夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年4月

4月15日

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早瀬さんが出社するとすぐに、佐々木が「ヨシオのところの戸ってまだかかりますよね?」と聞いていた。
予定では今週中になってるが日にちははっきりしないと返ってくると、ですよねと焦った様子だった。
何かあるのかと聞くと、ヨシオ君の住んでいたアパートの住人があの男に声をかけられたそうだ。
【南さん】のことでと、心配そうに言った。
前の住人はもう住んでいないのかなどと聞かれたそうで、分からないと答えたがしつこく聞かれたと大家さんから、急げないかとの催促の電話があったらしい。
「古くてもいいなら、そこの裏口の戸持って行けば良いのに。」と早瀬さんが笑いながら言った。
もう少しきれいならそれでも良いかもしれないが、何年も前に北島が塗り直しの練習に使ってから手入れもしてなかったので、流石に怪しまれそうだ。
佐々木君に自分が練習したドアは何処にあるのかと聞かれ、工房にあるか処分したと思うと答えると、工房に聞いたらキレイなのないですかねと閃いていた。
すごくキレイなものでなくても構わないのなら、富田さんが要らなくなったものを集めていたと言うと、佐々木君はさっそく電話をしていた。
電話する声を聞くと、「ネイビーで、サイズは」など、しっかりと必要な物を伝え、仕事が出来るようになってくれて嬉しく思った。
欲しい物と似たようなものがあったらしく、お昼に間に合うように見に行くと伝え電話を切り、「なんとかなりました」と笑顔だった。

納品の帰りに、どこかで食事しようと考えていると会社から電話があった。
春休み中に東が修理に行った学校から、同じ所がまた壊れてしまったと電話があったと早瀬さんが心配そうに言った。
修理に失敗したのかと思い、詳しく聞くと障害のある子のクラスだとのことだった。
それなら困っていると思い、資料を送ってもらい、空腹のまま向うと木とダンボールで出来た小さい小屋というか箱の様な物があった。
パニックになる生徒が落ち着くための部屋として使っている物で、何年か前に居た生徒の保護者が作って置いていってもらったとのことだった。
今使っているのは男の子で力も強く部品に負荷がかかっているようだった。
カーテンレールの仕組みで開く戸だったがレールを止めている木とレールランナーが限界なようだった。
木を補強して、レールランナーを交換する程度の応急処置的な対応しか出来ないと説明すると、東にも同じ事を言われたらしい。
木をしっかり補強するとなると1度分解しないといけないが戻せるかが怪しい。
とりあえず、寿命延長として細い木でサポートして、東が残して行ったというレールランナーを交換して終わった。
東の時間があったらまた来させると約束をして、代金は貰わずに帰ってきた。
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