上 下
1 / 3

メインストーリー

しおりを挟む
【side レイチェル】

「レイチェル=ドロイド! 貴様との婚約を破棄する!」

 卒業パーティーの場で私の婚約者であるリチャード殿下が言い放った言葉に、皆、言葉を失いました。

「……理由をお聞かせ願えますか?」

 先生や来賓客すらも言葉を失い、沈黙が支配している中、言葉を発する事が出来た私を誰か褒めて欲しいです。

 だが、リチャード殿下はそんな空気を気にもせず、話を進められた。

「理由だと? しらを切る気か、白々しい! 貴様とその取り巻きが、シリアにした陰湿なふるまいは、全てバレているのだぞ! そのような行いをする者を未来の国母と認めるわけにはいかん!」

(シリアさん……そうですか……そこまで彼女に……)

 リチャード殿下の言葉を聞いて、私は、子爵令嬢である彼女シリアさんのことに思いをはせた。







 元々、リチャード殿下は次期国王としては至らない点が多かったのです。入学式の日、新入生代表の挨拶をする予定だったのに、『何となく気が乗らなかった』という理由で入学式をさぼったり、学校の授業も真面目に聞いていなかったり、テストの結果もいいとこ中の上だったりと、正直、このままでは次期国王など、夢のまた夢といった状態でした。

 しかし、現国王には、リチャード殿下しか男児がおりません。それゆえ、現国王は、リチャード殿下と筆頭公爵の娘である私と婚約を結ばせ、優秀な家庭教師を何人も雇い、何とかリチャード殿下に次期国王としての自覚を持っていただくよう努力をしたのですが、効果はありませんでした。

(まぁ、努力をしたのは私と家庭教師なんですけどね……)

 しかし、入学から半年ほどが経過したある日、リチャード殿下に変化が訪れます。

 その日リチャード殿下はいつものように学校に遅れてやってきました。まぁリチャード殿下曰く、『遅刻ではなく、王者のふるまいだ!』とのことなのですが……。

 そんなリチャード殿下の前に、移動教室の場所が分からず、道に迷ってしまったシリアさんが現れたのが2人の出会いらしいです。

 『入学して半年もたつのに、なんで移動教室の場所が分からないの?』と、言いたくはなりますが、それは言っても仕方のない事なのでしょう。

 とにもかくにも、そうして出会った二人は、そのまま中庭でおしゃべりをして、すっかり意気投合したのだそうです。

(結局、シリアさん、授業には出られなかったのよね。大丈夫なのかしら……。まぁ、これも言っても仕方のない事なのでしょうけど……)

 その日から、リチャード殿下とシリアさんはよく学内で一緒にいるようなりました。曰く、『シリアと俺は食べ物の好みが似ている』『シリアと絵画の話をするのは楽しい』らしいです。だんだんとシリアさんと親密になって行き、『シリアだけが俺の気持ちを理解してくれる』『シリアみたいな女性に嫁になって欲しかった!』などと言い出しました。

 ここで、『私も、次期国王として自覚を持った人に旦那になって欲しかったです』と言えればどれだけ楽だったでしょうか。荒れ狂う心を押し殺して、『申し訳ありません』といった私を、誰か褒めて欲しいです。

 そんな私の態度に気をよくしたのか、その日からリチャード殿下は人目をはばからず、シリアさんとイチャイチャするようになりました。

 婚約者でもない女性とのふしだらな行為。当然、周囲の方々は、それらの行為に不満を覚えます。そして、それらの不満の大半は、私の所に来るのです。リチャード殿下に文句を言うわけにはいきませんし、皆さん、シリアさんとは関わりたくなかったのでしょうね。その気持ちはよく理解できます。

 私は周囲の不満を何とか抑え、決して早まったことをしないよう言ってから、シリアさんに注意をしました。『未婚の女性が婚約者でない異性にそんなことをしてはいけない』とか『もう少し、周囲の目を気にしてください』とか、なるべく丁寧にお伝えしたつもりです。

 ですが、シリアさんは『わ、私……そんなつもりじゃ……』と言って泣きながら走り去ってしまいました。

 これには本当に困惑してしまいました。教鞭で叩いたわけでも、怒鳴ったわけでもないのに、まさかそのような反応をされるとは思わなかったのです。

 その日の午後、リチャード殿下に『シリアを泣かせるとはどういうつもりだ!』と怒られてしまいました。泣きたいのはこちらです。

 その日から、私は周囲の不満を抑えるのをやめました。そのせいで、シリアさんに嫌がらせをする方が現れてしまったそうですが、それは仕方のない事でしょう。中には、勇気を出してシリアさんに苦言を呈された方もいたそうですが、その方はリチャード殿下の不興を買ってしまいました。(もちろん、後で私がフォロー致しましたが)



 さて、ここまでですとシリアさんはとんでもない悪女なのだと思われてしまうでしょう。(いえ、私もそう思っていたのですが……)

 ですが、シリアさんの凄い所はここからです。なんと、シリアさんとイチャイチャするようになってから、リチャード殿下の成績が上がっていったのです。中の上だった成績は、1年後には上の中となり、最終学年になる今年は、私と主席を争うまでになりました。(主席は譲っておりませんよ? ええ、譲っておりませんとも。主席卒業は私です)

 これには、国王陛下も大喜びです。普段のリチャード殿下の行いを知らない、王宮の方々は『ようやくリチャード殿下が次期国王としての自覚を持ってくださった』と涙したそうです。

 そう、私や家庭教師がどれだけ頑張っても出来なかった事を、シリアさんは成し遂げたのです。このころには、私はシリアさんをリチャード殿下の妾として認めていました。リチャード殿下の力となるのであれば、彼女のような存在がいてもいいと思ったのです。

 だから、今はもう使っていない教室から、お二人が出てきても何も思いませんでした。例え、お二人のお洋服が多少乱れていたとしても。



 そう思っていたのですが……。







 ……まさか、卒業パーティーで婚約破棄されるとは。

(婚約破棄、ですが。シリアさんを大切に思うあまりの暴走でしょうか? いえ、それにしても……)

「リチャード殿下。仮に私との婚約を破棄したとしても、子爵令嬢であるシリアさんを王妃にする事は出来ませんよ?」

 妾ならまだしも、王妃や側室にはある程度の身分が求められます。伯爵令嬢であれば、ぎりぎりまだ何とかならなくもないですが、シリアさんは子爵令嬢。どのような手を使ったとしても、シリアさんを王妃にする事は出来ません。

「はっ! そんな事、どうとでもなるわ! 王の子は俺しかいないのだからな! 俺が決めた者を王妃にする! これは決定事項だ!」
「っ! そ、それは……」

 痛い所を付かれてしまいました。それを言われると、私は何も言い返せません。とはいえ、子爵令嬢を王妃にするなど、他の高位貴族の皆さんが反発するのは目に見えています。下手をすると、国を割る事態になりかねません。

(何とかしないと! でも、何を言えば……)

 私の口は言葉を発する事が出来ません。そんな私をリチャード殿下はニヤニヤと見つめてきます。何も言えずにいる私を見て、愉悦に浸っているのでしょう。会場を沈黙が支配してしまいます。



 そんな中、会場に1つの声が響き渡りました。

「それが貴様の望みか……」
「「「国王陛下!?!?」」」

 なんと、国王陛下が会場にいらしたのです。私達は慌てて臣下の礼を取ろうとします。

「ああ、頭は下げずともよい。本日、余は卒業生の保護者としてここにおる。臣下の礼は不要だ」

 頭を下げようとする皆を制して、国王陛下がおっしゃいました。そして、国王陛下は王妃様を連れて私達のもとに歩いてこられます。

「父上。母上も……いらしてたのですね」
「うむ。おぬしの晴れ舞台だ。大事にせぬようお忍びで来ていたのだが……さて、リチャードよ。さきのおぬしの言葉は本心か?」
「っ! は、はい! もちろんです! レイチェルとは婚約破棄します! そして俺が国王になったら、シリアを王妃にします!」
「きゃー! リチャード様ぁ! 嬉しいです!」

 会場の隅から黄色い声が飛んできました。恐らく、シリアさんの声でしょう。友人のいない彼女は、1人で会場の隅にいたようです。

「あのような品性のかけらのない声をあげる者を王妃に? 正気の沙汰とは思えませんね」
「ひっ!!」

 声の主をちらりとみた王妃様が、扇子で口元を隠しながらおっしゃいました。それを受けたシリアさんは悲鳴を上げてしまいます。

「あらあら。度胸もないのね。ご友人もいないようですし、能力的にも人脈的にも――」
「――っ! 母上! シリアをいじめないでください!!」

 王妃様のお言葉をリチャード殿下が遮りました。しかし――

「いじめ? この程度、王妃教育に比べたらいじめでもなんでもありません。この程度ですら耐えられないのであれば、彼女に王妃になる資格はありません」

 ええ、私も王妃様と同意見です。あの程度のお言葉、私が5歳の頃に王妃教育で叱責された際のお言葉に比べれば、とても優しいものです。それなのに、リチャード殿下は、王妃様のお言葉が我慢ならなかったようで、激昂されてしまいました。

「っ! そんな教育! 俺が国王になったら、禁止にします! そんな人を傷つける教育など!!」

 ああ、これはもうダメですね。王妃様に残っていた息子リチャード殿下に対する最後の情が消えていくのが分かります。

「はぁ。国王陛下。これはもうダメですわ」
「……そのようだな」

 国王陛下も、心をお決めになられたようです。先ほどまで残されていた父親としての顔を完全にお捨てになり、国王陛下として宣言されました。

「リチャード。貴様から王位継承権を剥奪する!」
「!? 父上!? 血迷ったのですか!? 父上の子は俺しか」
「黙れ!! 貴様がそんなだから、新たに法令を策定するしかなかったのだ」

 リチャード殿下は驚いたように国王陛下をご覧になります。ですが、私はむしろリチャード殿下のその反応に驚いてしまいました。先日新たに制定された法律をご存じないのでしょうか。リチャード殿下に深くかかわる法律ですのに。

「貴族の継承権についての法律だ。『跡取りとなる男児が産まれなかった場合、および、男児に重大な問題があった場合、女児に継承権が生ずるものとする』とな」
「っ!?!?」

 リチャード殿下は驚いて目を見開いてしまわれました。どうやら本当にご存じなかったようです。

「王命である婚約を勝手に破棄し、王妃にふさわしくない者を王妃にしようとし、さらには王妃教育を廃止するなどと公言した者を次期国王とするわけにはいかん! よって、貴様から王位継承権を剥奪する。貴様の処遇は追って決めるとしよう。衛兵!!」

 茫然とするリチャード殿下を、衛兵様が連れていかれました。幼い頃から一緒にいた婚約者のその様子に、少しだけ、本当に少しだけ、胸が痛みます。

「レイチェル嬢。迷惑をかけたな。おぬしとリチャードの婚約はリチャード有責での婚約破棄とする。また、レイチェル嬢の次の婚約を王家が全面的に支援する事をここに宣言する!」

 国王陛下からとても過分なお言葉を頂戴してしまいました。いくら、公爵家の令嬢といえど、この年で婚約を破棄してしまえば、再度の婚約は難しいと考えていたのですが、王家が支援して下さるなら、良縁を結ぶ事が出来るかもしれません。そう思うと、胸の痛みはきれいさっぱり無くなりました。

 ああ、婚約破棄したばかりだというのに、新たな良縁に期待してしまう私は、リチャード殿下がおっしゃった通り、確かに陰湿な女なのかもしれません。

 でも……仕方ないですよね? 私は国母にふさわしくない女なのですから。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】わたくしの望みはただひとつ!

杜野秋人
恋愛
◆伯爵家令嬢のアンジェリーナは冒険者『アンジェラ』として自由気ままに生きている。彼女は前世の日本で、周りに気を使い人に合わせるばかりで自分のことを何ひとつ望みどおりに叶えられないまま、心を病んで自殺してしまった。それを思い出したことで、今度の人生こそは自分の思うままに生きようと固く心に決めていたのだ。 だがそんな彼女に縁談が持ち込まれる。相手は格上の侯爵家、しかも評判最悪の○○野郎だ。当然逃げようとする彼女だが敵もさるもの、先手を打たれて実家から拉致されてしまう。しかしそこに助けに来てくれたのが、冒険者仲間の『マイン』だった。 なぜ助けてくれたのか。そう問う彼女にマインは顔を背けながらポツリと呟く。「お前が、誰かのものになるのが嫌だ」と。えっ、それってまさか、もしかして!? 訳もわからないままにマインの地元に連れて行かれ、そこで彼女は彼の意外な正体を知ることになる。あれよあれよという間に甘やかされとろかされて、気づけば彼の婚約者として夜会でお披露目される流れになっていた⸺!? ◆この作品は小説家になろう様で投稿したものの改訂版になります。大筋は変わっていませんが、各話の区切りを見直して6話構成を10話構成に変更しています。 カクヨムでも公開しています。あちらは全14話。 ◆作者の投稿作は基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。 ◆HOTランキング8位、人気ランキング14位、恋愛ランキング13位………おおう、嘘でしょ……お気に入り登録数とかなろう版の15倍くらいあるし。 それもこれも皆様のおかげです。ご愛読感謝! (それぞれ最高位です。現在は下がってます) ていうかHOTランキング用のジャンルが知らん間に「女性向け」に変えられてました(笑)。まあ女性主人公の恋愛物だとそうなるかあ。 ◆閲覧数も落ち着いて来たところで、設定資料を一部公開します。短編にしたために書ききれなかったアレやコレやソレやドレやらがたくさんあるので、まあ見てやって下さいませ。おまけページは全2回、『キャスト&舞台設定』と『用語解説&世界観説明』です。

体裁のために冤罪を着せられ婚約破棄されたので復讐した結果、泣いて「許してくれ!」と懇願されていますが、許すわけないでしょう?

水垣するめ
恋愛
 パーティ会場、観衆が見守る中、婚約者のクリス・メリーズ第一王子はいきなり婚約破棄を宣言した。 「アリア・バートン! お前はニア・フリートを理由もなく平民だからと虐め、あまつさえこのように傷を負わせた! そんな女は俺の婚約者に相応しくない!」 クリスの隣に立つニアという名の少女はクリスにしがみついていた。 彼女の頬には誰かに叩かれたように赤く腫れており、ついさっき誰かに叩かれたように見えた。 もちろんアリアはやっていない。 馬車で着いてからすぐに会場に入り、それからずっとこの会場にいたのでそんなことを出来るわけが無いのだ。 「待って下さい! 私はそんなことをしていません! それに私はずっとこの会場にいて──」 「黙れ! お前の話は信用しない!」 「そんな無茶苦茶な……!」 アリアの言葉はクリスに全て遮られ、釈明をすることも出来ない。 「俺はこいつを犯罪者として学園から追放する! そして新しくこのニアと婚約することにした!」 アリアは全てを悟った。 クリスは体裁のためにアリアに冤罪を被せ、合法的に婚約を破棄しようとしているのだ。 「卑怯な……!」 アリアは悔しさに唇を噛み締める。 それを見てクリスの傍らに立つニアと呼ばれた少女がニヤリと笑った。 (あなたが入れ知恵をしたのね!) アリアは全てニアの計画通りだったことを悟る。 「この犯罪者を会場から摘み出せ!」 王子の取り巻きがアリアを力づくで会場から追い出す。 この時、アリアは誓った。 クリスとニアに絶対に復讐をすると。 そしてアリアは公爵家としての力を使い、クリスとニアへ復讐を果たす。 二人が「許してくれ!」と泣いて懇願するが、もう遅い。 「仕掛けてきたのはあなた達でしょう?」

【一話完結】才色兼備な公爵令嬢は皇太子に婚約破棄されたけど、その場で第二皇子から愛を告げられる

皐月 誘
恋愛
「お前のその可愛げのない態度にはほとほと愛想が尽きた!今ここで婚約破棄を宣言する!」 この帝国の皇太子であるセルジオが高らかに宣言した。 その隣には、紫のドレスを身に纏った1人の令嬢が嘲笑うかのように笑みを浮かべて、セルジオにしなだれ掛かっている。 意図せず夜会で注目を浴びる事になったソフィア エインズワース公爵令嬢は、まるで自分には関係のない話の様に不思議そうな顔で2人を見つめ返した。 ------------------------------------- 1話完結の超短編です。 想像が膨らめば、後日長編化します。 ------------------------------------ お時間があれば、こちらもお読み頂けると嬉しいです! 連載中長編「前世占い師な伯爵令嬢は、魔女狩りの後に聖女認定される」 連載中 R18短編「【R18】聖女となった公爵令嬢は、元婚約者の皇太子に監禁調教される」 完結済み長編「シェアされがちな伯爵令嬢は今日も溜息を漏らす」 よろしくお願い致します!

え? え? ここは「婚約破棄」されて、後で「ざまぁ」するのが王道でしょ? なんで丸く収まっちゃうのかな!

甘い秋空
恋愛
婚約破棄されそうな令嬢! でも、私は断罪をくつがえす証拠を記録してます。 なのに、令嬢には好きな人がいる? 王子も好きな人がいる? このままでは丸く収まります! 台本にない展開で、私はどうすればいいの?

【完結】王家の血統〜下位貴族と侮るなかれ〜

杜野秋人
恋愛
「貧乏子爵家出身の貴様ごときが私の婚約者などと、もう我慢ならんっ!貴様との婚約なぞ、今この場で破棄してくれるわ!」 王宮主催の晩餐会の会場で、エスコートもなさらずわたくしを放置していた婚約者様。ようやく姿を見せたと思ったら指を突き付けて声高にそう宣言されました。 ああ、殿下。 やはりわたくしとの婚約の意味を理解されておられなかったのですね。 まあ、構いませんわ。わたくしも愛のない結婚など望んでもおりませんし。 けれど、しでかしたことの責任はきっちりと取って頂きますよ?後悔なさっても知りませんからね? 王子は婚約者が嫌いだった。借金を抱えた貧乏子爵家の娘で、特に美貌を誇るわけでもない。王家の遠縁なのは知っているがそれだけだ。 そんな女など、嫡出たる自分には相応しくない。もっと美しく、地位の高い⸺そう、他国の姫などが我が妻として相応しい。 そうして王子は婚約者に対して婚約破棄を言い渡す。 彼女がなぜ、自分の婚約者と決められたのか気付かないままに。 そう、彼は知らなかったのだ。 そして王命で集められた謁見の間にて、王子は自分が何をしでかしたのか、思い知ることになる⸺! ◆政略結婚の目的のひとつは縁繋ぎ。累代で婚姻を重ねていけば、長い歴史のある国ならこういう事もありうるよね、って話です。 全5話、完結しました。約2万字ほどの短めの物語です。 ◆異世界恋愛ですが異世界要素がちょっと薄いです。一応、魔力があって魔術が存在するいつもの世界(のつもり)です。 ◆設定は深く考えていませんが、家系図はきっちり組みました。ただし若干ややこしいので、やる気のある方は読みながら自分で家系図を書いてみると分かりやすいかも知れません。 大変申し訳ないですが、スッキリしたものが書けなかったので家系図の添付はありません。ご了承下さい。 ◆この作品は例によって小説家になろうでも公開します。あちらも全5話です。 ◆1/16、恋愛ランキング、HOTランキング入り確認しました!お読み頂きありがとうございます! 1/17、人気ランキング入り確認!読んで下さる皆様のおかげです!

ドアマットヒロインって貴族令嬢としては無能だよね

みやび
恋愛
ドアマットにされている時点で公爵令嬢として無能だよねっていう話。 婚約破棄ってしちゃダメって習わなかったんですか? https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/123874683 と何となく世界観が一緒です。

ヒロインでも悪役でもない…モブ?…でもなかった

callas
恋愛
 お互いが転生者のヒロインと悪役令嬢。ヒロインは悪役令嬢をざまぁしようと、悪役令嬢はヒロインを返り討ちにしようとした最終決戦の卒業パーティー。しかし、彼女は全てを持っていった…

ブチ切れ公爵令嬢

Ryo-k
恋愛
突然の婚約破棄宣言に、公爵令嬢アレクサンドラ・ベルナールは、画面の限界に達した。 「うっさいな!! 少し黙れ! アホ王子!」 ※完結まで執筆済み

処理中です...