夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2023年11月

11月14日

今日も妻は起きてこなかったので、昨日の惣菜とパンを用意し食べさせた。
次女には子供用の冷凍うどんを用意したが、あまり食べなかった。
長女と長男の支度をし、妻に幼稚園に送ってから戻ってくると伝え家を出た。
家に戻るとなぜか次女の体温も計っていた。
「目が変だから計ったらこっちも熱ある」と言われたが元気そうで良く分からなかった。
うどんはあまり食べなかったことを伝えると、水分は取らせなきゃいけないと言われたので昨日買った飲み物を冷蔵庫から出し渡すとマグカップに入れレンジで軽く温めていた。
調子悪いのに下痢になったら困るからとぬるい物を飲ませていた。
次女は美味しそうに飲んでいたが、次男は少し飲んだだけだった。
病院は９時からだから８時半前に家を出ると言われ、出かける準備をしている間に次男が明らかにぐったりしてきた。
出かける時間になり荷物を先に運び入れ子供たちをチャイルドシートに乗せる。
居てくれて助かったと言われたので、昨日スーパーで言われたことを話すと、時々話したりカゴ運んでくれる人だとのことで妻の表情が和らぐのが分かった。
以前、2人を一緒にみるのは大変だからあまり出かけたくないと漏らしていたのを思い出した。
ゆっくり話しをする人いなくて孤独なのだろうかと不安になった。

病院は朝だというのに混んでいた。
ここだけ見ると少子化はしていないのではないかと思うほどの数だった。
問診票を書くように渡され1枚づつ書くことになったが、住所や名前しか書けなかった自分に情けなくなった。
妻に任せきりにしていたつもりは無かったがと落ち込んでいると、何も書けない様子の俺に気づいた妻が続きを書いてくれた。
最近どこか子供の多いところに行ったかと医者に聞かれ、木曜日に公園に行って他の子と砂場で遊んだ帰りに小雨に降られたと返事をしていた。
上の子達のとこでもなんか流行ってるとかないかと聞かれそれも特にないと答えていた。
「前に児童館とか近くのショッピングモールのキッズスペースも行けてないって言ってたけどまだ行けてない感じ？」と看護師に聞かれ、それにもふたりは大変だから行ってないと答えていた。
多分風邪だと思うと診断され、最近流行りの病名と症状を説明をうけ怪しかったらもう一回来てと言われ診察室を出た。

家に着くと、11時過ぎだった。
児童館やキッズスペースにも行けないと言っていた妻に対して思っていたより社会と断絶されているのだと感じた。
アイツの妻は活発そうな女だったことを思い出し、周りの人を巻き込んで何とかしそうだと思ったが実際はどうしたのだろうと意味のないことを考えていた。

午後には買い物に行き、バスで帰ってきた長男に弟たちの具合が悪いからあまり騒がないように伝えたが30分もしない内に騒ぎ出しうんざりした。
長女は自主的に家事を手伝ってくれた。