夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年1月

1月10日

朝起きると家中が暖かった。
妻に聞くと寒くてテンション低いのかもしれないと思ってとのことだった。
トライアンドエラーだよと気合を入れていた。
そんな妻とは反対に今日もやはり朝から元気が無かった。

早瀬さんに相談してみようかと思ったが、長女からしたら自分のことを外であれこれ言われるのは嫌ではないかと思いとどまった。
その代わり早瀬さんの旦那さんの愚痴をラジオ代わりに聞いた。
いつもは三が日まで実家にいたのに今回は1日に帰って来たことが許せないようだった。
「俺の顔を立てて」とか言ってたのにホントは実家でダラダラしたかっただけだと怒っていた。
コンビニでバイトしているときにアリサちゃんはどうしていたのかと聞くと旦那と一緒に家にいたとのこと。
アリサにしつこく絡んでウザがられてたみたいと困った顔をしていた。
来年は自分の実家に帰って両親に会いに行こうと思うと話していた。
「嫁に来たんだからってしばらく会いに行かせてもらえなかったんだけど、無理に旦那と仲良くする必要ないことに気が付いたの」と豪快に笑っていた。
旦那の実家じゃなくて旦那なのかと聞くと、「そう、なんで結婚しちゃったんだろ？酔ってたのかな」との言葉に俺は大丈夫だろうかと心臓がドキドキした。
まぁアリサが生まれてきたことには感謝だよねと続けた。
大学は行かせたいからそれまでは上手くやるつもりとニヤリとしていた。

帰宅しても長女はやはり元気が無かった。
食欲もあまりないように思う。
風呂あがりに食べるようにと妻が用意した長女の好きなアイスも食べなかった。
長女のランドセルから連絡帳を抜き見たが、特に何も書かれてないと妻が手詰まりだと言うようにつぶやいた。
妻から今日は長女と寝るから子供部屋で長男と寝るよう言われた。
正月に父に長男を押し付けた罰が当たったのだろうか。
長女のことは心配だし、今日これから長男と同じ部屋で寝なければいけないのも心配だ。