてくるのに珍しいなと思いなが出ると、若い女の声だった。
「臣くん?」と話す声に頭の中がハテナマークでいっぱいになっていると、「この電話なんだけど、来月の最後に解約するから。」と聞こえてきた。
そこで文乃かなと思い、アイツのお母さんが亡くなったことを思い出した。
わかったと返事したが、気持ちの変化に頭が追いつかずドキドキした。
たぶんすごくさみしい。
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