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第8章 結婚式
207【結婚式4 披露宴】
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控室に戻った俺は、それまで着ていた黒をメインとしたタキシードを脱ぎ、白をメインとしたタキシードに着替える。前世の結婚式では、披露宴の最中にお色直しがあるのが一般的だったが、立食パーティーが主流のこの世界では、披露宴の前にお色直しをするのが主流だ。俺自身、そこにこだわりは無かったため、お色直しのために着替えているのだが……。
(白がメインのタキシード……本当にこれでいいのかな? まぁ、クリス達が言うんだから間違いないんだろうけど)
この白をメインとしたタキシードを選んでくれたのは、ユリとクリスだ。というのも、最初、俺は、クリスのドレスに合わせて青色のタキシードを着るつもりで、試着した姿をユリに見てもらったのだが、『馬鹿なの!? いや、『お兄ちゃん』なんだね……。はい、これとこれ着てみて。クリスさんにどっちか選んでもらうから』とユリ言われて、青いドレスは止めた。最終的にはクリスが選んでくれた白をメインとしたタキシードに決めたのだ。
あの時のユリの顔はよく覚えている。呆れと諦めが入り交じった何とも言えない顔。『お兄ちゃん』を悪口のように言ったのは、気のせいだと思いたい。
そんなことを思い出しながら、タキシードに着替えた自分の姿を鏡で見て、全身の服装に乱れが無い事を確認する。女性の方がお色直しに時間がかかってしまうため、クリスの準備完了待ちなのだが、何となく座る気になれず、俺は立ったまま声をかけられるのを待った。
少しすると案内役の方が扉をノックしてから声をかけてくる。
コンコン
「失礼します。アレン様、まもなく披露宴会場へ入場して頂きます。ご準備はよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫です」
俺は返事をしてから扉を開けた。扉の外では、お色直しを終え、純白のドレスから青色のドレスに着替えたクリスが俺を出迎えてくれる。
「すみません。お待たせしました」
「ううん! やっぱり青いドレス似合うね」
「ふふふ。ありがとうございます。アレンも白いタキシードが似合っていますよ」
「ありがとう。それじゃ、行こうか」
「はい!」
俺はクリスと一緒に、披露宴会場へ向かう。披露宴会場では、すでに参列者達が思い思いに談笑したり、ダンスを踊ったりしているはずだ。俺達は、進行役の方の合図で入る事になっている。
俺達が披露宴会場の入口に着くと進行役の方が会場内にアナウンスを行った。
「皆様、お楽しみの所、恐れ入ります。これより、新郎新婦が入場致します。どうぞ、拍手をもって、お迎えください」
進行役の方のアナウンスが終わると同時に披露宴会場の入口の扉が開いたので、その扉から、俺とクリスは、披露宴会場に入って行った。
「おおぉぉ!!」
俺達が披露宴会場に入ると会場内に歓声が巻き起こる。
「綺麗……」
「青と白の組み合わせが素敵ね。お二人が入場されてから会場の雰囲気も変わった気がするわ」
「絨毯やプレートの色とお二人のドレスの色を合わせているのだろう。いいセンスだ」
「なるほど。会場内が少し寒々しいと思っていたが、こういう狙いだったのか。まるで天空の城に招待された気分だ」
「さすが、今一番勢いのある商人と言われているアレン殿ですな。いやぁ、楽しませてくれる」
(え? え? え? どういう事??)
褒められている事は理解できるのだが、褒められている内容が理解できない。
(プレートって……ユリが作ってくれたプレートだよな? そう言えば飾りつけも色々手伝ってくれたみたいだけど……って、おお!)
入場してすぐには気付かなかったのだが、披露宴会場の壁にたくさんのプレートが飾られていた。そのプレートには、『真っ白な雲』や『雲から少しだけ顔を出している山頂』、『雲の上を優雅に飛ぶ鳥』等が描かれており、白い絨毯と相まってまるで、自分が雲の上にいるような錯覚を覚えるのだ。
(確かにこれなら、青いドレスと白いタキシードの組み合わせが良く見えるな! いや、クリスがこのタキシードを選んだから、ユリがそれに合わせてプレートを描いたのか……本当、凄いな……)
感動を表情に出さないように気を付けながら、俺はクリスと一緒に披露宴会場の奥にいるモーリス王太子とソルシャ様の前まで進む。本来であれば、この後、皆が順番に挨拶に来てくれる予定だが、王族として出席されているモーリス王太子達にだけはこちらから挨拶に伺わなければならない。
「アレン。それにブリスタ嬢も。このようなめでたい式に招待してくれた事、感謝するぞ。余の支援者である貴殿らが結ばれた事を嬉しく思う。これからも、余とソルシャを支えてくれ」
モーリス王太子の前に着くと、モーリス王太子が俺達に話しかけてきた。モーリス王太子もさすがに俺達の披露宴でソルシャ様との不仲を見せつけるつもりは無いようだ。
「はっ! ありがたいお言葉に感謝致します。これからも、妻のクリス共々、モーリス王太子に、そしてこの国のために、身を粉にして働く所存です」
俺の言葉にモーリス王太子はピクリと反応したが、何事もなかったかのように『うむ』と答えた。
(あれ? 俺、なんか変な事言っちゃったかな? ソルシャ様は楽しそうにしてるし、失礼な事は言っていないと思うけど……)
その後、クリスとソルシャ様も挨拶を交わしてから、俺達はモーリス王太子達の元を離れる。結局、モーリス王太子が何に反応したのかはわからなかったが、何も言われなかったという事は特に問題は無かったのだろう。
俺は、気持ちを切り替えて挨拶しに来てくれる人達の対応に集中する。何しろ、最初に挨拶に来てくれる人達は、この国で一番偉い人達なのだから。
(白がメインのタキシード……本当にこれでいいのかな? まぁ、クリス達が言うんだから間違いないんだろうけど)
この白をメインとしたタキシードを選んでくれたのは、ユリとクリスだ。というのも、最初、俺は、クリスのドレスに合わせて青色のタキシードを着るつもりで、試着した姿をユリに見てもらったのだが、『馬鹿なの!? いや、『お兄ちゃん』なんだね……。はい、これとこれ着てみて。クリスさんにどっちか選んでもらうから』とユリ言われて、青いドレスは止めた。最終的にはクリスが選んでくれた白をメインとしたタキシードに決めたのだ。
あの時のユリの顔はよく覚えている。呆れと諦めが入り交じった何とも言えない顔。『お兄ちゃん』を悪口のように言ったのは、気のせいだと思いたい。
そんなことを思い出しながら、タキシードに着替えた自分の姿を鏡で見て、全身の服装に乱れが無い事を確認する。女性の方がお色直しに時間がかかってしまうため、クリスの準備完了待ちなのだが、何となく座る気になれず、俺は立ったまま声をかけられるのを待った。
少しすると案内役の方が扉をノックしてから声をかけてくる。
コンコン
「失礼します。アレン様、まもなく披露宴会場へ入場して頂きます。ご準備はよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫です」
俺は返事をしてから扉を開けた。扉の外では、お色直しを終え、純白のドレスから青色のドレスに着替えたクリスが俺を出迎えてくれる。
「すみません。お待たせしました」
「ううん! やっぱり青いドレス似合うね」
「ふふふ。ありがとうございます。アレンも白いタキシードが似合っていますよ」
「ありがとう。それじゃ、行こうか」
「はい!」
俺はクリスと一緒に、披露宴会場へ向かう。披露宴会場では、すでに参列者達が思い思いに談笑したり、ダンスを踊ったりしているはずだ。俺達は、進行役の方の合図で入る事になっている。
俺達が披露宴会場の入口に着くと進行役の方が会場内にアナウンスを行った。
「皆様、お楽しみの所、恐れ入ります。これより、新郎新婦が入場致します。どうぞ、拍手をもって、お迎えください」
進行役の方のアナウンスが終わると同時に披露宴会場の入口の扉が開いたので、その扉から、俺とクリスは、披露宴会場に入って行った。
「おおぉぉ!!」
俺達が披露宴会場に入ると会場内に歓声が巻き起こる。
「綺麗……」
「青と白の組み合わせが素敵ね。お二人が入場されてから会場の雰囲気も変わった気がするわ」
「絨毯やプレートの色とお二人のドレスの色を合わせているのだろう。いいセンスだ」
「なるほど。会場内が少し寒々しいと思っていたが、こういう狙いだったのか。まるで天空の城に招待された気分だ」
「さすが、今一番勢いのある商人と言われているアレン殿ですな。いやぁ、楽しませてくれる」
(え? え? え? どういう事??)
褒められている事は理解できるのだが、褒められている内容が理解できない。
(プレートって……ユリが作ってくれたプレートだよな? そう言えば飾りつけも色々手伝ってくれたみたいだけど……って、おお!)
入場してすぐには気付かなかったのだが、披露宴会場の壁にたくさんのプレートが飾られていた。そのプレートには、『真っ白な雲』や『雲から少しだけ顔を出している山頂』、『雲の上を優雅に飛ぶ鳥』等が描かれており、白い絨毯と相まってまるで、自分が雲の上にいるような錯覚を覚えるのだ。
(確かにこれなら、青いドレスと白いタキシードの組み合わせが良く見えるな! いや、クリスがこのタキシードを選んだから、ユリがそれに合わせてプレートを描いたのか……本当、凄いな……)
感動を表情に出さないように気を付けながら、俺はクリスと一緒に披露宴会場の奥にいるモーリス王太子とソルシャ様の前まで進む。本来であれば、この後、皆が順番に挨拶に来てくれる予定だが、王族として出席されているモーリス王太子達にだけはこちらから挨拶に伺わなければならない。
「アレン。それにブリスタ嬢も。このようなめでたい式に招待してくれた事、感謝するぞ。余の支援者である貴殿らが結ばれた事を嬉しく思う。これからも、余とソルシャを支えてくれ」
モーリス王太子の前に着くと、モーリス王太子が俺達に話しかけてきた。モーリス王太子もさすがに俺達の披露宴でソルシャ様との不仲を見せつけるつもりは無いようだ。
「はっ! ありがたいお言葉に感謝致します。これからも、妻のクリス共々、モーリス王太子に、そしてこの国のために、身を粉にして働く所存です」
俺の言葉にモーリス王太子はピクリと反応したが、何事もなかったかのように『うむ』と答えた。
(あれ? 俺、なんか変な事言っちゃったかな? ソルシャ様は楽しそうにしてるし、失礼な事は言っていないと思うけど……)
その後、クリスとソルシャ様も挨拶を交わしてから、俺達はモーリス王太子達の元を離れる。結局、モーリス王太子が何に反応したのかはわからなかったが、何も言われなかったという事は特に問題は無かったのだろう。
俺は、気持ちを切り替えて挨拶しに来てくれる人達の対応に集中する。何しろ、最初に挨拶に来てくれる人達は、この国で一番偉い人達なのだから。
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