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131 ねこさんとアメショー店長
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かりかりタウン随一の品揃えで多くのトレジャーハンターや冒険者がひいきにしている道具屋が『あめりかん』である。
数多いる客の中でもねこさんはアメショー店長に特に気に入られていて、様々な恩恵を受けていた。
そんなねこさんが、ぱったりと姿をみせなくなった。ダンジョンまたたびに行くことは聞いていた。二号店店長の弟のジョーから詳細も聞いている。
「はあ、ねこさん、今日も顔をみせないね‥‥‥本当に大丈夫なのかい?」
アメショー店長は、店のドアを見つめてため息をついた。
と、不意にそのドアが開き、からんからーん! とドアベルが軽快に鳴り響いた。
「お久しぶりでする‥‥‥」
続けて気まずそうな顔が、ひょっこりと現れる。
「! ねこさん!! 大丈夫だったのかい?」
思わず入り口まですっ飛んでいくアメショー店長。
「はい、ご心配をおかけしました」
ねこさんはその場で深々と頭を下げた。
「そうかい、それは良かったね! ささ、立ち話もなんだから、中に入っておくれよ!」
ほっとしたような涙ぐんだ顔が、店内へ招き入れた。
「アメショー店長、この度は大変お世話になりました。お口に合うかわかりませんが、これをどうぞ」
アイテムボックスから大ぶりな乾燥ふかひれを三枚ほど取りだして、手渡す。
「こ、こんなに大きいものは、初めてだよ‥‥‥いいのかい?」
「はい。向こうではジョー店長にもアメリアさんにもお世話になりました。聞けば、アメショー店長がねこさんの事を話していてくれたそうで」
「ねこさんは上得意だからね。何か力になりたかったんだよ」
すっかり涙もろくなったねこさんが、さめざめと泣いていた。
「それじゃあ、あっちでの詳しい話を聞かせてもらおうかねえ?」
「はい、なのねー!」
閉店時間が過ぎても、二人の会話に終わりは見えなかった。
数多いる客の中でもねこさんはアメショー店長に特に気に入られていて、様々な恩恵を受けていた。
そんなねこさんが、ぱったりと姿をみせなくなった。ダンジョンまたたびに行くことは聞いていた。二号店店長の弟のジョーから詳細も聞いている。
「はあ、ねこさん、今日も顔をみせないね‥‥‥本当に大丈夫なのかい?」
アメショー店長は、店のドアを見つめてため息をついた。
と、不意にそのドアが開き、からんからーん! とドアベルが軽快に鳴り響いた。
「お久しぶりでする‥‥‥」
続けて気まずそうな顔が、ひょっこりと現れる。
「! ねこさん!! 大丈夫だったのかい?」
思わず入り口まですっ飛んでいくアメショー店長。
「はい、ご心配をおかけしました」
ねこさんはその場で深々と頭を下げた。
「そうかい、それは良かったね! ささ、立ち話もなんだから、中に入っておくれよ!」
ほっとしたような涙ぐんだ顔が、店内へ招き入れた。
「アメショー店長、この度は大変お世話になりました。お口に合うかわかりませんが、これをどうぞ」
アイテムボックスから大ぶりな乾燥ふかひれを三枚ほど取りだして、手渡す。
「こ、こんなに大きいものは、初めてだよ‥‥‥いいのかい?」
「はい。向こうではジョー店長にもアメリアさんにもお世話になりました。聞けば、アメショー店長がねこさんの事を話していてくれたそうで」
「ねこさんは上得意だからね。何か力になりたかったんだよ」
すっかり涙もろくなったねこさんが、さめざめと泣いていた。
「それじゃあ、あっちでの詳しい話を聞かせてもらおうかねえ?」
「はい、なのねー!」
閉店時間が過ぎても、二人の会話に終わりは見えなかった。
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