29 / 214
第2章 商会の設立
29.【面接1 バミューダ君登場】
しおりを挟む
母さんのハード過ぎるトレーニングによって、筋肉痛に悶えていた俺だが、少しすると身体を起こせるようになってきた。壁伝いで何とかリビングに向かうとテーブルに突っ伏しているユリを見つける。
「お、おはよう……」
「あ、お兄ちゃん…………おはよう」
ユリも筋肉痛がひどいのだろう。いつもは朝から元気なユリだが、今朝は元気がない。
「あらあら、2人とも若いのに情けないわねぇ」
「いや…………まぁ……うん……2人とも大丈夫か?」
昨日、俺達以上に動いたはずの母さんはぴんぴんしている。
「な、なんとか……」「大丈夫! だと思う……」
「まぁ、そんな感じだよなぁ」
俺もユリもやる気はあるのだが、身体が大丈夫ではなかった。
「あらまぁ。それじゃ朝食は食べやすいものにしますか」
そう言って母さんが朝食の準備を始める。
「――さて、支店のことで話がある。話しても大丈夫か?」
そう言われたら支店長としてダメとは言えない。
「大丈夫だよ。今日の面接の事?」
「それもある。支店の左隣の店舗だが、空き店舗だっただろう?」
「うん」
「昨日役所に確認したら、元は旅館だったらしいんだ。そこをクランフォード商会の従業員寮にしようと思う」
「「従業員寮!?」」
大きな商会であれば従業員寮があるところも多い。寮があれば、住み込みで働いてくれる従業員を募集できるからだ。
「旅館の清掃は前の持ち主がやってくれている。明後日には入れるようになるそうだ。ちなみにその人は、そのまま寮の管理者として雇用する契約だ」
「凄い! でもなんで急に?」
「……まぁ、その……なんだ。実は昨日、従業員の応募状況を確認しに隣町に行ったんだがな」
父さんが珍しく歯切れが悪そうに話し出した。
「募集要項に『通いで働ける者』って書かなかっただろ? そのせいで遠くからの応募が数件あったんだよ」
「え!?」
確かに、募集要項には書かなかった。そんな遠くの人が応募してくるとは思ってなかったからだ。
「そんなの、今からでも断ればいいんじゃないの?」
「……どうやら貴族からの応募があるらしい」
「「貴族!?」」
それこそ、大きな商会であれば、従業員として、貴族の子供を雇っている所もある。けれどもそれは、王都に店舗を構えるような大商会だ。
「父さんのミスだな。アナベーラ商会の影響力と…………母さんの影響力を甘く見ていた」
「母さん?」
なぜここで母さんが出てくるのだろう。
「その貴族達は『アナベーラ商会会頭が気に入った商会が従業員を募集している。しかもその商会はイリーガル家の令嬢が嫁いだ商会だ』と聞いて、応募してきたらしい。父さんもうかつだったよ」
「そ、それは…………」
「募集要項に明記されていない以上、応募を断る事は出来ない。応募を受ける以上、寮を用意しておかないとまずいだろ? 仮に面接で断ったとしても、『受け入れる体制ができてなかったから断ったんだ』と言われてしまうからな」
相手に粗があれば容赦なく突く。貴族とはそういう生き物だ。
「それで急いで寮を準備したの?」
「ああ、そうだ。まぁ急で大変だったが、悪い話じゃないさ。従業員に貴族の子がいるというのは、商会にとってステータスになる。今後、貴族相手に商売することもあるかもしれない。隣が旅館だったのもラッキーだな」
確かにクランフォード商会としてはいい話だろう。しかし……。
「俺、貴族の子を部下に持つの?」
俺としてはたまったもんじゃない。
「………………ま、まぁあんまりひどいようなら面接で断ればいいさ。気楽にいけよ」
そう言って父さんは俺の肩を叩く。叩かれた肩が『忘れるな』と言わんばかりに筋肉痛を訴えてきた。
「ぐぎゃーーーー!!」
「あ…………悪い、忘れてた」
その後、何とか朝食を取り、隣町行きの馬車に乗り込む。いつもは心地いい馬車の揺れもこの日の俺達には激痛だった。
死にそうになりながら支店に着くと、すでにマグダンスさん達が開店準備を始めていたので、声をかける。
「――おはようございます」
「あ、店長おはようございます……って大丈夫ですか!? ひどい顔をされてますが……」
マグダンスさんが驚いた顔をする。そんなにひどい顔をしているのだろうか。この後面接なのにそれはまずい。
「昨日、ちょっと……かなり運動したら筋肉痛で……休み明けにすみません。申し訳ありませんが、開店準備はお願いします」
「もちろんです。この後、面接ですよね? 頑張ってください」
その場をマグダンスさんに任せて応接室に向かう。面接が始まる前に少しでも回復しておかないと。
応接室に着くと、昨日父さんからもらった応募者の名簿を用意し、テーブルに着く。
「父さん。悪いけど面接の準備をお願い。来てくれた人は隣の部屋で待っててもらって、時間になったら名簿の順番に案内して」
「おう」
予想以上に応募者がいたため、順番の後ろの方はかなり待ってもらうことになるが仕方がない。ちなみに名簿の順番は応募順だ。貴族の子達も待ってもらうことになるが、それに文句を言うようなら一緒に働くのは難しいだろう。
「ユリは隣の部屋で、面接を受けに来た人のふりをして待ってて。もし、文句を言う人や騒ぐ人がいたら教えて」
「わかった!」
ユリも動くのは辛いだろう。なるべく動かない仕事を割り振る。これで面接の準備は完了だ。俺は、最後の問題である身体の回復に専念した。
時計を見ると間もなく面接の時間だ。応接室の鏡を見て、顔色を確認する。万全とは言い難いがひどい顔色ではないはずだ。クランフォード商会の支店長として心を切り替える。
(よし!)
父さんに言って最初の方を連れてきたもらう。しばらくするとドアをノックする音が聞こえる。面接スタートだ。
「コンコン」
「どうぞ」
「入る……です」
ドアが開く。入ってきたのは、少し汚れた格好をした男の子だった。
「バミューダ=バルス、10歳……です。よろしく……です」
「よろしくお願いします。そちらにお座りください」
俺がそう言って目の前のソファーを指さした。すると、何を思ったのかバミューダ君はソファーとテーブルの間の床に正座した。
「あ、あの…………ソファーに座って頂けますか?」
「え? いいの?……です。」
「もちろんです」
俺が言うと恐る恐るといった感じでソファーに座った…………ように見えたが、よくよく見ると、ソファーに触れないように空気椅子をしていた。
「座っていただいて大丈夫ですよ?」
「殴らない?……です」
「え??」
バミューダ君の言っていることが理解できず、一瞬ぽかんとしてしまう。
「え、ええ、もちろん殴りませんよ。その姿勢は辛いでしょ? 楽にしてください」
「は、はい……です」
バミューダ君は意を決したようにソファーに座った。ぎゅっと目をつぶって身体はこわばっている。まだ殴られると思っているのだろうか?
「大丈夫ですか? 楽にしていいんですよ?」
「本当に殴らない?……です」
「ええ。絶対に殴りません」
俺がそういうと、バミューダ君は目を開けた。その目には不安とわずかな期待が宿っていた。
「それでは面接を始めますね。バミューダ君はどのような仕事ができますか?」
「力仕事が得意……です。丈夫だから殴られても平気……です。丈夫だから魔道具の実験に耐えられる……です」
うすうす感じていたが、バミューダ君はこれまで、だいぶひどい扱いを受けていたようだ。
「……他に得意なことはありますか?」
「ない……です。僕のとりえは丈夫なこと……です。それ以外はゴミ……です」
「………………そんなことない!」
俺は我慢できなくなった。店長としての仮面を脱ぎ捨て、本心で話しだす。
「バミューダ君はゴミなんかじゃないよ! 自分でそんなことを言っちゃいけない!」
バミューダ君はぽかんとしている。今まで他の誰かにそう教え込まれたのだろう。『お前はゴミだ』と。だから俺の言っていることが理解できないようだ。
「で、でも。僕はなにもできない……です」
「……ふー。明日の朝9時にお店に来てください。明日からバミューダ君はクランフォード商会の従業員です」
俺は心を切り替えて、店長として対応する。俺の言葉に、バミューダ君の表情がぱぁっと明るくなった。
「あ、ありがとう!……です!」
「その代わり、もう自分のことをゴミだと言うのはやめてください。クランフォード商会にゴミはいません。いいですね?」
おそらく、今どれだけ言葉を尽くしても、バミューダ君には響かないだろう。ならば、多少強引でも、自分がゴミじゃないと自覚してもらう。それから少しずつ自信をつけていけばいい。
「え…………えっとあの、その……はい……です」
「結構です。それでは明日からよろしくお願いします」
俺はにっこりとほほ笑んで言った。
「お、おはよう……」
「あ、お兄ちゃん…………おはよう」
ユリも筋肉痛がひどいのだろう。いつもは朝から元気なユリだが、今朝は元気がない。
「あらあら、2人とも若いのに情けないわねぇ」
「いや…………まぁ……うん……2人とも大丈夫か?」
昨日、俺達以上に動いたはずの母さんはぴんぴんしている。
「な、なんとか……」「大丈夫! だと思う……」
「まぁ、そんな感じだよなぁ」
俺もユリもやる気はあるのだが、身体が大丈夫ではなかった。
「あらまぁ。それじゃ朝食は食べやすいものにしますか」
そう言って母さんが朝食の準備を始める。
「――さて、支店のことで話がある。話しても大丈夫か?」
そう言われたら支店長としてダメとは言えない。
「大丈夫だよ。今日の面接の事?」
「それもある。支店の左隣の店舗だが、空き店舗だっただろう?」
「うん」
「昨日役所に確認したら、元は旅館だったらしいんだ。そこをクランフォード商会の従業員寮にしようと思う」
「「従業員寮!?」」
大きな商会であれば従業員寮があるところも多い。寮があれば、住み込みで働いてくれる従業員を募集できるからだ。
「旅館の清掃は前の持ち主がやってくれている。明後日には入れるようになるそうだ。ちなみにその人は、そのまま寮の管理者として雇用する契約だ」
「凄い! でもなんで急に?」
「……まぁ、その……なんだ。実は昨日、従業員の応募状況を確認しに隣町に行ったんだがな」
父さんが珍しく歯切れが悪そうに話し出した。
「募集要項に『通いで働ける者』って書かなかっただろ? そのせいで遠くからの応募が数件あったんだよ」
「え!?」
確かに、募集要項には書かなかった。そんな遠くの人が応募してくるとは思ってなかったからだ。
「そんなの、今からでも断ればいいんじゃないの?」
「……どうやら貴族からの応募があるらしい」
「「貴族!?」」
それこそ、大きな商会であれば、従業員として、貴族の子供を雇っている所もある。けれどもそれは、王都に店舗を構えるような大商会だ。
「父さんのミスだな。アナベーラ商会の影響力と…………母さんの影響力を甘く見ていた」
「母さん?」
なぜここで母さんが出てくるのだろう。
「その貴族達は『アナベーラ商会会頭が気に入った商会が従業員を募集している。しかもその商会はイリーガル家の令嬢が嫁いだ商会だ』と聞いて、応募してきたらしい。父さんもうかつだったよ」
「そ、それは…………」
「募集要項に明記されていない以上、応募を断る事は出来ない。応募を受ける以上、寮を用意しておかないとまずいだろ? 仮に面接で断ったとしても、『受け入れる体制ができてなかったから断ったんだ』と言われてしまうからな」
相手に粗があれば容赦なく突く。貴族とはそういう生き物だ。
「それで急いで寮を準備したの?」
「ああ、そうだ。まぁ急で大変だったが、悪い話じゃないさ。従業員に貴族の子がいるというのは、商会にとってステータスになる。今後、貴族相手に商売することもあるかもしれない。隣が旅館だったのもラッキーだな」
確かにクランフォード商会としてはいい話だろう。しかし……。
「俺、貴族の子を部下に持つの?」
俺としてはたまったもんじゃない。
「………………ま、まぁあんまりひどいようなら面接で断ればいいさ。気楽にいけよ」
そう言って父さんは俺の肩を叩く。叩かれた肩が『忘れるな』と言わんばかりに筋肉痛を訴えてきた。
「ぐぎゃーーーー!!」
「あ…………悪い、忘れてた」
その後、何とか朝食を取り、隣町行きの馬車に乗り込む。いつもは心地いい馬車の揺れもこの日の俺達には激痛だった。
死にそうになりながら支店に着くと、すでにマグダンスさん達が開店準備を始めていたので、声をかける。
「――おはようございます」
「あ、店長おはようございます……って大丈夫ですか!? ひどい顔をされてますが……」
マグダンスさんが驚いた顔をする。そんなにひどい顔をしているのだろうか。この後面接なのにそれはまずい。
「昨日、ちょっと……かなり運動したら筋肉痛で……休み明けにすみません。申し訳ありませんが、開店準備はお願いします」
「もちろんです。この後、面接ですよね? 頑張ってください」
その場をマグダンスさんに任せて応接室に向かう。面接が始まる前に少しでも回復しておかないと。
応接室に着くと、昨日父さんからもらった応募者の名簿を用意し、テーブルに着く。
「父さん。悪いけど面接の準備をお願い。来てくれた人は隣の部屋で待っててもらって、時間になったら名簿の順番に案内して」
「おう」
予想以上に応募者がいたため、順番の後ろの方はかなり待ってもらうことになるが仕方がない。ちなみに名簿の順番は応募順だ。貴族の子達も待ってもらうことになるが、それに文句を言うようなら一緒に働くのは難しいだろう。
「ユリは隣の部屋で、面接を受けに来た人のふりをして待ってて。もし、文句を言う人や騒ぐ人がいたら教えて」
「わかった!」
ユリも動くのは辛いだろう。なるべく動かない仕事を割り振る。これで面接の準備は完了だ。俺は、最後の問題である身体の回復に専念した。
時計を見ると間もなく面接の時間だ。応接室の鏡を見て、顔色を確認する。万全とは言い難いがひどい顔色ではないはずだ。クランフォード商会の支店長として心を切り替える。
(よし!)
父さんに言って最初の方を連れてきたもらう。しばらくするとドアをノックする音が聞こえる。面接スタートだ。
「コンコン」
「どうぞ」
「入る……です」
ドアが開く。入ってきたのは、少し汚れた格好をした男の子だった。
「バミューダ=バルス、10歳……です。よろしく……です」
「よろしくお願いします。そちらにお座りください」
俺がそう言って目の前のソファーを指さした。すると、何を思ったのかバミューダ君はソファーとテーブルの間の床に正座した。
「あ、あの…………ソファーに座って頂けますか?」
「え? いいの?……です。」
「もちろんです」
俺が言うと恐る恐るといった感じでソファーに座った…………ように見えたが、よくよく見ると、ソファーに触れないように空気椅子をしていた。
「座っていただいて大丈夫ですよ?」
「殴らない?……です」
「え??」
バミューダ君の言っていることが理解できず、一瞬ぽかんとしてしまう。
「え、ええ、もちろん殴りませんよ。その姿勢は辛いでしょ? 楽にしてください」
「は、はい……です」
バミューダ君は意を決したようにソファーに座った。ぎゅっと目をつぶって身体はこわばっている。まだ殴られると思っているのだろうか?
「大丈夫ですか? 楽にしていいんですよ?」
「本当に殴らない?……です」
「ええ。絶対に殴りません」
俺がそういうと、バミューダ君は目を開けた。その目には不安とわずかな期待が宿っていた。
「それでは面接を始めますね。バミューダ君はどのような仕事ができますか?」
「力仕事が得意……です。丈夫だから殴られても平気……です。丈夫だから魔道具の実験に耐えられる……です」
うすうす感じていたが、バミューダ君はこれまで、だいぶひどい扱いを受けていたようだ。
「……他に得意なことはありますか?」
「ない……です。僕のとりえは丈夫なこと……です。それ以外はゴミ……です」
「………………そんなことない!」
俺は我慢できなくなった。店長としての仮面を脱ぎ捨て、本心で話しだす。
「バミューダ君はゴミなんかじゃないよ! 自分でそんなことを言っちゃいけない!」
バミューダ君はぽかんとしている。今まで他の誰かにそう教え込まれたのだろう。『お前はゴミだ』と。だから俺の言っていることが理解できないようだ。
「で、でも。僕はなにもできない……です」
「……ふー。明日の朝9時にお店に来てください。明日からバミューダ君はクランフォード商会の従業員です」
俺は心を切り替えて、店長として対応する。俺の言葉に、バミューダ君の表情がぱぁっと明るくなった。
「あ、ありがとう!……です!」
「その代わり、もう自分のことをゴミだと言うのはやめてください。クランフォード商会にゴミはいません。いいですね?」
おそらく、今どれだけ言葉を尽くしても、バミューダ君には響かないだろう。ならば、多少強引でも、自分がゴミじゃないと自覚してもらう。それから少しずつ自信をつけていけばいい。
「え…………えっとあの、その……はい……です」
「結構です。それでは明日からよろしくお願いします」
俺はにっこりとほほ笑んで言った。
5
お気に入りに追加
610
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる