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35 猫は空を飛べるのか? 魔が差したみけ子!?
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「は~い、久々の登場! 風船配りのねこさんだよ~! みんな~、集まれ~!!」
みけ子のはつらつとした声が、イベントスペースに響く。
わーっ! と子猫たちから歓声があがった。
そこへ、主役の登場である。
「じゃーん! お待たせなのねー!」
ねこさん型着ぐるみを颯爽と着こなしたねこさんが、風船の束を両手に従えてやってきた!
「‥‥‥おととっ‥‥‥あぶな?」
が、歩を進めるたびに上空にさらわれそうになっていた‥‥‥。
「よ~し、みんな~! ねこさんに突撃だ~っ!」
みけ子の号令に、子猫たちが色めき立つ。その目は獲物を狙うそれになっていた。
「わわ‥‥‥とととっ‥‥‥セーフ?」
標的にされているとは露知らず、ねこさんはじたばたと風船たちとの格闘を続けている。
「かかれ~っ!!」
この時の心境について、みけ子は後日こう話していた。
『先輩が空を飛んだと聞いて、わたしも飛ばしてみたかったんでっす!』
飛びたいではなく‥‥‥? 飛ばしたい‥‥‥? ‥‥‥え?
「‥‥‥ん?」
つま先立ちになって上方へ引っ張られるのを耐えていたねこさんに、土煙が迫る。
どどどどどーっ、と子猫たちが血走った眼で殺到してきた!
「ままま、待つのねー、そんなに焦らなくても風船は、あーーああっ!?」
当初の目的を忘れてしまったのか、暴走状態の子猫団がねこさんを弾き飛ばした!!
「あーれー」
これが集団心理‥‥‥なのねー?
舞い上がるねこさんは、悟りきった表情で再び空中散歩にレッツゴーだった‥‥‥!
みけ子のはつらつとした声が、イベントスペースに響く。
わーっ! と子猫たちから歓声があがった。
そこへ、主役の登場である。
「じゃーん! お待たせなのねー!」
ねこさん型着ぐるみを颯爽と着こなしたねこさんが、風船の束を両手に従えてやってきた!
「‥‥‥おととっ‥‥‥あぶな?」
が、歩を進めるたびに上空にさらわれそうになっていた‥‥‥。
「よ~し、みんな~! ねこさんに突撃だ~っ!」
みけ子の号令に、子猫たちが色めき立つ。その目は獲物を狙うそれになっていた。
「わわ‥‥‥とととっ‥‥‥セーフ?」
標的にされているとは露知らず、ねこさんはじたばたと風船たちとの格闘を続けている。
「かかれ~っ!!」
この時の心境について、みけ子は後日こう話していた。
『先輩が空を飛んだと聞いて、わたしも飛ばしてみたかったんでっす!』
飛びたいではなく‥‥‥? 飛ばしたい‥‥‥? ‥‥‥え?
「‥‥‥ん?」
つま先立ちになって上方へ引っ張られるのを耐えていたねこさんに、土煙が迫る。
どどどどどーっ、と子猫たちが血走った眼で殺到してきた!
「ままま、待つのねー、そんなに焦らなくても風船は、あーーああっ!?」
当初の目的を忘れてしまったのか、暴走状態の子猫団がねこさんを弾き飛ばした!!
「あーれー」
これが集団心理‥‥‥なのねー?
舞い上がるねこさんは、悟りきった表情で再び空中散歩にレッツゴーだった‥‥‥!
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