夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年5月

5月2日

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朝から昨日の回収業者から電話が来た。
いつも回収日の変更などの連絡をくれる中年女性の声だった。
なにか変なものが混ざっていてのかと心配したが、探している厚くて丈夫なダンボールについての連絡だった。
やはり譲れはしないが、そういったダンボールを回収に出す会社に問い合わせたところ仕入れている会社を教えてくれたとの連絡だった。
単価は高くなるが1枚からでも売ってくれると話していたそうだ。
営業は今日で終わりで、次は連休明けからなので急ぎなら早めにと思い連絡したとのことでありがたかった。
電話を切った後に東に連絡をすると、校長先生に伝えておくと話していた。
東もホームセンターや包装資材の店を仕事の合間に探していたらしい。
俺は小さい物をどう繋げようかと考えていたが、いい案は浮かばなかった。

今日はとくに急ぎの仕事も無かったので、工房の掃除の手伝いに行ってきた。
急ぎで色々と融通してもらったので、せめてものお礼だ。
明日から、一部のエリアで体験が出来るイベントを開くそうだ。
家からの持ち込みも許可してDIYの手伝いもすると大輔さんたちは張り切っていた。
子供も来る予定なのでお土産に塗装用のローラーを持って帰れるよえにしたと箱を見せてくれた。
俺も長男と一緒になにか作りたいと思ったが難しそうだ。
最近では壁におもちゃで長い傷をつけて妻に怒られたばかりだ。
俺も子供の頃には長男と同じ様に壁にいたずらした気もするが、どうだったんだろうか。
中学生の頃に1度、クロスの張り替えをしたので実家の壁には何も残っていない。
少し寂しい気もするが、残っていたら長男を叱れなくなってしまうので両親には感謝だ。

帰宅後、工房の話をすると、妻からそこの網戸を何とかしてほしいから明日直してきたらどうかと冗談混じりに言われた。
網戸を直すコーナーもたしかにあった。
去年はこの家の網戸は長男によって破かれたので、邪魔されないように工房で直した。
今年も長男の魔の手にかかり一部たるみが出ていて、端が網戸としての役割を果たしていない。
わかってはいるが、自分の家のことは後回しにしてしまう。
休み明けにでもなんとかしようと思う。
長男と風呂に入りながら話していると、おじいちゃんの家にはいつ行くのかと聞かれた。
明日だろうか明後日だろうかとは思ったが分からないと言うと、風呂から上がって濡れたままリビングに走って行った。
妻に連れ戻された長男によると明後日らしい。
自分の実家に関係がある事なのに何もわからず情けない。
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