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エピローグ
213【新しい家族】
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【数年後】
「おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!」
とある産婦人科で女の赤ちゃんが産まれた。
「産まれた! 産まれたよ、クリス!」
「はぁ……はぁ……ええ。ああ、よかった……」
俺は産まれたばかりの赤ちゃんを両手で支えて、ゆっくりとクリスの隣に寝かせる。
「うわ、手も足もこんなにちっちゃいんだ……ほら、見える? 俺とクリスの子だよ」
「ふふ、本当に小さいですね……あっ」
クリスが赤ちゃんに手を差し伸べると、赤ちゃんは小さな手でクリスの指を握り返した。
「はは。『産んでくれてありがとう』だってさ」
「ふふ。ええ、こちらこそ。産まれてきてくれてありがとう」
クリスの言葉に、赤ちゃんの笑ったような気がする。あまりの愛おしさに俺も手を差し伸べると、赤ちゃんは反対の手で俺の指も掴んでくれた。
「掴んだ! 掴んだよ! ほら、『スーニャ』。パパだよー」
「ふふ、可愛いですね。スーニャ、分かりますか? ママですよ」
俺もクリスも、スーニャに話しかける。まだ耳は聞こえないと思うが、俺達の声にスーニャが反応しているように見えるのは、気のせいではないと思いたい。
「産まれたの!?」
「産まれた? ……です?」
そんな俺達の声が聞こえたのか、外で待っていた皆が、部屋に入って来た。
「ああ、産まれたよ。新しい家族のスーニャだ」
「あ! じゃあ、女の子だったんだ! わぁ、ちっちゃい! 可愛いー!」
「可愛い……です。凄い……です」
入って来たユリはテンションが高くなりつつも、スーニャに配慮して子声で叫んでいる。バミューダ君は、スーニャの余りの可愛さに、少し放心状態になっているようだ。
「私の……私の孫……」
「ふふふ。クリス、よく頑張りましたね」
続いて入って来たお義父さんもスーニャを見て放心している。そんな中、お義母さん《マリア様》は冷静に、クリスをねぎらった。
「ふふ、一応様子を見に来ましたが、私達は必要なさそうですね」
「そのようですね。家族の団欒を邪魔してしまっては悪いので、私達は帰りましょうか」
マークさんとシャル様が部屋の入口からスーニャを見て、そのまま帰ろうとする。
「え、シャル様!?」
「いらしてたんですか!?」
マークさんが来てくれることはユリから聞いていたが、王女であるシャル様も来てくださるとは思っていなかった。慌てて臣下の礼を取ろうとする俺達をシャル様が制する。
「そのままでいいですよ。私の事は気にしないでください。今日の事をマーク様から聞いた私が勝手に押しかけただけですから。まぁ、『『回復』魔法ならマーク様やユリさんより、私の方が得意なんですから、お声がけしてくださっても良かったのに』と、思わなくもないですが」
「それは……」
「す、すみません……」
そんな簡単に王女様を頼れるわけはないのだが、一応謝っておく。
「ふふ、冗談ですよ。ちょっとすねただけです。それにしても、赤ちゃんというのは良いのもですね。私も欲しくなってきました」
「――っ!」
シャル様が俺を見ながら言う。
「はぁ……明日はソルシャ様の出産の立ち合いですし……一体いつになったら、私の春はやってくるのでしょうか……」
シャル様の言葉に、部屋の中の視線が俺に集まった。
「い、いや、その……」
「お兄ちゃん……」
「シャル様もついにお義姉さんになる? ……です?」
「ふふふ。わたくしは全然かまいませんよ? むしろ大歓迎です」
「アレン殿。娘を大事にしてくれるのは嬉しいが、王女様のお気持ちも考えて差し上げないと……」
「アレンさん。前にも言いましたが、商人にとって複数の妻を持つことはステータスです。いい加減、覚悟を決めては?」
「うぐ……」
皆がシャル様の味方をするのには訳がある。それは、シャル様の嫁ぎ先が、もはや俺しかいないという状況になっているためだ。というのも、数多くの『整形』をシャル様と俺とクリスでこなしてきたことにより、多くの貴族が、シャル様と俺の仲を誤解していた。そんな中、王妃様がシャル様と俺の結婚を望んでいるという噂が流れてしまったため、誰も、シャル様を娶ろうとしなくなってしまったのだ。
俺からすれば、『はめられた!』という気分だが、周囲の人はそうは思ってくれない。残念ながら、この部屋にいる人達も、俺の味方ではないようだ。
そう思っていたのだが、1人だけ、俺の味方がいた。
「だー、だぶ……おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!」
「あ! ほ、ほら! スーニャが何か言ってるよ!」
「「「あ、逃げた!」」」
皆の声がハモる。逃げた事は否定できないが、スーニャが何かを訴えているのは事実だ。
「んー。スーニャちゃん、人が多くて驚いているみたいね。そろそろ私達は外に出た方が良いかも」
この中で唯一出産経験のあるお義母様が、スーニャを見て言った。
「あ、そうだったんですね。ありがとうございます。それじゃ、皆さん、申し訳ないんですが……」
「はぁ……まぁ、仕方ないか。お兄ちゃん、そろそろはっきりさせなよ?」
「スーニャちゃん、またね……です」
「私はもう少し――」
「ほら、行きますよ、あなた。」
「――痛い! わ、分かった! 分かったから耳を引っ張らないでくれ」
「ふふふ。では、アレンさん、クリスさんも。子育て、頑張ってくださいね」
「可愛い赤ちゃんに免じて今日は引きますが、次は逃がしませんよ。では、また」
皆が部屋を出て行くと、スーニャは落ち着きを取り戻した。お義母さんが言った通り、人が多くて驚いていたようだ。
「落ち着いたね」
「ええ。……でも、本当にそろそろ覚悟を決められては? シャル様の事、お嫌いではないですよね?」
スーニャにとって落ち着ける部屋になったようだが、俺は逃げられないらしい。
「そうなんだけどさ……今はクリスとスーニャの事しか考えられない……」
「そのお気持ちは嬉しいです。ですが、このままではシャル様が可哀想ですよ?」
「うぅ………………」
「ふふふ。やはりアレンはアレンですね。妻のわたくしがいいと言っているのですから、受け入れてしまえばいいのに」
「だ、だって………………」
「まぁ、そのことはもう少し後で考えましょうか。わたくしも一緒に考えますから」
「クリス……」
「どうすれば、アレンがシャル様を受け入れられるかを」
「うぐっ! ……は、はい」
クリスにこう言われた以上、いつかは、シャル様も娶ることになるのだろう。だが、今だけ。今だけは、クリスとスーニャだけを愛する夫でいたい。
そう思いながら、俺はスーニャと手を繋ぎながら、クリスの頭を優しくなでた。
「おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!」
とある産婦人科で女の赤ちゃんが産まれた。
「産まれた! 産まれたよ、クリス!」
「はぁ……はぁ……ええ。ああ、よかった……」
俺は産まれたばかりの赤ちゃんを両手で支えて、ゆっくりとクリスの隣に寝かせる。
「うわ、手も足もこんなにちっちゃいんだ……ほら、見える? 俺とクリスの子だよ」
「ふふ、本当に小さいですね……あっ」
クリスが赤ちゃんに手を差し伸べると、赤ちゃんは小さな手でクリスの指を握り返した。
「はは。『産んでくれてありがとう』だってさ」
「ふふ。ええ、こちらこそ。産まれてきてくれてありがとう」
クリスの言葉に、赤ちゃんの笑ったような気がする。あまりの愛おしさに俺も手を差し伸べると、赤ちゃんは反対の手で俺の指も掴んでくれた。
「掴んだ! 掴んだよ! ほら、『スーニャ』。パパだよー」
「ふふ、可愛いですね。スーニャ、分かりますか? ママですよ」
俺もクリスも、スーニャに話しかける。まだ耳は聞こえないと思うが、俺達の声にスーニャが反応しているように見えるのは、気のせいではないと思いたい。
「産まれたの!?」
「産まれた? ……です?」
そんな俺達の声が聞こえたのか、外で待っていた皆が、部屋に入って来た。
「ああ、産まれたよ。新しい家族のスーニャだ」
「あ! じゃあ、女の子だったんだ! わぁ、ちっちゃい! 可愛いー!」
「可愛い……です。凄い……です」
入って来たユリはテンションが高くなりつつも、スーニャに配慮して子声で叫んでいる。バミューダ君は、スーニャの余りの可愛さに、少し放心状態になっているようだ。
「私の……私の孫……」
「ふふふ。クリス、よく頑張りましたね」
続いて入って来たお義父さんもスーニャを見て放心している。そんな中、お義母さん《マリア様》は冷静に、クリスをねぎらった。
「ふふ、一応様子を見に来ましたが、私達は必要なさそうですね」
「そのようですね。家族の団欒を邪魔してしまっては悪いので、私達は帰りましょうか」
マークさんとシャル様が部屋の入口からスーニャを見て、そのまま帰ろうとする。
「え、シャル様!?」
「いらしてたんですか!?」
マークさんが来てくれることはユリから聞いていたが、王女であるシャル様も来てくださるとは思っていなかった。慌てて臣下の礼を取ろうとする俺達をシャル様が制する。
「そのままでいいですよ。私の事は気にしないでください。今日の事をマーク様から聞いた私が勝手に押しかけただけですから。まぁ、『『回復』魔法ならマーク様やユリさんより、私の方が得意なんですから、お声がけしてくださっても良かったのに』と、思わなくもないですが」
「それは……」
「す、すみません……」
そんな簡単に王女様を頼れるわけはないのだが、一応謝っておく。
「ふふ、冗談ですよ。ちょっとすねただけです。それにしても、赤ちゃんというのは良いのもですね。私も欲しくなってきました」
「――っ!」
シャル様が俺を見ながら言う。
「はぁ……明日はソルシャ様の出産の立ち合いですし……一体いつになったら、私の春はやってくるのでしょうか……」
シャル様の言葉に、部屋の中の視線が俺に集まった。
「い、いや、その……」
「お兄ちゃん……」
「シャル様もついにお義姉さんになる? ……です?」
「ふふふ。わたくしは全然かまいませんよ? むしろ大歓迎です」
「アレン殿。娘を大事にしてくれるのは嬉しいが、王女様のお気持ちも考えて差し上げないと……」
「アレンさん。前にも言いましたが、商人にとって複数の妻を持つことはステータスです。いい加減、覚悟を決めては?」
「うぐ……」
皆がシャル様の味方をするのには訳がある。それは、シャル様の嫁ぎ先が、もはや俺しかいないという状況になっているためだ。というのも、数多くの『整形』をシャル様と俺とクリスでこなしてきたことにより、多くの貴族が、シャル様と俺の仲を誤解していた。そんな中、王妃様がシャル様と俺の結婚を望んでいるという噂が流れてしまったため、誰も、シャル様を娶ろうとしなくなってしまったのだ。
俺からすれば、『はめられた!』という気分だが、周囲の人はそうは思ってくれない。残念ながら、この部屋にいる人達も、俺の味方ではないようだ。
そう思っていたのだが、1人だけ、俺の味方がいた。
「だー、だぶ……おぎゃー! おぎゃー! おぎゃー!」
「あ! ほ、ほら! スーニャが何か言ってるよ!」
「「「あ、逃げた!」」」
皆の声がハモる。逃げた事は否定できないが、スーニャが何かを訴えているのは事実だ。
「んー。スーニャちゃん、人が多くて驚いているみたいね。そろそろ私達は外に出た方が良いかも」
この中で唯一出産経験のあるお義母様が、スーニャを見て言った。
「あ、そうだったんですね。ありがとうございます。それじゃ、皆さん、申し訳ないんですが……」
「はぁ……まぁ、仕方ないか。お兄ちゃん、そろそろはっきりさせなよ?」
「スーニャちゃん、またね……です」
「私はもう少し――」
「ほら、行きますよ、あなた。」
「――痛い! わ、分かった! 分かったから耳を引っ張らないでくれ」
「ふふふ。では、アレンさん、クリスさんも。子育て、頑張ってくださいね」
「可愛い赤ちゃんに免じて今日は引きますが、次は逃がしませんよ。では、また」
皆が部屋を出て行くと、スーニャは落ち着きを取り戻した。お義母さんが言った通り、人が多くて驚いていたようだ。
「落ち着いたね」
「ええ。……でも、本当にそろそろ覚悟を決められては? シャル様の事、お嫌いではないですよね?」
スーニャにとって落ち着ける部屋になったようだが、俺は逃げられないらしい。
「そうなんだけどさ……今はクリスとスーニャの事しか考えられない……」
「そのお気持ちは嬉しいです。ですが、このままではシャル様が可哀想ですよ?」
「うぅ………………」
「ふふふ。やはりアレンはアレンですね。妻のわたくしがいいと言っているのですから、受け入れてしまえばいいのに」
「だ、だって………………」
「まぁ、そのことはもう少し後で考えましょうか。わたくしも一緒に考えますから」
「クリス……」
「どうすれば、アレンがシャル様を受け入れられるかを」
「うぐっ! ……は、はい」
クリスにこう言われた以上、いつかは、シャル様も娶ることになるのだろう。だが、今だけ。今だけは、クリスとスーニャだけを愛する夫でいたい。
そう思いながら、俺はスーニャと手を繋ぎながら、クリスの頭を優しくなでた。
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