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ゲームのエロ補正は続いていたようです☆彡
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「父さん、母さん、弥生。
心配かけてごめんなさい。
もう大丈夫なので、明日から復学したいと思います」
家族全員が揃った夕食の席で、私はそう宣言した。
「しかし……。
焦らずとも良いのではないか……?
それに、転校しても良いのだし焦らずゆっくり考えてから……」
当然ながら、父さんは心配そうにそう言った。
そりゃそうだろう。
なにせ変態教師に誘拐され監禁され、しかも凌辱されていたんだから。
エロゲー仕様だからそういうところはスルーされるのかと思っていたら、意外にも普通に心配してくれている。
それは妹の弥生も一緒で、父さんに同意するように首を縦に振っていた。
しかしそんなことで私の決意は揺らぐはずもなく。
「私はもう大丈夫ですから」
私はそう言って、小さくちぎったパンをひとかけら口に運ぶ。
そのまま会話を強引に打ち切り、手早く食事を終えた私は部屋に戻ると、ベットの上に体を投げ出した。
シーツは清潔で、かすかに石鹸の香りがしていた。
それは、きっとさとるがしてくれたことで……。
私は心地よい香りに包まれながら目を閉じた。
その心地よさが、かえって辛かった。
忠実に仕えてくれるさとるに、申し訳ない思いが募る。
すくなくともさとるは攻略対象じゃない。
だからもうこれ以上巻き込んじゃダメだ……。
助け出された最初の夜こそ、心労からかぐっすりと夢も見ずに眠れたのだが、翌日からは体がほてり、シーツが体をこするわずかな感触にすら体がびくんと跳ねた。
家族が自室に鍵をかけてこもっている私を、そっとしてくれているのは助かった。
もし彼らが少しでも部屋の中を覗いていたら、自分で自分の体をまさぐり、身悶える私を目撃する羽目になったはずだ。
ぐちゅぐちゅと淫音が響き、愛液の匂いの籠る部屋の中にいて、私は憔悴しきっていた。
快感は有るには有るのだが、何もかもがもどかしい。
これもまた、ゲームの強制力なのだろう。
身体の奥から湧き上がる欲望に、頭がおかしくなりそうだった。
快感が欲しくてだけど自分ではどうすることも出来ずに、一睡もできずに夜を明かした。
ぐりぐりと抓んだ胸の先も、必死で指でかき混ぜた花芯も、熱を持ち痛みすら感じるほどに愛撫したにも関わらず欲求は収まるどころか、輪をかけて高まっている。
もう誰だっていい。
今すぐ私を抱いて欲しい。
誰だってかまわなかった。
前戯なんていらない。
愛撫すら。
いたわりもな何もなくていい。
私は荒く短い息き出しながら、ほとんど無意識にさとるを呼んだ。
たださとるが、すぐに飛んできてくれる男だったがために。
コツコツと2回ノックしたのち、さとるは雪乃の返事がないことを訝しんた。
いつも、就寝時でさえも、雪乃に呼ばれたらすぐに向かうために常に携帯されている呼び出し用のベルが鳴り、すぐに駆け付けたというのに、室内からは返事がない。
耳を澄ますと、何か声が聞こえるような気もするが、それははっきりとはしなかった。
もしかして返事を聞き漏らしたのだろうかと、もう一度ノックした後、意を決して扉をゆっくりと開いた。
「お嬢様、お呼びで……」
声を掛けながら足を踏み入れた雪乃の部屋。
常であれば。
喉が渇いたから水を、とか。
そんな造作無いことのつもりだった。
しかし、さとるが目にしたのは、寝台の上で布の薄い夜着の前をめくり上げるようにはだけながら、煽情的に愛液をしたたらせながら自分の体を弄ぶ雪乃の姿だった。
「ああっ!!
ん……ん!!
……さとるっ。
さとるっ。
お願い、来て!!
止まらないのっ。
欲しいのっ。
さとるっ」
その時の私は、体にこもった熱をどうにかして欲しくて、他のことなど何も考えられなかった。
なにしろ、私は一度さとると体を重ねている。
さとるがどんなふうに私を愛撫し、欲望を体に刻み込むのかすでに知っているのだ。
それらを脳裏に浮かべるだけで、体の奥がひくひくと痙攣しさとるを求めて愛液が滴り落ちてしまう。
浅ましい身体を憂いながら、私はたださとるの瞳を見つめた。
さとる……。
きて………。
すると、さとるはほんの一瞬戸惑いの表情を浮かべていたが、ふらふらと誘われるようにゆっくりと私の方へと近づいてきた。
やがて触れられる距離まで近づいたさとるに、私は手を伸ばした。
縋すように抱きつき、さとるを見上げた。
私の首の横に両手をついて、さとるは少しずつ私の体の上に覆いかぶさってきた。
二人分の体重を支えているベットがギシリと音を立てた。
そしてさとるは、私の首筋に噛みつくように唇を寄せた。
ずずっっと跡を残すように吸い上げられたその口付けは、普段の穏やかなさとるからは想像できない激しさだった。
「さと……る?」
思わずさとるの顔を確かめようと顔を傾けたけれど、敏感になった胸と花芯に添えられた手によって与えられた快感に、すぐに意識が散漫になってしまった。
ほどなくしてさとる自身が体の中に埋め込まれると、私は貪るようにその快感を追いかけたのだった。
心配かけてごめんなさい。
もう大丈夫なので、明日から復学したいと思います」
家族全員が揃った夕食の席で、私はそう宣言した。
「しかし……。
焦らずとも良いのではないか……?
それに、転校しても良いのだし焦らずゆっくり考えてから……」
当然ながら、父さんは心配そうにそう言った。
そりゃそうだろう。
なにせ変態教師に誘拐され監禁され、しかも凌辱されていたんだから。
エロゲー仕様だからそういうところはスルーされるのかと思っていたら、意外にも普通に心配してくれている。
それは妹の弥生も一緒で、父さんに同意するように首を縦に振っていた。
しかしそんなことで私の決意は揺らぐはずもなく。
「私はもう大丈夫ですから」
私はそう言って、小さくちぎったパンをひとかけら口に運ぶ。
そのまま会話を強引に打ち切り、手早く食事を終えた私は部屋に戻ると、ベットの上に体を投げ出した。
シーツは清潔で、かすかに石鹸の香りがしていた。
それは、きっとさとるがしてくれたことで……。
私は心地よい香りに包まれながら目を閉じた。
その心地よさが、かえって辛かった。
忠実に仕えてくれるさとるに、申し訳ない思いが募る。
すくなくともさとるは攻略対象じゃない。
だからもうこれ以上巻き込んじゃダメだ……。
助け出された最初の夜こそ、心労からかぐっすりと夢も見ずに眠れたのだが、翌日からは体がほてり、シーツが体をこするわずかな感触にすら体がびくんと跳ねた。
家族が自室に鍵をかけてこもっている私を、そっとしてくれているのは助かった。
もし彼らが少しでも部屋の中を覗いていたら、自分で自分の体をまさぐり、身悶える私を目撃する羽目になったはずだ。
ぐちゅぐちゅと淫音が響き、愛液の匂いの籠る部屋の中にいて、私は憔悴しきっていた。
快感は有るには有るのだが、何もかもがもどかしい。
これもまた、ゲームの強制力なのだろう。
身体の奥から湧き上がる欲望に、頭がおかしくなりそうだった。
快感が欲しくてだけど自分ではどうすることも出来ずに、一睡もできずに夜を明かした。
ぐりぐりと抓んだ胸の先も、必死で指でかき混ぜた花芯も、熱を持ち痛みすら感じるほどに愛撫したにも関わらず欲求は収まるどころか、輪をかけて高まっている。
もう誰だっていい。
今すぐ私を抱いて欲しい。
誰だってかまわなかった。
前戯なんていらない。
愛撫すら。
いたわりもな何もなくていい。
私は荒く短い息き出しながら、ほとんど無意識にさとるを呼んだ。
たださとるが、すぐに飛んできてくれる男だったがために。
コツコツと2回ノックしたのち、さとるは雪乃の返事がないことを訝しんた。
いつも、就寝時でさえも、雪乃に呼ばれたらすぐに向かうために常に携帯されている呼び出し用のベルが鳴り、すぐに駆け付けたというのに、室内からは返事がない。
耳を澄ますと、何か声が聞こえるような気もするが、それははっきりとはしなかった。
もしかして返事を聞き漏らしたのだろうかと、もう一度ノックした後、意を決して扉をゆっくりと開いた。
「お嬢様、お呼びで……」
声を掛けながら足を踏み入れた雪乃の部屋。
常であれば。
喉が渇いたから水を、とか。
そんな造作無いことのつもりだった。
しかし、さとるが目にしたのは、寝台の上で布の薄い夜着の前をめくり上げるようにはだけながら、煽情的に愛液をしたたらせながら自分の体を弄ぶ雪乃の姿だった。
「ああっ!!
ん……ん!!
……さとるっ。
さとるっ。
お願い、来て!!
止まらないのっ。
欲しいのっ。
さとるっ」
その時の私は、体にこもった熱をどうにかして欲しくて、他のことなど何も考えられなかった。
なにしろ、私は一度さとると体を重ねている。
さとるがどんなふうに私を愛撫し、欲望を体に刻み込むのかすでに知っているのだ。
それらを脳裏に浮かべるだけで、体の奥がひくひくと痙攣しさとるを求めて愛液が滴り落ちてしまう。
浅ましい身体を憂いながら、私はたださとるの瞳を見つめた。
さとる……。
きて………。
すると、さとるはほんの一瞬戸惑いの表情を浮かべていたが、ふらふらと誘われるようにゆっくりと私の方へと近づいてきた。
やがて触れられる距離まで近づいたさとるに、私は手を伸ばした。
縋すように抱きつき、さとるを見上げた。
私の首の横に両手をついて、さとるは少しずつ私の体の上に覆いかぶさってきた。
二人分の体重を支えているベットがギシリと音を立てた。
そしてさとるは、私の首筋に噛みつくように唇を寄せた。
ずずっっと跡を残すように吸い上げられたその口付けは、普段の穏やかなさとるからは想像できない激しさだった。
「さと……る?」
思わずさとるの顔を確かめようと顔を傾けたけれど、敏感になった胸と花芯に添えられた手によって与えられた快感に、すぐに意識が散漫になってしまった。
ほどなくしてさとる自身が体の中に埋め込まれると、私は貪るようにその快感を追いかけたのだった。
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