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210 ネコサンの困惑
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この世界では街単位で行政を行っており、規則が厳しい所もあれば、ゆるゆるな所もあった。
にゃんがんは、前者、それもかなりぎちぎちに厳しい街として名を馳せていたのだ。
そんな遺跡都市にゃんがんは、別名始まりの町。
何のどういった始まりなのかは、誰も知らないが、そう呼ばれていた。
「おお、でっかい猫のモニュメントなのねー!」
『……』
ねこさんたちは遺跡への立ち入り許可を得るべく、街の事務局を目指していた。
見た事もないような遺物があらゆる所にあり、ねこさんは瞳を輝かせていたが……。
「どうしたのね、ネコサン?」
ロボ猫はその道すがら、ずっと黙り込んでいた。
「ネコサン?」
『ん? ああ、すまない……考え事をしていた』
(おかしいな……この街には、はるか昔に一度来た事があるだけのはずだが……)
カメラを通して流れ込んでくる映像情報、それが、ネコサンの持つデータベース上にすべて存在していたのだ。
(この道は、通ったことはないはずだが……何故だ?)
「ネコサン、またまた難しい顔してるのね?」
『……度々すまない……確信が持てたら説明はする……とりあえず、今は事務局へ急ごう』
「……わかったのね」
二匹は困惑を払拭するように、歩く速度を速めた。
にゃんがんは、前者、それもかなりぎちぎちに厳しい街として名を馳せていたのだ。
そんな遺跡都市にゃんがんは、別名始まりの町。
何のどういった始まりなのかは、誰も知らないが、そう呼ばれていた。
「おお、でっかい猫のモニュメントなのねー!」
『……』
ねこさんたちは遺跡への立ち入り許可を得るべく、街の事務局を目指していた。
見た事もないような遺物があらゆる所にあり、ねこさんは瞳を輝かせていたが……。
「どうしたのね、ネコサン?」
ロボ猫はその道すがら、ずっと黙り込んでいた。
「ネコサン?」
『ん? ああ、すまない……考え事をしていた』
(おかしいな……この街には、はるか昔に一度来た事があるだけのはずだが……)
カメラを通して流れ込んでくる映像情報、それが、ネコサンの持つデータベース上にすべて存在していたのだ。
(この道は、通ったことはないはずだが……何故だ?)
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『……度々すまない……確信が持てたら説明はする……とりあえず、今は事務局へ急ごう』
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