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154 鬼、静かに怒る
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『まずは兄貴から行きやしょうか……ご主人、ちょいとコントローラーをはずして下せえ』
「わかったのね……って、ぶちのはレバーレスアケコンなのねー!?」
『へい』
最近使用者が増えているというコントローラーに、ねこさんは興味津々だった。
『一段落したら試してみますかい、ご主人?』
「ぜひお願いするのね!」
もはやネコサンとの勝負を忘れてしまったかのように目を輝かせている。
(ればーれす? なーにー、それは?)
『姐さん、勝負がありますんで、ざっくりと説明しやす』
(はーい!)
言いながら、ねこさんのコントローラーのレバーを指さす。
『このレバーの代わりが……』
続けて自分の相棒の左側に少し斜めに配置されているボタン群をカチカチ押した。
『このボタンたちでさあ』
(ふーん……で、どっちがいいの?)
『どちらにも一長一短ありやすので、人それぞれかと』
うんうん、と分かったようにねこさんが頷いている。
『ぶち、もう講釈は済んだか?』
『あ、へい! すいやせん、お待たせしやした』
若干苛ついた様子のネコサンが、ぶちを急かした。
『まあ、どんな大層なコントローラーでも、アナログ的な入力じゃあな』
ふふっ、と小馬鹿にしたような笑みを浮かべる兄貴ロボ。
『……』
その言葉にぶちの雰囲気が明らかに変わったのだが、ネコサンは気づいていないようだった。
『で、どのキャラを使うんだ?』
『兄貴がアンキモなら……』
『おいおい、メタるのか? 情けね──』
『ジョウ・カルビで行きやしょう!』
「『えっ!?』」
その選択に驚いたのは、ねこさんたちだった。
カルビは弱くはないが、クセの強い蹴り主体のキャラなのだ。それに、アンキモに対してはメチャクチャ弱い……。
『そういうことか、ぶち』
『なんですかい?』
『負けた時の言い訳を考えてのキャラ選択なんだろう?』
『……兄貴、御託はいいんでさっさとやりやしょうか』
『……う』
ネコサンがここでようやくいつものぶちではない事に気づいた。
ラウンド1 ふぁいっ!
その迫力に押されたまま、戦いの火ぶたが切って落とされた!
「わかったのね……って、ぶちのはレバーレスアケコンなのねー!?」
『へい』
最近使用者が増えているというコントローラーに、ねこさんは興味津々だった。
『一段落したら試してみますかい、ご主人?』
「ぜひお願いするのね!」
もはやネコサンとの勝負を忘れてしまったかのように目を輝かせている。
(ればーれす? なーにー、それは?)
『姐さん、勝負がありますんで、ざっくりと説明しやす』
(はーい!)
言いながら、ねこさんのコントローラーのレバーを指さす。
『このレバーの代わりが……』
続けて自分の相棒の左側に少し斜めに配置されているボタン群をカチカチ押した。
『このボタンたちでさあ』
(ふーん……で、どっちがいいの?)
『どちらにも一長一短ありやすので、人それぞれかと』
うんうん、と分かったようにねこさんが頷いている。
『ぶち、もう講釈は済んだか?』
『あ、へい! すいやせん、お待たせしやした』
若干苛ついた様子のネコサンが、ぶちを急かした。
『まあ、どんな大層なコントローラーでも、アナログ的な入力じゃあな』
ふふっ、と小馬鹿にしたような笑みを浮かべる兄貴ロボ。
『……』
その言葉にぶちの雰囲気が明らかに変わったのだが、ネコサンは気づいていないようだった。
『で、どのキャラを使うんだ?』
『兄貴がアンキモなら……』
『おいおい、メタるのか? 情けね──』
『ジョウ・カルビで行きやしょう!』
「『えっ!?』」
その選択に驚いたのは、ねこさんたちだった。
カルビは弱くはないが、クセの強い蹴り主体のキャラなのだ。それに、アンキモに対してはメチャクチャ弱い……。
『そういうことか、ぶち』
『なんですかい?』
『負けた時の言い訳を考えてのキャラ選択なんだろう?』
『……兄貴、御託はいいんでさっさとやりやしょうか』
『……う』
ネコサンがここでようやくいつものぶちではない事に気づいた。
ラウンド1 ふぁいっ!
その迫力に押されたまま、戦いの火ぶたが切って落とされた!
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