夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年8月

8月5日 2/2

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網戸を張り替えてから次の仕事までに少し時間があったので、大手のおもちゃ屋にも足を運んでカタログを貰ってきた。
こちらは大手なだけあり、ご自由にどうぞというスタイルだった。
ただ、前に来たときよりも置いてあるカタログが少なかったような気がした。
今日は長女の誕生日なので、予約していたケーキを持って帰った。
いつもいちごを巡って喧嘩するので、いちごのタルトにしたようだ。
予約は俺のスマホから妻がしていたので、予約のメールを見せるだけで受け取れた。
支払いもカードで先に払っていたようだ。
こっちに引っ越して来たお祝いに食べたのがきっかけだったが、それから何かあるとこの店で買うことにしている。
長男が騒いだのがきっかけで認識されたので、今ではすっかり顔なじみだ。
謝りっぱなしの俺に、「ここで長く商売をしてるから、時々そういう子も来るけど、大きくなったら落ち着くから気負わずにね。」と声をかけてくれたのを覚えている。

俺が玄関を開けると、長男が俺を出迎えた。
きっと長女の誕生日なのでケーキを持ってきたと思ったのだろう。
俺もそれを予測してジュースを3本渡した。
ジュースは普段は持たせないので喜んでいた。
長女も出迎えてくれたので、小さいテディベアが入ったマグカップを渡した。
へへへと妻と同じ顔で喜んで、妻に見せに行った。
この隙に急いで車にケーキを取りに戻って無事に冷蔵庫にしまうことが出来た。
長男はケーキを運びたかったようで、不満そうにしていたが今日だけは絶対に渡せなかった。
来月の長男の誕生日には一緒に買いに行って、お寿司もケーキも自分で運ばせようかと思う。

長女はピザと唐揚げをリクエストしたそうで、いつもと同じようにアイツの好きなさつまいものポテトサラダと一緒にテーブルに上がっていた。
もう長女は知ってしまったので、高校生の頃のものではあるがアイツの写真もテーブルに置いた。
もう少し早く気がつけばもっといい写真があったのだろうとは思ったが、身近にはこれしかなかった。
もしかしたら妻がもっと写りの良いものを持っていたのかもしれない。
長男には誰かと聞かれたので、俺の友達と答えると物珍しそうにじっと見ていた。

タルトはケンカにならずに食べることが出来た。
長女は下のガリガリのとこが美味しいと話していた。
食べながら、カタログを渡すと妻と長女も最初に行ったおもちゃ屋をよく思っていなかったようで、どうしようかと悩んでいたそうだ。

妻には文乃から誕生日を祝うメッセージが届いたようだ。
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