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第2.1章 ある伯爵の話
52.【熬鷹】
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【2日目 sideサーシス】
どれくらい時間が経っただろうか。我は広い牢の中を歩き続けている。
食事が3回あったから、1日は経過したはずだ。……多分。
赤い部分の移動スピードはかなりゆっくりだから歩き疲れたわけではない。ただ、寝かせてもらえないのだ。
(眠い……眠りたい……くそ、あの女め……我を――)
「がぁぁああー!!」
またしても電撃を食らった。どうやら赤い部分からはみ出してしまったようだ。
「がっ! ぐが! がぁぁあ!!」
電撃を食らうのはこれで5回目だ。何度食らっても慣れることはない。
「がは……も、もう……やめてくれ……ひっ!」
電撃が止むと今度は回復魔法をかけられる。全身を悪寒が襲い、身体の中を冷たい手でいじくられている感じがする。
「ひっ……ひぃい」
ようやく悪寒が止む。我は急いで赤い部分の上に移動する。
(……嫌だ。もう嫌だ)
電撃も『回復』魔法も二度とごめんだ。我は赤い部分にだけ集中した。
【4日目】
赤い部分を歩き続けた。ひどい頭痛がする。
何度電撃を食らったから分からない。回復魔法をかけられた直後は頭痛も引くのだか、すぐに痛みだす。
回復魔法のおかげで足の痛みはないが、足の感覚がなくなってきた。自分の身体の境界線が分からなくなってくる。今動かしている足は自分の足なのだろうか。
【7日目】
赤い部分を歩き続ける。前に進んでいるのか後ろに下がっているのかすら分からない。視界が渦巻き、まっすぐ歩くことができないが、赤い部分の移動に合わせて必死に移動する。
黒いぐにゃぐにゃした物体が目に映る。それらが足元にまつわりついてきて気持ち悪い。でも赤い部分からはみ出る方が嫌だ。黒いものを振り払って移動する。
身体の皮膚がはがれて空気に溶け込んで行くようだ。もはや身体の境界線は分からない。身体と一緒に意識も空間に溶け出していく。
「がぁぁああー!!」
意識が朦朧として、赤い部分からはみ出てしまうと地獄を見る。身体を激痛が襲った後、冷たい手で身体の中をいじくりまわされるのだ。それにより意識は覚醒するが、すぐにまたぼやけてくる。
とにかく赤の上にいるんだ。赤がいい。赤くない部分は怖い。
【9日目】
赤い部分の上にいると安心する。今日はなぜか赤が動かない。どうしたのだろうか。
(暇だな。眠い……ん? 寝るってなんだ? 確か横になって……それから……)
久しぶりに横になる。黒い靄がまとわりついてきて鬱陶しい。
(寝るためには……たしか、目を閉じるんだったな。だが、目を閉じたら赤が見えない……赤……)
身体がふわふわする。下を見るとちゃんと赤かった。我の下に赤があることに安心していると、意識が遠のいていった。
【10日目】
「サーシス! 起とるかー?」
誰かに呼ばれて目を覚ます。我はなぜか赤い床の上で寝ていた。
(なぜこんなところに? ここは……牢屋か?)
「今日の午後には枢密顧問官が着くらしいで。使用人は貸したるから身支度しいや」
(枢密顧問官……枢密顧問官!?)
ミッシェルの言葉を聞いて、寝ぼけていた意識が覚醒していく。
(そうだ! あのガキのせいでクリスと引き離されて、シャルが勘違いして我を牢屋に入れたのだ! その後……ダメだ、思い出せん!)
「おい! ここで何が……いや、そんなことより飯だ! 酒と飯を持ってこい!」
意識が完全に覚醒すると空腹を感じたので、ミッシェルに向かって怒鳴った。
(我が空腹であることにも気付けんとは……愚か者め!)
我の声が聞こえたのか、男が2人、牢に入ってくる。
「はっ! こやつらに給仕させる気か? ふざけるな! 女に代えろ! 一番若い女だ!」
我の世話を男がするなどありえない。非常識にもほどがあるだろう。
「こんな商家ではろくな女がいないだろうが、そこは我慢してやる……我の優しさに感謝するがいい! さっさと女を連れてこい!」
ミッシェルがため息を吐いて牢の外にいる男に目配せする。男が何かの操作をすると床の赤い部分の色が消えた。
「ひっ! 赤が! 赤がない!」
周りを見渡すが、どこにも赤がない。不安が押し寄せてくる。
「赤! 赤はどこだ!? 頼む、赤を出してくれ!!」
ミッシェルが再び男に目配せをする。すると、床に赤い部分が現れた。
「赤!!」
すぐさま、赤い部分に移動する。赤い部分の上に乗ることで、我は落ち着きを取り戻す。
「サーシス? あんまりわがまま言いなはるなら、赤い部分消すで?」
「な!?」
なんということを言うのだ。我は赤の上にいなければならないというのに……
「廊下や部屋も赤い絨毯を敷いとるけど、その気になればいつでも無くせるんや。そのことを忘れんなや」
「……ぐぬぬ…………仕方あるまい……」
「この後、枢密顧問官がきはるが、正直に答えるんやで? 嘘ついたら絨毯燃やしたるからな?」
「そ、そんな!」
そんなことをされたら、我は燃える絨毯の上にい続ければならないではないか!
「それが嫌やったら……わかるな?」
「う、うぅぅ……分かった」
「よろし。ほな、はよう支度しぃや」
男達が我を外に連れ出す。ミッシェルが言ったように廊下には赤い絨毯が敷いてあった。
【side 尋問者】
「ご苦労はん。相変わらず見事なもんや。外傷もないし、薬をやっとるわけでもない。熬鷹言うたっけ?」
「ええ。本来は凶暴な鷹を調教する際に使用するものです」
対象を寝かせないことで思考力を奪い、調教する。外傷が残らないので便利な調教方法だ。
「クズにはふさわしい調教やな」
「そうですね。伯爵の屋敷に捕らわれていた女の子達は解放されましたが、トラウマを抱えた子も多いでしょうから……因果応報です」
伯爵の屋敷には領内から無理やり連れてこられた女の子が大勢いたと聞く。ひどい怪我をしていて、傷跡が残ってしまった子も少なくないそうだ。
「シャル様も悔しがっとったよ。『気付くのが遅れてごめんなさい』ゆうて、一人一人に謝っとったわ」
「サーシスは上へのゴマすりが上手かったようですね。平民や下級貴族からの評判は最悪ですが、上には伝わっていなかったようです」
シャル様のご尽力もあり、こちら側の貴族の膿はだいぶ出したと思っていたが、まだまだなのかもしれない。
「害虫駆除はきりがない。ほんまシャル様のおっしゃる通りやな。ま、なんにしても今回はこれで終いや。またなんかあったらよろしゅう頼むで」
「承知しました。お任せください」
そう言ってミッシェル様はお店の方に戻られていった。
【王宮の一室 side 第?王子】
部下の報告を聞いた俺は憤慨した。
(サーシスが失敗しただと? あのクズが……捕らわれのクリスを王子である俺が助けて惚れさせる計画が台無しだ! ……仕方ない。他の方法を考えるか)
シャルのせいで東側の貴族は大分おとなしくなってしまったが、まだまだ手は残っている。新たな作戦を練るため、俺は机に向かった。
どれくらい時間が経っただろうか。我は広い牢の中を歩き続けている。
食事が3回あったから、1日は経過したはずだ。……多分。
赤い部分の移動スピードはかなりゆっくりだから歩き疲れたわけではない。ただ、寝かせてもらえないのだ。
(眠い……眠りたい……くそ、あの女め……我を――)
「がぁぁああー!!」
またしても電撃を食らった。どうやら赤い部分からはみ出してしまったようだ。
「がっ! ぐが! がぁぁあ!!」
電撃を食らうのはこれで5回目だ。何度食らっても慣れることはない。
「がは……も、もう……やめてくれ……ひっ!」
電撃が止むと今度は回復魔法をかけられる。全身を悪寒が襲い、身体の中を冷たい手でいじくられている感じがする。
「ひっ……ひぃい」
ようやく悪寒が止む。我は急いで赤い部分の上に移動する。
(……嫌だ。もう嫌だ)
電撃も『回復』魔法も二度とごめんだ。我は赤い部分にだけ集中した。
【4日目】
赤い部分を歩き続けた。ひどい頭痛がする。
何度電撃を食らったから分からない。回復魔法をかけられた直後は頭痛も引くのだか、すぐに痛みだす。
回復魔法のおかげで足の痛みはないが、足の感覚がなくなってきた。自分の身体の境界線が分からなくなってくる。今動かしている足は自分の足なのだろうか。
【7日目】
赤い部分を歩き続ける。前に進んでいるのか後ろに下がっているのかすら分からない。視界が渦巻き、まっすぐ歩くことができないが、赤い部分の移動に合わせて必死に移動する。
黒いぐにゃぐにゃした物体が目に映る。それらが足元にまつわりついてきて気持ち悪い。でも赤い部分からはみ出る方が嫌だ。黒いものを振り払って移動する。
身体の皮膚がはがれて空気に溶け込んで行くようだ。もはや身体の境界線は分からない。身体と一緒に意識も空間に溶け出していく。
「がぁぁああー!!」
意識が朦朧として、赤い部分からはみ出てしまうと地獄を見る。身体を激痛が襲った後、冷たい手で身体の中をいじくりまわされるのだ。それにより意識は覚醒するが、すぐにまたぼやけてくる。
とにかく赤の上にいるんだ。赤がいい。赤くない部分は怖い。
【9日目】
赤い部分の上にいると安心する。今日はなぜか赤が動かない。どうしたのだろうか。
(暇だな。眠い……ん? 寝るってなんだ? 確か横になって……それから……)
久しぶりに横になる。黒い靄がまとわりついてきて鬱陶しい。
(寝るためには……たしか、目を閉じるんだったな。だが、目を閉じたら赤が見えない……赤……)
身体がふわふわする。下を見るとちゃんと赤かった。我の下に赤があることに安心していると、意識が遠のいていった。
【10日目】
「サーシス! 起とるかー?」
誰かに呼ばれて目を覚ます。我はなぜか赤い床の上で寝ていた。
(なぜこんなところに? ここは……牢屋か?)
「今日の午後には枢密顧問官が着くらしいで。使用人は貸したるから身支度しいや」
(枢密顧問官……枢密顧問官!?)
ミッシェルの言葉を聞いて、寝ぼけていた意識が覚醒していく。
(そうだ! あのガキのせいでクリスと引き離されて、シャルが勘違いして我を牢屋に入れたのだ! その後……ダメだ、思い出せん!)
「おい! ここで何が……いや、そんなことより飯だ! 酒と飯を持ってこい!」
意識が完全に覚醒すると空腹を感じたので、ミッシェルに向かって怒鳴った。
(我が空腹であることにも気付けんとは……愚か者め!)
我の声が聞こえたのか、男が2人、牢に入ってくる。
「はっ! こやつらに給仕させる気か? ふざけるな! 女に代えろ! 一番若い女だ!」
我の世話を男がするなどありえない。非常識にもほどがあるだろう。
「こんな商家ではろくな女がいないだろうが、そこは我慢してやる……我の優しさに感謝するがいい! さっさと女を連れてこい!」
ミッシェルがため息を吐いて牢の外にいる男に目配せする。男が何かの操作をすると床の赤い部分の色が消えた。
「ひっ! 赤が! 赤がない!」
周りを見渡すが、どこにも赤がない。不安が押し寄せてくる。
「赤! 赤はどこだ!? 頼む、赤を出してくれ!!」
ミッシェルが再び男に目配せをする。すると、床に赤い部分が現れた。
「赤!!」
すぐさま、赤い部分に移動する。赤い部分の上に乗ることで、我は落ち着きを取り戻す。
「サーシス? あんまりわがまま言いなはるなら、赤い部分消すで?」
「な!?」
なんということを言うのだ。我は赤の上にいなければならないというのに……
「廊下や部屋も赤い絨毯を敷いとるけど、その気になればいつでも無くせるんや。そのことを忘れんなや」
「……ぐぬぬ…………仕方あるまい……」
「この後、枢密顧問官がきはるが、正直に答えるんやで? 嘘ついたら絨毯燃やしたるからな?」
「そ、そんな!」
そんなことをされたら、我は燃える絨毯の上にい続ければならないではないか!
「それが嫌やったら……わかるな?」
「う、うぅぅ……分かった」
「よろし。ほな、はよう支度しぃや」
男達が我を外に連れ出す。ミッシェルが言ったように廊下には赤い絨毯が敷いてあった。
【side 尋問者】
「ご苦労はん。相変わらず見事なもんや。外傷もないし、薬をやっとるわけでもない。熬鷹言うたっけ?」
「ええ。本来は凶暴な鷹を調教する際に使用するものです」
対象を寝かせないことで思考力を奪い、調教する。外傷が残らないので便利な調教方法だ。
「クズにはふさわしい調教やな」
「そうですね。伯爵の屋敷に捕らわれていた女の子達は解放されましたが、トラウマを抱えた子も多いでしょうから……因果応報です」
伯爵の屋敷には領内から無理やり連れてこられた女の子が大勢いたと聞く。ひどい怪我をしていて、傷跡が残ってしまった子も少なくないそうだ。
「シャル様も悔しがっとったよ。『気付くのが遅れてごめんなさい』ゆうて、一人一人に謝っとったわ」
「サーシスは上へのゴマすりが上手かったようですね。平民や下級貴族からの評判は最悪ですが、上には伝わっていなかったようです」
シャル様のご尽力もあり、こちら側の貴族の膿はだいぶ出したと思っていたが、まだまだなのかもしれない。
「害虫駆除はきりがない。ほんまシャル様のおっしゃる通りやな。ま、なんにしても今回はこれで終いや。またなんかあったらよろしゅう頼むで」
「承知しました。お任せください」
そう言ってミッシェル様はお店の方に戻られていった。
【王宮の一室 side 第?王子】
部下の報告を聞いた俺は憤慨した。
(サーシスが失敗しただと? あのクズが……捕らわれのクリスを王子である俺が助けて惚れさせる計画が台無しだ! ……仕方ない。他の方法を考えるか)
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