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66 荒ぶる皆殺しの鉄球
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ねこさんは、辺り一面にばらまかれたように存在している無数の対猫用魔法生物『きゅーかんばー』に、ビクついていた。
振り返ってしまえばまた、無条件でてんてこ舞いである。
『ご主人、これは試練だ、試練だ』
ネコサンが傍らで言った。
『魔物、トラップ、裏切り‥‥‥すべてを越えて、伝説の防具をつかみ取れ、取れ!』
「‥‥‥裏切り‥‥‥とは?」
疑念に満ちた瞳でぼそりと突っ込むねこさんに、若干顔をひきつらせながらロボは続けた。
『言葉のあやだ、だ‥‥‥とにかくこいつらを一掃して先に進むぞ、ぞ!』
「でもこれは、ネコサンが作ったのねー? やっつけていいのねー?」
『大丈夫だ! いくらでも作れる、作れる! 何なら追いきゅーかんばーするか、か?』
「結構なのねー‥‥‥」
毅然とした態度で、めずらしくきっぱりと断った。
『そうか‥‥‥ではワタシは物陰に隠れているので、戦闘開始、開始!』
残念そうなネコサンが、すいー、と移動して大きな柱の陰に隠れる。
『ご主人、いいぞ、いいぞ!』
ゴーサインに、皆殺しの鉄球の鎖を持つ手が震えた、が、ぎゅぎゅっと力を込めなおした。
「ふんぬらーっ!」
ぶいーんぶいーんぶいーん‥‥‥!
鉄球が、ねこさんの周りに円を描く。その円が次第に大きくなっていき‥‥‥。
がん、ごん、ぐわん、だげん、がぎゃ~ん、ごっつんこっこ‥‥‥!?
次々ときゅーかんばーを屠っていった。
さすがレジェンダリー・ウェポン、魔法生物を一撫でで消し去っている!
息を止め、必死の形相で鉄球を振り回したおかげで、あらかたきゅーかんばーを片付けた。
この間わずかに二十八秒。
ねこさんは、力をゆるめて鉄球を引き戻す。
ぶいーんぶいーんぶいーん‥‥‥ぶ、ひゅ~ん!?
「え?」
突然鉄球が慣性の法則を無視して、ねこさんめがけて一直線に飛んでくる!
「ふ、ふぉーっ!?」
レジェンド級のスピードで向かってくる鉄球に、反応できないねこさん。
「あ、あ、あ~!?」
ごい~ん!
ねこさんの狭い額に鉄球が、めり込んだ‥‥‥。
『皆殺しの鉄球‥‥‥そのターゲットには、装備者すら含まれる‥‥‥!』
柱の陰で難を逃れたネコサンから、衝撃の事実が語られた!
ダメじゃん、皆殺しの鉄球‥‥‥。
振り返ってしまえばまた、無条件でてんてこ舞いである。
『ご主人、これは試練だ、試練だ』
ネコサンが傍らで言った。
『魔物、トラップ、裏切り‥‥‥すべてを越えて、伝説の防具をつかみ取れ、取れ!』
「‥‥‥裏切り‥‥‥とは?」
疑念に満ちた瞳でぼそりと突っ込むねこさんに、若干顔をひきつらせながらロボは続けた。
『言葉のあやだ、だ‥‥‥とにかくこいつらを一掃して先に進むぞ、ぞ!』
「でもこれは、ネコサンが作ったのねー? やっつけていいのねー?」
『大丈夫だ! いくらでも作れる、作れる! 何なら追いきゅーかんばーするか、か?』
「結構なのねー‥‥‥」
毅然とした態度で、めずらしくきっぱりと断った。
『そうか‥‥‥ではワタシは物陰に隠れているので、戦闘開始、開始!』
残念そうなネコサンが、すいー、と移動して大きな柱の陰に隠れる。
『ご主人、いいぞ、いいぞ!』
ゴーサインに、皆殺しの鉄球の鎖を持つ手が震えた、が、ぎゅぎゅっと力を込めなおした。
「ふんぬらーっ!」
ぶいーんぶいーんぶいーん‥‥‥!
鉄球が、ねこさんの周りに円を描く。その円が次第に大きくなっていき‥‥‥。
がん、ごん、ぐわん、だげん、がぎゃ~ん、ごっつんこっこ‥‥‥!?
次々ときゅーかんばーを屠っていった。
さすがレジェンダリー・ウェポン、魔法生物を一撫でで消し去っている!
息を止め、必死の形相で鉄球を振り回したおかげで、あらかたきゅーかんばーを片付けた。
この間わずかに二十八秒。
ねこさんは、力をゆるめて鉄球を引き戻す。
ぶいーんぶいーんぶいーん‥‥‥ぶ、ひゅ~ん!?
「え?」
突然鉄球が慣性の法則を無視して、ねこさんめがけて一直線に飛んでくる!
「ふ、ふぉーっ!?」
レジェンド級のスピードで向かってくる鉄球に、反応できないねこさん。
「あ、あ、あ~!?」
ごい~ん!
ねこさんの狭い額に鉄球が、めり込んだ‥‥‥。
『皆殺しの鉄球‥‥‥そのターゲットには、装備者すら含まれる‥‥‥!』
柱の陰で難を逃れたネコサンから、衝撃の事実が語られた!
ダメじゃん、皆殺しの鉄球‥‥‥。
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