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197 花粉症完治の代償……
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今日は風が強い。気温もまあまあ上昇中だ。
……と、いう事は……そう、あれが飛散しまくっているのである!
例年の今頃は、お目目は真っ赤に充血してかゆいし、お鼻は大洪水で、目薬、マスクなしではまともな生活が困難なほどだったのだが……。
「う~ん、今年はノーマスク、ノー目薬でも、全然平気なのねー!」
こんなに快適な春は、いつ以来だろうか?
「やっぱり魔力って、すごいのねー」
リースによって授けられた魔力が、体内の悪いもの全てを排出してくれたことに、感謝するねこさん。
「リースさん、今日は気分がすごくいいので、ごちそうするのねー! 何か食べたい──」
(焼き芋!)
食べ物の話題だけに、食い気味に要望を伝えるリースである。
(それもただの焼き芋じゃあないわ! これ、これが食べたいの!!)
言いながら魔力の手を操り、ねこさんのスマホで素早く検索する。
「んー? なになに……」
表示されたHPには、でかでかとこんな文字が躍っていた。
溢れ出る大量の蜜! 数量限定!! 伝説の熟成焼き芋、販売中!!!!
伝説の熟成焼き芋 1本 3,000えん(税込み)
誠に申し訳ございませんが、その日にご提供できるお芋に限りがございます。
十分な数をご用意してはおりますが、売り切れの際はご容赦ください。
「……1本……3,000えん……え?」
(さあ、ねこさん! 早速お店に行きましょう!!)
ねこさんの額を伝った冷や汗が、その目に入る。
「……ああ、何も見えないのね」
花粉症は完治したというのに、別件で何も見えなくなるねこさんだった……。
……と、いう事は……そう、あれが飛散しまくっているのである!
例年の今頃は、お目目は真っ赤に充血してかゆいし、お鼻は大洪水で、目薬、マスクなしではまともな生活が困難なほどだったのだが……。
「う~ん、今年はノーマスク、ノー目薬でも、全然平気なのねー!」
こんなに快適な春は、いつ以来だろうか?
「やっぱり魔力って、すごいのねー」
リースによって授けられた魔力が、体内の悪いもの全てを排出してくれたことに、感謝するねこさん。
「リースさん、今日は気分がすごくいいので、ごちそうするのねー! 何か食べたい──」
(焼き芋!)
食べ物の話題だけに、食い気味に要望を伝えるリースである。
(それもただの焼き芋じゃあないわ! これ、これが食べたいの!!)
言いながら魔力の手を操り、ねこさんのスマホで素早く検索する。
「んー? なになに……」
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(さあ、ねこさん! 早速お店に行きましょう!!)
ねこさんの額を伝った冷や汗が、その目に入る。
「……ああ、何も見えないのね」
花粉症は完治したというのに、別件で何も見えなくなるねこさんだった……。
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