夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2023年11月

11月17日

双子が落ち着いてきたのか、朝起きた妻の顔が穏やかだった。
昨日渡せなかった誕生日のプレゼントは書斎のソファーに置いておいたので時間があるときにでもと言い出社した。

出社してすぐに佐々木君と工房の高野さんと一緒に納品に伺った。
車の中で先週伺った時にロマンチストだと言われた事を思い出し心が落ち着かなかった。
納品自体は問題なく終わった。
取り外した物はどうするかと聞くと処分してほしいとのことだった。
奥さまの思い入れのあるものなので、工房にインテリアに加工出来ないかと相談したことを伝えるとご主人が乗り気で話しを聞いてくれた。
作った時の資料を広げ大まかに決め、残りは工房でということで契約が出来た。
ゴミが付着しにくい塗料やアクリルケースに入れる手段があることを伝えると奥さまにも喜んでいただけたようだった。
午後は月曜日に会うクライアントへの最終確認の資料を完成させ、東と富田さんにもし自分が行けなくなった時に打ち合わせに行ってほしいと頼んだ。
自分て引き受けた仕事なのに部下頼りっぱなしで情けない気持ちになった。

会社の鍵をかけ車に乗り込んだところで、明日が土曜日であることに気がつき、買い物は今日行けば良いか明日行けば良いのか指示を仰いだ。
今日行ってほしいとのことで、買う物の連絡がひっきりなしに鳴っていた。
スーパーの入り口で従業員募集の張り紙があることに気づいた。
思っていたより安い時給だと思った。
店員は今日もあの彼だったが、彼もあの時給で働いてると考えれば頑張って働いていると感じた。