夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年2月

2月1日

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昨日の夜、風呂に入りながら長男に今日一緒に寝ちゃおうかなと、ふざけて聞いてみたら「いいよ、えへへ」と嬉しそうな顔をしていた。
寂しかったのかなと思い一緒に子供部屋で寝たが非常に疲れた。

出社し、佐々木君から続きを聞きたかったが、東と雨戸の見本をいくつか見繕い車に載せた。
東に旦那さんってどんな人か聞いてないのかと聞かれたが、家の中を見る限りでは稼ぎは良さそうだが奥さんを大事にしているようには思えないと感じたとだけしかわからない。
姑はまだ生きてると言ってたことを思い出した。
最近は嫁姑問題に触れる機会が増えた気がする。歳のせいだろうか。

時間に遅れないように乗田家に着くと、奥様が出迎えてくれた。
リビングに通され、お茶を出された。
この湯呑もずいぶんと年代ものな気がすると思いながら飲んだ。
ご主人は細身で顔は神経質そうな感じがした。
雨戸の状況について説明すると、あれを直せないのかと聞かれた。
使えるパーツが殆ど無いので新しいものを入れたほうがいいと説明したが、理解を得られなかった。
使えるものもあるだろうと言われたので、外に出てどれが使えると思っているのかと聞くと、「ここは腐ってないだろう」と戸枠を指差した。
そこの下が1番腐っているので中がどうなっているのかは開けて見ないとわからないと説明したが、不満だと顔に出ていた。
そこへ車で待っていた東が、見本の雨戸を持って来た。
前に来たときに撮った写真と同じ様な物を持ってきたと言って2人に見せたが、やはりご主人がいい顔をしなかった。
「何が不満ですか?」と東がストレートに聞くと、不満はないがとゴニョゴニョしていた。
「そろそろ外壁とかも塗り替えの時期だと思うけど、予定してる色と合わない感じなら違う色もあるし、出来合いのやつで好みの色が無いなら俺塗装出来ますよ?」と東が聞くと、驚いた顔で「外壁?」と聞き返された。
「たぶん理想の時期はもう過ぎてるけど、離れたところから見ても結構手入れされてない家って感じに見えるし、近くで見たら内部にダメージいきそうなとこもある感じなんで早めに」と壁を見上げた。
「屋根は見てないから詳しくはわからないけど、雨漏りの原因になるんで、ずっと塗り替えてないなら早めにしたほうがいいかもしれないですね~」と屋根からご主人に目線を移した。
「うちってボロいというかあまり良くない感じですか?」とご主人に聞かれたので、車が止まってなかったら空き家かなって思うと答えた。
東がタブレットで乗田家とご近所の写真を撮り見せるとがく然としていた。
「なんの部屋かはわかんないですけど、お金ないなら雨戸よりも外壁塗装優先したほうが良いですよ?うちは雨戸外した代だけ貰えればそれだけでも」と言うと、顔を引きつらせて改めて土曜日に来て欲しいと言われたので帰社した。
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