夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年3月

3月14日

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長男は今日も機嫌よく絆創膏を貼られていた。
幼稚園ではよく見ると長男と同じくらいの子はみんな絆創膏を貼っていてニヤニヤしてしまった。

会社に着く前に妻から電話があったので、着いてからかけ直した。
長女が学校に行きたくないとはなしているとのことだった。
いつもは俺たちより先に長女が家を出るのに、今日は俺たちが先に出たので調子でも悪いのかと思っていたがそういうことだったのか。
事情を聞くと、登校時間があのクソガキと被るときがあるそうだ。
他にも他の教室に移動すると時もじっと見られるそうで、それが嫌と話しているらしい。
学校では友達と一緒にいるのではないのかと聞くと、トイレなどで先に行っててがあると普通のクラスメイトと一緒に行くらしい。
特に自分が1人の時に見られることが多いそうだ。
時間割を見る限り、3時間目以降なら移動する必要がある教科はないので送ってくれないかと聞かれた。
スケジュール的には大丈夫だったので了承すると、学校には妻から説明の電話をしておくとのことだった。

車から降り、会社の中に入ると5分ほどの遅刻だった。
車の中で電話をしている途中に東が目の前を通って行ったので、真剣な顔で話していたが工房からの電話かと聞かれた。
長女のことをかいつまんで話すと、午前中の仕事を手伝って欲しかったと言われた。
長女を送ってからか午後なら可能だと答えると、午後からは雨降りそうだから早めに終わらせたいとのことだった。
多少濡れても大丈夫だろうと言うと、現場はブルーシートで覆われてるから濡れてるとブルーシートを外すのが大変だからなんとしてでも晴れてるうちにと話していた。
富田さんに電話してみると言い、電話をすると手伝ってくれるようだった。

長女を迎えに家に行き学校に向かった。
玄関まで送り呼び鈴をならすとインターホンから女性の声がした。
「遅刻してきた、西本凪です。」と言うと「わかりました、少しお待ち下さい。」の声の後にすぐ女の先生がこちらに向かってくるのが見えた。
何年生の先生かと長女に聞くと、保健室の先生だとのことだった。
カギをあけると俺に向かって、「話はお母さまから伺っているのでこのまま私が教室まで直接送りますので。」と柔らかい雰囲気で言った。
よろしくお願いしますと頼み、長女に手を振りわかれた。

会社に戻ろうかと思っていると、空が暗くなってきた。
一応東がいる現場に向かうと、まだ終わっていなかったので手伝って来た。
終わる頃にはパラパラと雨が降ってきたので手伝いに行って良かったと思う。

長女は学校から帰ってきても特に変わった様子もなかったと思う。
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