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39 ねこさんの、ギルド訪問!?
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この世界では、トレジャーハンターは無許可で誰にでも出来る職業である。
だが、一般的には『トレジャーハンターギルド』に登録して、然る後に活動を始めるのだ。
それは、この職業がいつも危険と隣り合わせで、一歩間違えば即ご臨終、だからであった。
ギルドに登録すれば、お宝の取り分は少し減ってしまうが、様々な情報やバックアップ等の手厚いフォローを受けることができた。
しかしねこさんは‥‥‥『ギルド』という存在を、まったく眼中に入れていなかったのだ‥‥‥。
そして今、アメショー店長の勧めもあり、かりかりタウンのギルド前にやってきた、と言うわけだ。
何だか物々しい建物に緊張するねこさんは、深呼吸を一つ。
「頼もー、なのねー!」
そして、ばあぁんっ! とドアを開け放ち、仁王立ちである。
ああん? 歴戦のトレジャーハンターたちからの鋭い視線が、ねこさんに突き刺さった。
「ひっ!?」
思わずしっぽが、ぴーん! と伸びる。
「う、うけちゅけ‥‥‥かか、かうんちゃーはあちら?」
泳ぎまくる目で、室内をぐるりと見まわす。
(や、やばいのね‥‥‥みんな強そうなのね‥‥‥)
眼帯をしているキジトラや、大きなメインクーンがねこさんを見つめていた。
そのメインクーンが口を開く。
「兄さん、見ない顔だけど、ギルドに何か用かい?」
そしてゆっくりとねこさんの前に立ちはだかった。
「‥‥‥」
目の前で見ると、その大きさに度肝を抜かれる。
「と、登録を‥‥‥」
「ああ、登録にきたのかい。ついてきな!」
「ひゃい」
颯爽と歩くメインクーンの後ろを、太鼓持ちのようについて行くねこさんであった‥‥‥。
だが、一般的には『トレジャーハンターギルド』に登録して、然る後に活動を始めるのだ。
それは、この職業がいつも危険と隣り合わせで、一歩間違えば即ご臨終、だからであった。
ギルドに登録すれば、お宝の取り分は少し減ってしまうが、様々な情報やバックアップ等の手厚いフォローを受けることができた。
しかしねこさんは‥‥‥『ギルド』という存在を、まったく眼中に入れていなかったのだ‥‥‥。
そして今、アメショー店長の勧めもあり、かりかりタウンのギルド前にやってきた、と言うわけだ。
何だか物々しい建物に緊張するねこさんは、深呼吸を一つ。
「頼もー、なのねー!」
そして、ばあぁんっ! とドアを開け放ち、仁王立ちである。
ああん? 歴戦のトレジャーハンターたちからの鋭い視線が、ねこさんに突き刺さった。
「ひっ!?」
思わずしっぽが、ぴーん! と伸びる。
「う、うけちゅけ‥‥‥かか、かうんちゃーはあちら?」
泳ぎまくる目で、室内をぐるりと見まわす。
(や、やばいのね‥‥‥みんな強そうなのね‥‥‥)
眼帯をしているキジトラや、大きなメインクーンがねこさんを見つめていた。
そのメインクーンが口を開く。
「兄さん、見ない顔だけど、ギルドに何か用かい?」
そしてゆっくりとねこさんの前に立ちはだかった。
「‥‥‥」
目の前で見ると、その大きさに度肝を抜かれる。
「と、登録を‥‥‥」
「ああ、登録にきたのかい。ついてきな!」
「ひゃい」
颯爽と歩くメインクーンの後ろを、太鼓持ちのようについて行くねこさんであった‥‥‥。
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