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27 ソーラーパネルを探せ!

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 このままでは破産してしまう‥‥‥そう思ったねこさんは、行きつけの道具屋『あめりかん』へ赴いた。

「アメショー店長たすけてー」

「おやねこさん、いらっしゃい! どうしたの?」

 速攻で店長に事情を説明して泣きついた。

「‥‥‥と、いうわけなのね。店長、何か電気代を節約できる道具を売ってほしいのねー」

 腕を組み、うーん、と考え込む店長。

「このままじゃ、ねこさん干物になっちゃうのねー」

 訴えながら、さめざめと泣いていた。

「あ、そうだ!」

 アメショー店長が、ぽんと手を叩く。

「ねこさん、『ソーラーパネル』って知ってるかい?」

「知らないのねー」

 その問いに、首をぶんぶんと横に振った。

「それはね、前時代の遺物らしいんだけど‥‥‥」

「い、いやな予感がするのね‥‥‥」

「お、さすがねこさん! 察する通り危険なダンジョンに隠されているって噂なんだよ‥‥‥」

「今はダンジョンに潜る資金が‥‥‥」

 はあ、とため息を一つ。

「まあ最後まで聞いてよ。そのソーラーパネルってヤツはね、太陽に向けておくだけで、なんと! 電気が作れてしまうらしいんだ!!」

「え!?」

 ねこさんの細い目が、大きく見開かれる。

「‥‥‥と言うことは、電気がただで使えるのね?」

「そういう事。一ヶ月二十八万を考えると、挑戦してみる価値はあるんじゃないかな?」

 店長の言葉に揺れるねこさん。その戸惑う表情が、引き締まった。

「わかったのね! 店長、どこのダンジョンなのか教えてなのねー」

 深々と頭を下げるねこさんに、店長は声のトーンを下げて言った。

「かつぶし山の中腹のダンジョン、そこにあるって噂だよ」

「かつぶし山‥‥‥」

 ねこさんの喉が、ごくりと鳴った。
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