夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年5月

5月16日

今朝も長女が寝坊した。
体調が悪いのかと聞くと、目が気になって中々の眠れなかったと話していた。
見た目は普通になったようだが、違和感があるそうだ。
学校には行くと話していたので、車で送った。
妻は連絡帳に授業中に寝てしまうかもしれないと書いていた。
朝もバタバタしていたという理由もあるが、今日も謝れなかった。
機嫌が悪いような悪くないようなという感じではあるが、怒こっている時ほど静かになるということもあるので心配だ。

4時前に妻から長女を眼科に連れて行ってとメールが届いた。
家の近くのバス停から5時に出るバスに乗せるので、会社の近くのバス停で待っているようにとのことだった。
「了解しました」とだけのメールを送った。
他にも気の利いたことを書けば良かったと思ったが何も浮かばなかった。
無事長女が到着したので、仕事を早めに切り上げて病院に連れて行くと、目は治ってきているので問題ないとのことだった。
子供で免疫が弱かったり、疲れたりということがあると長引くそうだ。
花粉で目に違和感が出る人もいるので、来週になっても変な感じがあったらまた来て欲しいとのこと。

今日は片岡さんは休みだし、早瀬さんも途中から病院に行くと話していたので午後は会社に1人だった。
仕事をせねばと思ったが、パソコンに移した子供の頃のビデオを見た。
思っていたよりも子供の頃で、俺の方が頭半分背が高かった。
今の長女位の歳だと思ったが、俺もアイツも泥だらけで遊んでいた。
2時間分ほどあったが、10分程で見るのがつらくなり、仕事に戻った。
工房でも外でもいいので無心で仕事をしたい気分になった。
あれほど一秒ていいから会いたいと思っていたアイツは、ただひたすら楽しそうで幸せそうで心が苦しかった。
残りは見れないかもしれない。
今の俺とは違い幸せそうなアイツに腹が立ち、そんな自分が情けなかった。
画面の中の俺も笑っていて幸せそうだった。
写真の中のアイツの妻も幸せそうで、アイツといると幸せになれるのだろうか。
比べてはいけないと分かってはいるが、つい俺の妻と比べてしまう。
アイツの妻は幸せそうだが、俺の妻はどうなのだろうか。
昔の俺は幸せそうだが、今の俺はどうだろう。
幸せな人の周りには幸せな人がいて、不幸せな人の周りは不幸せな人がいるような気がする。
類は友を呼ぶということだろうか。