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47 ねこさん、必死の行軍!?
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じゃらら、ずががが‥‥‥じゃらら、ずががが‥‥‥。
夜の街に、何やら引きずるような音が響いていた。
「ひい、ひい‥‥‥ぐす、ぐす」
あえぎ声と鼻をすする音が混ざり合い、切なさが爆発していた。
「あ、アパートが‥‥‥遠い‥‥‥のねー‥‥‥ぐすぐす」
ねこさんだ! ねこさんが、右足に例の鉄球を従えて、歩いている!
「みけ子ちゃん、恨むのねー」
アドバルーンになったねこさんは、あの後すぐに救出された。
そこまでは良かった、のだが‥‥‥。
「あっれー? カギがない、でっす!?」
みけ子、痛恨のミス! なんと、カギを紛失していた!
どうやら突風の中に躍り出た時に、それは飛ばされたようだった。
ねこさんの右足につけられた奴隷の鉄球が、ごろり、と切なく転がった‥‥‥。
「すす、すいません、先輩!」
土下座選手権十連覇選手のような見事な土下座に、ねこさんは怒るに怒れなかった。
「し、仕方ないのねー」
元々ねこさん、あまり怒る方ではない。ちょっぴり恨んだりはするが、すぐに忘れてしまうのだ。
「ねこさん、私が送っていくよ」
クロ主任が車を出してくれたのだが‥‥‥。
「本当にここでいいのかい?」
「‥‥‥はい。ありがとうございましたー、なのねー」
軽トラの狭い車内に乗れなかったねこさんは、荷台で凍えていたのだ。
急激に下がった気温と吹き付ける風に体温を奪われた結果、アパートまでかなりの距離を残しての降車となった。
「じゃあ、気をつけてね。あと、明日は有給休暇にしておくからね」
「はい、なのねー‥‥‥」
心配そうに見つめるクロ主任を残して、ねこさんは歩きだした。
じゃらら、ずががが‥‥‥じゃらら、ずががが‥‥‥。
ようやくアパートに到着した頃には、東の空が白みだしていた‥‥‥。
夜の街に、何やら引きずるような音が響いていた。
「ひい、ひい‥‥‥ぐす、ぐす」
あえぎ声と鼻をすする音が混ざり合い、切なさが爆発していた。
「あ、アパートが‥‥‥遠い‥‥‥のねー‥‥‥ぐすぐす」
ねこさんだ! ねこさんが、右足に例の鉄球を従えて、歩いている!
「みけ子ちゃん、恨むのねー」
アドバルーンになったねこさんは、あの後すぐに救出された。
そこまでは良かった、のだが‥‥‥。
「あっれー? カギがない、でっす!?」
みけ子、痛恨のミス! なんと、カギを紛失していた!
どうやら突風の中に躍り出た時に、それは飛ばされたようだった。
ねこさんの右足につけられた奴隷の鉄球が、ごろり、と切なく転がった‥‥‥。
「すす、すいません、先輩!」
土下座選手権十連覇選手のような見事な土下座に、ねこさんは怒るに怒れなかった。
「し、仕方ないのねー」
元々ねこさん、あまり怒る方ではない。ちょっぴり恨んだりはするが、すぐに忘れてしまうのだ。
「ねこさん、私が送っていくよ」
クロ主任が車を出してくれたのだが‥‥‥。
「本当にここでいいのかい?」
「‥‥‥はい。ありがとうございましたー、なのねー」
軽トラの狭い車内に乗れなかったねこさんは、荷台で凍えていたのだ。
急激に下がった気温と吹き付ける風に体温を奪われた結果、アパートまでかなりの距離を残しての降車となった。
「じゃあ、気をつけてね。あと、明日は有給休暇にしておくからね」
「はい、なのねー‥‥‥」
心配そうに見つめるクロ主任を残して、ねこさんは歩きだした。
じゃらら、ずががが‥‥‥じゃらら、ずががが‥‥‥。
ようやくアパートに到着した頃には、東の空が白みだしていた‥‥‥。
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