夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2023年12月

12月8日

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朝起きると5時だったが何故かスッキリと目が覚めた。
とりあえずトイレに行き、何をしようと思うと物置のドアノブを直そうと思いついた。
まるでこのために早く目が覚めたような気がした。
書斎に置いてあるドライバーと何日か前に買ったカギ付きのドアノブを取りに行こうとすると、書斎から物音がすることに気がついた。
みんな寝ているのに泥棒だろうかと心配になり、寝室に戻り妻を起こしクローゼットから1メートルほどの物差しを手に持って書斎に向かった。
相手に気づかれないようにそっとドアを開けると、お菓子を食べている長男と目が合った。
見つかったという顔でこちらをみた長男の手には、東と佐々木君がくれた土産の米粉のクッキーとおかきが握られていた。
朝早くからお菓子をひとり占めして食べることはこの上ない幸せだろうと思うと、思わず笑い声が出た。
長男もつられて笑い出した。
その声を聞いた妻が見に来たが、長男の手元を見ると慌てていた顔が無表情になった。
長男もまずいことになったと思ったのか、お菓子をソファーに置き俺に抱きついてきた。
妻には俺が言い聞かせるからと部屋から追い出した。
妻が寝室に戻ったのを確認し戸を閉め、駄目なことわかるよねと言うと、涙声でうんと頷き肩に顔を埋めた。
昨日の夜に書斎で遊んでいる時にお菓子を見つけたので1人で食べようと思って早く起きたとのことだった。
朝早く起きて自分の好きなことをする【朝活】という言葉ができて久しいが、この朝活は楽しかっただろう。
案の定、朝食はあまり食べられなかった。
怒った顔の妻に、クッキーは米だからと、太った人が言いそうな意味の分からない言い訳をする姿は、我ながら情けなかったと思う。

幼稚園の先生には朝早起きしてお菓子食べていたことを伝え出社した。
佐々木君に昨日先輩に教えてもらったことを伝え、名誉毀損になるかもしれないから気をつけるようにと伝えた。
隣人には弁護士や司法書士から連絡してもらうのはどうかと聞くと、考えがあるから土曜日の午前中だけ出勤して午後から証拠ゲットすると意気込んでいた。
証拠が取れたら月曜日の午前中に管理会社に電話したいから午後からの出勤にしたいと言われ、了承した。
無事に解決出来るだろうか。
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