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2024年1月

1月29日

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久しぶりに寝室に戻れて幸せだった。
寝る前に妻と朝は長女に気をつけないとねと話したので、声をかけてサポートした。
土曜日か金曜日の夜に部屋を動かして様子を見れば良かったと思う。
長男も大丈夫かと見に行くと布団から盛大にはみ出して寝ていた。

長男を送り出社すると、佐々木君はまだ来ていないようだった。
机につき、乗田家から電話が来てないか確認したが来ていなかった。
始業時間ギリギリの時間に佐々木君が友達を連れてきた。
朝行きたくないと言っていたので説得して遅くなったとのことだった。
東は来ていないのかと聞かれたが、俺にも何も連絡が無いので、後で電話してみようと思っていた所だと話した。
「東さんならいいアイディアありそうだと思って、スケジュール確認して今日にしたんですけど」と、言いながらスケジュールの書いたボードをちらりと見てう~んと唸っていた。
いきなり東はきついだろと聞くと一理あるが短期決戦を望んでいるとのことだった。
東は居なかったが事情を聞くと、上司からのパワハラに参ってしまったとのことだった。
友達のヨシオですと紹介されたが名字か名前かもわからない。
具体的に聞くと、
・お前みたいなどこの馬の骨だかわからんやつに仕事を教えてやっていると言われた
・お前なんか必要ないと言われた
・できないなら何も触らないでそこに立ってろと言われ30分立たされた
・常に怒鳴られている
・6時~12時 17時~24時過ぎの時間で働いていた
・寝不足だと思うがずっとしんどい
・寝不足なのに眠れない
という情報を聞き出せた。
これは労基に行くべきではないかと聞くと、「他のやつはもっと頑張ってると言われてたから、俺がだらしないだけかもしれない」と言い出した。
過労だと判断力も鈍るから判断がつかないだけで、十分犯罪の被害者だと思うと伝えたが、イマイチ分かっていないようだった。
そんな話をしていると早瀬さんが目元にハンカチを当て、鼻をすすっていた。
うちの娘がそんな目にあってるって考えたら泣けてきちゃってと、グスグスと鼻を鳴らしていた。
その会社は普通じゃないからご両親に相談してみてはどうかと聞くと、佐々木君が自分がすると言って自分のスマホで電話していた。
ご両親は全く知らなかったようで慌てて迎えに来た。
ご両親が到着すると安心したのか、家に来るから帰れない、スマホも電話いっぱいだからと泣き崩れた。
やはりそうなのかと思いながら、家に来るなら録画したりスマホも電源を入れて留守電にして証拠を取って労基にと伝えたが、いざという時に公的機関に頼れる人はそれほどいないだろうと思う。
佐々木君はヨシオ君の家に送ってくると出ていった。

東からは「原田さんにつかまった」とひとことだけのメールが来ていた。
結局、佐々木君は戻ってこなかった。
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