113 / 214
第4章 王都にて
113.【ロイヤルワラント授与4 国王陛下への挨拶】
しおりを挟む
国王陛下の宣言の後、貴族達は思い思いに談笑を始めた。だが、その視線はこちらに注目している。やはり、皆、俺達が王族とどのような挨拶をするか、そしてその後、どのような順で貴族達に挨拶していくのかを気にしているようだ。
「まずはキュリアス商会が挨拶に行く。よく見ておけよ」
事前にカートンさんと話し合って先にキュリアス商会が挨拶に行くと決めていたらしい。国王陛下への挨拶がどんな物になるのか想像もつかなかったので、正直ありがたい。
カートンさん達が王族の前に歩み出て膝をついた。キュリアス商会を推薦した王妃様が話しかける。
「キュリアス会頭、お元気そうね」
「はっ! おかげさまで、この上ない名誉を頂きました。元気も出るという物です」
「ほっほっほ。相変わらず口がお上手ね。あなた、こちらがキュリアス商会の会頭さんよ」
「うむ。カートン=キュリオスだったな。そちらのケーキは美味かった。これからも励むがよい」
瞬間、貴族達の眼の色が変わった。国王陛下がケーキを評価したというのもあるが、なによりカートンさんの名前を憶えていた事を重く受け止めているようだ。それだけ、国王陛下がキュリアス商会に注目しているという事であり、貴族達にとって、キュリアス商会は無視できない存在となった。
その後、カートンさんは側室や第一王子達とも言葉を交わして、王族への挨拶を終える。王妃様に推薦されているカートンさん達はこの後、王妃様の生家であるファミール侯爵家に向かう事が確定しているので、貴族達の注目は俺達に移った。
「よし、行くぞ」
父さんの掛け声で俺達は王族の前に歩み出て膝をついた。俺達を推薦したモーリス王子が話しかける。
「クランフォード会頭、元気そうだな」
「はっ! モーリス王子におかれましも、お元気そうで何よりです」
「ははっ。そちの息子のおかげで、王妃の機嫌がよくてな。王宮内の居心地がよいのだよ」
貴族達の間に動揺が走った。国母である王妃様は感情を表に出すことはない。ゆえに、王妃様の機嫌が悪かったことを知るものはいないだろう。幾人かの貴族は公の場でこのような事を暴露したモーリス王子に怪訝そうな眼を向けている。
「モーリス。いつ私の機嫌が悪かったというの?」
「母《・》上、お気づきでないかもしれませんが、母上の近衛兵が顔に傷を負ってから、母上はずっと不機嫌そうでしたよ。彼女の傷が消えるまでは」
「あら、そうだったかしら? おほほほ」
公の場で行われた王妃様とモーリス王子の私的な会話に貴族達は訝し気な目をしていたが、その中に聞き逃せない会話があった。
「なんと……」
「噂は本当なのか……いや、しかし……」
「だが、確かに王妃様の近衛兵は職務に復帰していたぞ……」
「王妃様をかばって顔に矢を受けたあの者か!? あの傷では、回復魔法を使っても近衛兵は続けられぬだろう……」
「という事は、傷が消えたというのは本当なのか……」
王妃様の近衛兵というのは、能力だけでなく、見た目も重視される。ゆえに、目に見える場所に傷を受けてしまうと、近衛兵から外されてしまうのだ。
(あー、あの人、王妃様の近衛兵だったのか……傷が治った時、本人より王妃様が喜んでいたのはそういうことか)
『整形』に必要な情報は聞いていたが、それ以外の情報は聞いていなかったため、知らなかったのだ。
(ってか、『整形』の依頼、あんまり来ないなって思ってたけど、信じてもらえてなかったのか……まぁ、仕方ないか)
『傷跡には回復魔法は効かず、傷跡を治す手段はない』というのが、この世界の常識だ。いきなり『傷跡を消す方法を発明しました』と言われても信じられないのも無理はない。
「アレン=クランフォード……だったな?」
不思議と響き渡った国王陛下の言葉に、これまでにない衝撃が貴族の間を走り抜けた。国王陛下が会頭ですらない、俺の名前を憶えていた事が信じられないようだ。俺自身、国王陛下に名前を呼ばれるとは思っていなかったため、動揺してしまう。
「は、はい! アレンと申します」
「ふむ。そちのおかげで王妃の機嫌がよくなったのは本当のようだ。他にも、傷跡のせいで不憫な思いをしていたものが救われたと聞く。大儀であったな」
「はっ! もったいないお言葉に、感謝致します」
「それでな、アレン。そちに聞きたいことがある」
「はっ! 私に答えられることでしたらお答え致します」
(なんだ!? 何を聞かれる!? 『整形』の事か? それともシャル様の事か?)
国王陛下から問いかけられるという予想外の事態に、俺は緊張を隠せない。口が渇き、うなじや背中に汗が伝うのを感じる。
「リバーシの必勝法を教えよ」
「……………………は?」
予想外の質問に思わず変な声が出てしまう。
「え、あ、あの……リバーシの必勝法……でしょうか?」
「そうだ。モーリスと勝負したのだが一向に勝てん。そちが開発した遊具であろう? ならば、必勝法も知っているのではないか?」
ちらりとモーリス王子を見るとニヤリと笑い返された。転生者であるモーリス王子は当然、リバーシを知っているはずだ。初心者である国王陛下に勝つことなど容易であっただろう
とは言え、国王陛下からすれば、9歳の息子に遊具で勝てないのは我慢ならないのかもしれない。
「恐れながら申し上げます。リバーシは遊具です。どちらが勝つか分からないからこそ楽しめるという物。ゆえに、必勝法はございません」
「むぅ……であるか。ならば強くなる方法はあるか?」
「お力になれず、申し訳ありません。対戦の数をこなすことが強くなることの近道かと愚考致します」
プロの棋士でもない俺に言えるのはそれぐらいであった。無難な回答ができたはずと、一安心していると、側室が口をはさんでくる。
「おや、貴方は国王陛下の貴重な時間を遊具に割けというの? なんとまぁ恥知らずな事が言えるものね。流石は『脳筋』の息子と言ったところかしら?」
「え、あ、いえ……そんなことは」
突然の指摘に俺はまともに答えることが出来ない。そんな俺に助け舟を出してくれたのは国王陛下だった。
「ブリンダ。分をわきまえよ。側室たるそなたに余の私的な時間の使い方について口出しされるいわれはない」
「これはこれは。失礼致しました」
「それとまさかとは思うが、『脳筋』とはイリス=クランフォードの事ではあるまいな?」
「はて? 申し訳ありませんが、私、平民の名前を一々覚えてはおりませんの」
場をピリピリとした空気が支配する。
(国王陛下と側室様って仲悪いのか? ってか、側室様の名前ってブリンダ様っていうのか……)
「はぁ、もうよい。……さて、アレンよ。パーティーの後、時間を作る故、余の相手をするがよい。よいな?」
「はっ! 身に余る光栄に感謝致します」
「うむ。そちらの働きに期待しておるぞ。これからも励むがよい」
こうして、国王陛下との挨拶は終了したが、まだ、王妃様や側室及び、第一王子達への挨拶が残っている。側室の様子を見る限り、第一王子達との挨拶もキュリアス商会のように簡単ではないだろう。気が重くなりながらも俺達は王妃様の前へ移動した。
「まずはキュリアス商会が挨拶に行く。よく見ておけよ」
事前にカートンさんと話し合って先にキュリアス商会が挨拶に行くと決めていたらしい。国王陛下への挨拶がどんな物になるのか想像もつかなかったので、正直ありがたい。
カートンさん達が王族の前に歩み出て膝をついた。キュリアス商会を推薦した王妃様が話しかける。
「キュリアス会頭、お元気そうね」
「はっ! おかげさまで、この上ない名誉を頂きました。元気も出るという物です」
「ほっほっほ。相変わらず口がお上手ね。あなた、こちらがキュリアス商会の会頭さんよ」
「うむ。カートン=キュリオスだったな。そちらのケーキは美味かった。これからも励むがよい」
瞬間、貴族達の眼の色が変わった。国王陛下がケーキを評価したというのもあるが、なによりカートンさんの名前を憶えていた事を重く受け止めているようだ。それだけ、国王陛下がキュリアス商会に注目しているという事であり、貴族達にとって、キュリアス商会は無視できない存在となった。
その後、カートンさんは側室や第一王子達とも言葉を交わして、王族への挨拶を終える。王妃様に推薦されているカートンさん達はこの後、王妃様の生家であるファミール侯爵家に向かう事が確定しているので、貴族達の注目は俺達に移った。
「よし、行くぞ」
父さんの掛け声で俺達は王族の前に歩み出て膝をついた。俺達を推薦したモーリス王子が話しかける。
「クランフォード会頭、元気そうだな」
「はっ! モーリス王子におかれましも、お元気そうで何よりです」
「ははっ。そちの息子のおかげで、王妃の機嫌がよくてな。王宮内の居心地がよいのだよ」
貴族達の間に動揺が走った。国母である王妃様は感情を表に出すことはない。ゆえに、王妃様の機嫌が悪かったことを知るものはいないだろう。幾人かの貴族は公の場でこのような事を暴露したモーリス王子に怪訝そうな眼を向けている。
「モーリス。いつ私の機嫌が悪かったというの?」
「母《・》上、お気づきでないかもしれませんが、母上の近衛兵が顔に傷を負ってから、母上はずっと不機嫌そうでしたよ。彼女の傷が消えるまでは」
「あら、そうだったかしら? おほほほ」
公の場で行われた王妃様とモーリス王子の私的な会話に貴族達は訝し気な目をしていたが、その中に聞き逃せない会話があった。
「なんと……」
「噂は本当なのか……いや、しかし……」
「だが、確かに王妃様の近衛兵は職務に復帰していたぞ……」
「王妃様をかばって顔に矢を受けたあの者か!? あの傷では、回復魔法を使っても近衛兵は続けられぬだろう……」
「という事は、傷が消えたというのは本当なのか……」
王妃様の近衛兵というのは、能力だけでなく、見た目も重視される。ゆえに、目に見える場所に傷を受けてしまうと、近衛兵から外されてしまうのだ。
(あー、あの人、王妃様の近衛兵だったのか……傷が治った時、本人より王妃様が喜んでいたのはそういうことか)
『整形』に必要な情報は聞いていたが、それ以外の情報は聞いていなかったため、知らなかったのだ。
(ってか、『整形』の依頼、あんまり来ないなって思ってたけど、信じてもらえてなかったのか……まぁ、仕方ないか)
『傷跡には回復魔法は効かず、傷跡を治す手段はない』というのが、この世界の常識だ。いきなり『傷跡を消す方法を発明しました』と言われても信じられないのも無理はない。
「アレン=クランフォード……だったな?」
不思議と響き渡った国王陛下の言葉に、これまでにない衝撃が貴族の間を走り抜けた。国王陛下が会頭ですらない、俺の名前を憶えていた事が信じられないようだ。俺自身、国王陛下に名前を呼ばれるとは思っていなかったため、動揺してしまう。
「は、はい! アレンと申します」
「ふむ。そちのおかげで王妃の機嫌がよくなったのは本当のようだ。他にも、傷跡のせいで不憫な思いをしていたものが救われたと聞く。大儀であったな」
「はっ! もったいないお言葉に、感謝致します」
「それでな、アレン。そちに聞きたいことがある」
「はっ! 私に答えられることでしたらお答え致します」
(なんだ!? 何を聞かれる!? 『整形』の事か? それともシャル様の事か?)
国王陛下から問いかけられるという予想外の事態に、俺は緊張を隠せない。口が渇き、うなじや背中に汗が伝うのを感じる。
「リバーシの必勝法を教えよ」
「……………………は?」
予想外の質問に思わず変な声が出てしまう。
「え、あ、あの……リバーシの必勝法……でしょうか?」
「そうだ。モーリスと勝負したのだが一向に勝てん。そちが開発した遊具であろう? ならば、必勝法も知っているのではないか?」
ちらりとモーリス王子を見るとニヤリと笑い返された。転生者であるモーリス王子は当然、リバーシを知っているはずだ。初心者である国王陛下に勝つことなど容易であっただろう
とは言え、国王陛下からすれば、9歳の息子に遊具で勝てないのは我慢ならないのかもしれない。
「恐れながら申し上げます。リバーシは遊具です。どちらが勝つか分からないからこそ楽しめるという物。ゆえに、必勝法はございません」
「むぅ……であるか。ならば強くなる方法はあるか?」
「お力になれず、申し訳ありません。対戦の数をこなすことが強くなることの近道かと愚考致します」
プロの棋士でもない俺に言えるのはそれぐらいであった。無難な回答ができたはずと、一安心していると、側室が口をはさんでくる。
「おや、貴方は国王陛下の貴重な時間を遊具に割けというの? なんとまぁ恥知らずな事が言えるものね。流石は『脳筋』の息子と言ったところかしら?」
「え、あ、いえ……そんなことは」
突然の指摘に俺はまともに答えることが出来ない。そんな俺に助け舟を出してくれたのは国王陛下だった。
「ブリンダ。分をわきまえよ。側室たるそなたに余の私的な時間の使い方について口出しされるいわれはない」
「これはこれは。失礼致しました」
「それとまさかとは思うが、『脳筋』とはイリス=クランフォードの事ではあるまいな?」
「はて? 申し訳ありませんが、私、平民の名前を一々覚えてはおりませんの」
場をピリピリとした空気が支配する。
(国王陛下と側室様って仲悪いのか? ってか、側室様の名前ってブリンダ様っていうのか……)
「はぁ、もうよい。……さて、アレンよ。パーティーの後、時間を作る故、余の相手をするがよい。よいな?」
「はっ! 身に余る光栄に感謝致します」
「うむ。そちらの働きに期待しておるぞ。これからも励むがよい」
こうして、国王陛下との挨拶は終了したが、まだ、王妃様や側室及び、第一王子達への挨拶が残っている。側室の様子を見る限り、第一王子達との挨拶もキュリアス商会のように簡単ではないだろう。気が重くなりながらも俺達は王妃様の前へ移動した。
5
お気に入りに追加
610
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
我が家に子犬がやって来た!
ハチ助
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる