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2024年8月
8月14日
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文乃には4人でと言われたが、3人でアイツの墓参りに行ってきた。
長男は父が一緒に寝ていたのでまだ起きてこなかった。
朝早い時間だというのに駐車場はいっぱいだった。
なんとか停める場所を見つけたが、少し歩いた。
墓石の周りは雑草もなくきれいに掃除してあった。
割と新しい区画ではあったが、隣の墓は人が来た様子もなく妻と顔を見合わせてしまった。
どんな人かは知らないが、面倒を見れなくなってしまったのだろうか。
墓に手を合わせながら、この中村家の墓はどうなるのだろうかと考えていた。
文乃はもう中村ではないし、長女も今は西本だしと考えている。
文乃の旦那さんのお母さんの墓はどうなったのだろうか。
少し聞いただけでもかなり嫌っていたし、同じ墓には入りたくはないだろうと考えると、中村家の墓に文乃も入って誰かが面倒見てくれるかもしれない。
妻は俺と同じ墓で良いのだろうか?
もしアイツと同じ墓がいいのなら文乃に交渉しなければいけない。
そう考えると寂しい。
アイツのお母さんが亡くなったときは、アイツの妻の顔をしていた。
あれほど会いたいと思っていたが、実際に目にすると自分の妻なのにすごく遠くに感じた。
幸せそうアイツが死ぬ前までは幸せそうな人だったのに。
俺と結婚してからはますます疲れた顔をするようになった気もするし。
帰りは少し混んでいたので時間がかかった。
双子は母が面倒を見ていてくれたので助かった。
長男はまだ寝ていた。
いつもと同じくらいの時間に朝食を食べ、何をしようかと考えていると父が長男から逃げてきた。
夜中にトイレに行くために通り道すべての明かりをつけたそうで、それから眠れなくなってしまったそうだ。
何かドタバタしていたのはこのせいだったのか。
午後は12時過ぎにアイツの家に行ってきた。
玄関の戸は相変わらずガラガラと音を立てた。
狙われた線香を先に上がっていた箱菓子の上に重ねると、長男はあからさまに不満そうにしていた。
その様子を見た文乃は明日また来たときにでも開けようと声をかけた。
そんなことを言うと早起きして朝から来るぞと言うと、ふたりともそうだったよねと懐かしそうに笑った。
長男に早起きしてどこに行っていたのかと聞かれ、神社にセミの抜け殻を探しにと言うと、目を輝かせた。
どっちにしろ一度はいかないといけなかったので丁度いい。
出来たら妻と行って欲しい。
長男は父が一緒に寝ていたのでまだ起きてこなかった。
朝早い時間だというのに駐車場はいっぱいだった。
なんとか停める場所を見つけたが、少し歩いた。
墓石の周りは雑草もなくきれいに掃除してあった。
割と新しい区画ではあったが、隣の墓は人が来た様子もなく妻と顔を見合わせてしまった。
どんな人かは知らないが、面倒を見れなくなってしまったのだろうか。
墓に手を合わせながら、この中村家の墓はどうなるのだろうかと考えていた。
文乃はもう中村ではないし、長女も今は西本だしと考えている。
文乃の旦那さんのお母さんの墓はどうなったのだろうか。
少し聞いただけでもかなり嫌っていたし、同じ墓には入りたくはないだろうと考えると、中村家の墓に文乃も入って誰かが面倒見てくれるかもしれない。
妻は俺と同じ墓で良いのだろうか?
もしアイツと同じ墓がいいのなら文乃に交渉しなければいけない。
そう考えると寂しい。
アイツのお母さんが亡くなったときは、アイツの妻の顔をしていた。
あれほど会いたいと思っていたが、実際に目にすると自分の妻なのにすごく遠くに感じた。
幸せそうアイツが死ぬ前までは幸せそうな人だったのに。
俺と結婚してからはますます疲れた顔をするようになった気もするし。
帰りは少し混んでいたので時間がかかった。
双子は母が面倒を見ていてくれたので助かった。
長男はまだ寝ていた。
いつもと同じくらいの時間に朝食を食べ、何をしようかと考えていると父が長男から逃げてきた。
夜中にトイレに行くために通り道すべての明かりをつけたそうで、それから眠れなくなってしまったそうだ。
何かドタバタしていたのはこのせいだったのか。
午後は12時過ぎにアイツの家に行ってきた。
玄関の戸は相変わらずガラガラと音を立てた。
狙われた線香を先に上がっていた箱菓子の上に重ねると、長男はあからさまに不満そうにしていた。
その様子を見た文乃は明日また来たときにでも開けようと声をかけた。
そんなことを言うと早起きして朝から来るぞと言うと、ふたりともそうだったよねと懐かしそうに笑った。
長男に早起きしてどこに行っていたのかと聞かれ、神社にセミの抜け殻を探しにと言うと、目を輝かせた。
どっちにしろ一度はいかないといけなかったので丁度いい。
出来たら妻と行って欲しい。
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