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121 発現! ねこ魔法!!
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(せっかくだから一つ試してみる?)
リースの瞬きが強くなっていた。
『そうだな。ご主人、試してみろ』
二人に勧められたねこさんは、オーブの中の魔法石たちをじっと見つめた。
きらりーん☆
「む! この子から力を感じるのねー!!」
一際強く輝いているそれに、そっと右手人差し指を近づけた。
「あ!?」
ねこさんの指が触れた瞬間、光が爆発して真っ白な世界が広がった。同時に魔力が体中を駆けめぐる。
「ふ、ふおー!」
若干残っていたまたたびの毒素が、完全に浄化された。
そして、その脳裏に一つの呪文が刻み込まれた。
「‥‥‥」
(はーい、お疲れ様でした!)
『で、どうだ、ご主人?』
二人の言葉も聞こえないくらい、ねこさんは呆然としていた。
青い空に夏顔負けの日差し。はるか頭上から降り注ぐそれのせいで体が熱いのか?
否。これは、ねこさんが新たに獲得した能力の発現によるものだ。
す、と右手を前に差し出す。
そして、ゆっくりとその口が開いた。
「ねこ魔法‥‥‥猫たちの大行進!」
呪文が刻まれた途端、ぱぱぱーあ、と無数の魔法陣がねこさんの目の前に展開された。
辺りの空気が、重たくなるのがわかった。
「「「「「にゃー」」」」」
ユニゾンする数多のねこの鳴き声。と、にゅにゅ、と魔法陣から現れたのは、四足歩行する異世界の猫たち。
その瞳が、きらーんと輝いた。
「行くのねー!」
ねこさんのかけ声が轟くや、異世界猫の群れが怒涛の勢いで走りだした。
ずどどどどどどどどどどどおーっ!!
けたたましい鳴き声と共に前方にあった巨大な岩が、猫の群れに飲み込まれる。
かっ!
閃光が、雷光のごとく走り抜けた。
どっごーん!!
その後は静寂である。もうもうと舞い上がった土煙が晴れると、そこに異世界猫たちの姿はなく、ただ粉砕された巨岩だったものが転がっていた‥‥‥。
「えー!?」
その威力に一番驚いたのは、ねこさんだった。
リースの瞬きが強くなっていた。
『そうだな。ご主人、試してみろ』
二人に勧められたねこさんは、オーブの中の魔法石たちをじっと見つめた。
きらりーん☆
「む! この子から力を感じるのねー!!」
一際強く輝いているそれに、そっと右手人差し指を近づけた。
「あ!?」
ねこさんの指が触れた瞬間、光が爆発して真っ白な世界が広がった。同時に魔力が体中を駆けめぐる。
「ふ、ふおー!」
若干残っていたまたたびの毒素が、完全に浄化された。
そして、その脳裏に一つの呪文が刻み込まれた。
「‥‥‥」
(はーい、お疲れ様でした!)
『で、どうだ、ご主人?』
二人の言葉も聞こえないくらい、ねこさんは呆然としていた。
青い空に夏顔負けの日差し。はるか頭上から降り注ぐそれのせいで体が熱いのか?
否。これは、ねこさんが新たに獲得した能力の発現によるものだ。
す、と右手を前に差し出す。
そして、ゆっくりとその口が開いた。
「ねこ魔法‥‥‥猫たちの大行進!」
呪文が刻まれた途端、ぱぱぱーあ、と無数の魔法陣がねこさんの目の前に展開された。
辺りの空気が、重たくなるのがわかった。
「「「「「にゃー」」」」」
ユニゾンする数多のねこの鳴き声。と、にゅにゅ、と魔法陣から現れたのは、四足歩行する異世界の猫たち。
その瞳が、きらーんと輝いた。
「行くのねー!」
ねこさんのかけ声が轟くや、異世界猫の群れが怒涛の勢いで走りだした。
ずどどどどどどどどどどどおーっ!!
けたたましい鳴き声と共に前方にあった巨大な岩が、猫の群れに飲み込まれる。
かっ!
閃光が、雷光のごとく走り抜けた。
どっごーん!!
その後は静寂である。もうもうと舞い上がった土煙が晴れると、そこに異世界猫たちの姿はなく、ただ粉砕された巨岩だったものが転がっていた‥‥‥。
「えー!?」
その威力に一番驚いたのは、ねこさんだった。
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