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135 オーブの占いは、大盛況!?

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「あ、あの‥‥‥もうやってますか?」

 そう言いながらテント出入り口の布をめくって、かわいらしい顔が現れた。

(はい、やってますよ)

「え? 頭の中に直接‥‥‥」

(びっくりした? 私くらいの占い師になると、テレパシー的な能力も使えるの! それにこの方がプライバシーも守れるでしょう?)

「あ!」

 その説明に、困惑していた顔が、ぱあ、と明るくなった。

(今日は何を占いましょうか?)

 リースが言いながら、ぶちの体は目の前のイスを勧める。

「失礼しまーす」

 若干頬を染めた彼女が椅子に座る。と、出入り口の布が、再びめくられた。

「あ、あのう‥‥‥もうやってまっすか‥‥‥って、お姉ちゃん!?」

「え? みけ子‥‥‥!?」

 意外なところでばったりと出会ってしまった姉妹が、あたふたとする。

(あ‥‥‥なるほど)

「「え? なんですか?」」

 突然響いたリースの得心の声に、二人がぶちを見る。

 ぎっくー、としたぶちだったが、そこは冷や汗を垂らしながらスルーを決め込んだ。

(なんでもないわ。さあ、あなたもこっちへいらっしゃいな)

 そんなぶちを尻目に悠久の時を過ごしてきた魔道具は、平然とみけ子を招き入れる。

(ではーー)

 二度あることは三度ある。またしても乙女な顔が出入り口に現れ、同じセリフが響いた。

「あ、あの‥‥‥もうやってますか?」

「「あ!? チンチラさん‥‥‥」」

 図らずも再びまみえてしまった乙女たち。

 彼女たちは一体、何を占ってもらうのだろうか?

 そして、意味深な笑みを浮かべているようなリースさんは、ドキドキ占いで何を導き出すのだろうか?
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