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69 VS アースドラゴン!
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広いフロアの突き当りにあるそれほど大きくない木製のドア。その前で丸くなって寝ているそれは、まさにドラゴンそのものだった。
『アースドラゴンの幼体だ。ご主人なら、倒せるはずだ』
ネコサンの説明では幼体、とのことだが、どう見ても五メートルは超えている大きさだ。
「‥‥‥」
ねこさんの本能が、警鐘を鳴らしまくっている。お耳はパタン、と後ろに倒れていて、いわゆるイカ耳という奴になっていた。
『よし。ここは、ねこすいで行け!』
ぺ、とネコサンが『妖刀ねこすい』を吐き出した。
からら~ん、と妖刀が音を立てて床に転がる。その音に、ドラゴンの耳がぴくりと動いた。
めっ! とロボを睨んだねこさんは、慌ててねこすいを拾い上げ、戦闘態勢に入る。
『ぐるるるっ‥‥‥』
鋭い目が開き、大きな黄色い目玉がぎょろぎょろと辺りを窺う。
「や、やばそうなのねー‥‥‥」
ばっちりとその視線が、ねこさんを捉えた。
だ、だん! と屈強な両足で立ち上がったアースドラゴンは、首を捻りながら獲物を観察している。すぐに手を出さない辺り、相当な知能の持ち主だという事がわかった。
『ご主人、来るぞ!』
ネコサンの叫びと同時に、こげ茶色の巨体が怒涛の勢いでねこさんに迫る!
「な、なのねー」
たーん、と右横に飛ぶ。が、ドラゴンもホーミングミサイルよろしくその動きに遅れることなくついてくる。
「よ、は、ほうっ!」
たたたたーん! 猫の本領を発揮して、縦横無尽にねこさんは飛びまくった。
『ぎぃやあああああぁあぁああっ!!』
苛ついた表情を見せるアースドラゴンが、咆哮を上げた。
「う、うるさいのねー」
たまらず耳を押さえて、その場にとどまった。
『ヤバイぞ、ご主人!』
その声に、はっとしてドラゴンを見る。
「‥‥‥あ」
大きな口をがばあ、と開けていた。鋭い牙の列が剝き出しになっている。その喉の奥が、ひゅおおおおっ! と唸りを上げた。
『避けろ、ご主人!』
空中には逃げられない。的になるだけだ。
ならば。
したたたたーっ! ねこさんは全力でドラゴンの背後に回る決断を下した。
が、冷静にその後を追う野太い首。しかもその背後は壁に守られているわけで‥‥‥。
「しまっーー」
自ら行き止まりに突っ込んでしまったねこさん。ドラゴンは大きく頭をもたげたかと思うと、渾身の力で振り下ろし、同時にサンドブレスを吐き出した!
無情な一撃が、ねこさんを飲み込んだ‥‥‥。
『アースドラゴンの幼体だ。ご主人なら、倒せるはずだ』
ネコサンの説明では幼体、とのことだが、どう見ても五メートルは超えている大きさだ。
「‥‥‥」
ねこさんの本能が、警鐘を鳴らしまくっている。お耳はパタン、と後ろに倒れていて、いわゆるイカ耳という奴になっていた。
『よし。ここは、ねこすいで行け!』
ぺ、とネコサンが『妖刀ねこすい』を吐き出した。
からら~ん、と妖刀が音を立てて床に転がる。その音に、ドラゴンの耳がぴくりと動いた。
めっ! とロボを睨んだねこさんは、慌ててねこすいを拾い上げ、戦闘態勢に入る。
『ぐるるるっ‥‥‥』
鋭い目が開き、大きな黄色い目玉がぎょろぎょろと辺りを窺う。
「や、やばそうなのねー‥‥‥」
ばっちりとその視線が、ねこさんを捉えた。
だ、だん! と屈強な両足で立ち上がったアースドラゴンは、首を捻りながら獲物を観察している。すぐに手を出さない辺り、相当な知能の持ち主だという事がわかった。
『ご主人、来るぞ!』
ネコサンの叫びと同時に、こげ茶色の巨体が怒涛の勢いでねこさんに迫る!
「な、なのねー」
たーん、と右横に飛ぶ。が、ドラゴンもホーミングミサイルよろしくその動きに遅れることなくついてくる。
「よ、は、ほうっ!」
たたたたーん! 猫の本領を発揮して、縦横無尽にねこさんは飛びまくった。
『ぎぃやあああああぁあぁああっ!!』
苛ついた表情を見せるアースドラゴンが、咆哮を上げた。
「う、うるさいのねー」
たまらず耳を押さえて、その場にとどまった。
『ヤバイぞ、ご主人!』
その声に、はっとしてドラゴンを見る。
「‥‥‥あ」
大きな口をがばあ、と開けていた。鋭い牙の列が剝き出しになっている。その喉の奥が、ひゅおおおおっ! と唸りを上げた。
『避けろ、ご主人!』
空中には逃げられない。的になるだけだ。
ならば。
したたたたーっ! ねこさんは全力でドラゴンの背後に回る決断を下した。
が、冷静にその後を追う野太い首。しかもその背後は壁に守られているわけで‥‥‥。
「しまっーー」
自ら行き止まりに突っ込んでしまったねこさん。ドラゴンは大きく頭をもたげたかと思うと、渾身の力で振り下ろし、同時にサンドブレスを吐き出した!
無情な一撃が、ねこさんを飲み込んだ‥‥‥。
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