28 / 214
第2章 商会の設立
28.【トレーニング】
しおりを挟む
ヤムダと手下達はトマスさん達治安部隊の方々に連れられて、詰め所に向かった。詰め所の地下に、牢屋と尋問部屋があり、そこで詳しく話を聞くらしい。
「今回の件だけだと強盗未遂ぐらいだが、余罪がたっぷりありそうだからな。これからみっちり絞ってやる。かっかっか!」
トマスさんが嬉しそうに笑って言った。後のことはトマスさんに任せよう。
皆を見送った後、父さんが声を出す。
「さてと……皆お疲れ様! アレンもユリも怖かっただろう? 今日はもういいからゆっくり休んでおいで」
「大丈夫だよ! まだ……あれ?」
俺は今更になって足が震えていることに気が付く。足に力を入れていないと、立っている事もままならない。
そんな俺の隣で、同じく足を震わせながらユリが言った。
「でも……看板がまだ途中なの。せめて描きかけの分だけは描いちゃいたい! ダメ?」
デザインを描きかけで放置するのは、デザイナーとして許せないようだ。だが、俺から見ても、今のユリに満足に看板が描けるとは思えない。父さんも同じ考えの様で、諭すようにユリに言った。
「気持ちは偉いけど、せめて午前中は休みなさい。今の状態じゃ満足に描けないだろう?」
「…………わかった」
ユリも自分が疲れていることは自覚しているのだろう。渋々といった様子だが、父さんの指示に従った。
その場を父さんと母さんに任せて俺とユリはそれぞれ自分の部屋に戻る。1人になってベッドに腰かけると、途端に恐怖に襲われた。
(怖い……あいつら、剣を使うことにためらいがなかった。いざとなれば、本気で母さんを刺すつもりだったんだ。ユリだって刺されたかもしれない。2人が死んじゃったかもしれないんだ……そんなの嫌だ……)
暗い考えが頭の中をぐるぐる回る。恐怖が頭だけでなく、身体を支配していく。俺は膝を抱えてうずくまった。
どれくらいそうしていただろうか。1分かもしれない。1時間かもしれない。突然ドアがノックされた。
「――誰?」
「お兄ちゃん……入っていい?」
「ユリ? いいよ」
ユリが俺の部屋に来た事はめったにない。驚きはしたが、何となくユリの気持ちは分かった。
俺が返事をすると、ドアを開けてユリが入ってきた。両手で枕を抱きしめていて、その目には涙が浮かんでいる。
「どうした? 大丈夫か?」
「………………」
ユリは答えない。
「……こっちにおいで」
「…………(コクッ)」
俺はベッドの自分の隣に、ユリを呼んだ。ユリはうなずいて俺の隣に腰かける。
「………………怖かったな」
「……うん」
「俺も怖かった」
「!」
ユリが驚いている。怖がっていないと思われていたのだろうか。俺はそんなに強くない。
「母さんとユリが殺されてたかもしれない」
「あっ……」
「そう思うと……今でも怖い」
俺は自分の手を見つめた。その手は、みっともなく震えている。
「お兄ちゃん……」
「情けないよな。結局、何もできなかった。父さんと母さんに守られただけだ」
「そんなこと!」
「何もできないのは辛いな…………」
そう言った俺の手をユリが握ってくれる。
「私も……」
「?」
「……私も何もできなかった」
それは仕方ないだろう。11歳の女の子が強盗に立ち向かえるわけがない。
「お母さんは戦えたのに……」
「い、いや……それは……まぁ」
母さんを基準にしてはいけない人だ、と、思わず突っ込みそうになってしまった。
「強くなりたいな」
「……そうだな」
俺は弱い。
日本で暮らしていた頃、喧嘩の強さなどなんの意味もなかった。だけど、ここは日本ではない。弱ければ容赦なく搾取される。
「お母さんみたいに皆を守れるようになりたい」
「うん…………ぇ?」
母さんみたいには無理があるような……。そう思ったが、ユリは本気のようだ。握った手から決心が伝わってくる。
(そう……だよな。皆を守るためにはそれぐらいの強さが必要だよな!)
「強くなって…………私がお兄ちゃんを守るんだ!」
「あぁ! …………ん? 違うぞ! 俺も強くなるから! 俺がユリを守るから!」
ユリを見るときょとんとした顔を浮かべている。
「え? でもお母さんがお父さんの事守ってたよ?」
(あー…………)
「それは……まぁ……そうなんだけど…………俺は守られるだけじゃ嫌なの。だから俺も強くなる!」
「そっか……。それじゃ一緒に強くなろうね!」
「あぁ!」
俺達はそう決心した。
身体の震えは、もう止まっていた。安心したからか、急に疲労感が押し寄せてくる。隣を見るとユリもウトウトしていた。俺は座ったままユリの頭を抱き寄せる。ユリも頭を預けてくる。肩に心地よい重さを感じながら、俺は眠りについた。
昼食の準備ができたことを知らせる母さんの声で目を覚ます。同時にユリも目を覚ましたようだ。
「おはよう」
「おはよう」
時間は昼だったが、俺達は朝の挨拶を交わした。『おはよう』と言ったら『おはよう』と帰ってくる。そんな当たり前の幸せを感じながら、俺達はリビングに向かった。
昼食の時に母さんに聞いてみる。
「母さんみたく強くなるにはどうすればいいの?」
「え? うふふ……そうねぇ。まずはしっかりと身体を作ることね。ちゃんとご飯を食べて、適度なトレーニングをして、ちゃんと寝ることが大事よ」
母さんはにっこり微笑んで答えてくれた。
「午後、私と一緒にトレーニングする?」
「「する!」」
俺とユリが答えた横で、父さんが慌てた顔をしている。
「おいおい! 明日はアレンに面接官をしてもらうんだぞ? あんまり無茶させるなよ?」
明日は支店の従業員募集の日だ。支店の従業員なので、支店長である俺が面接官を務める予定だった。
「大丈夫よ。ちゃんと加減するわ。ユリちゃん。看板はあとどれくらいで描けるの?」
「2時間もあれば大丈夫!」
「そう……それじゃ2人とも15時になったら汚れてもいい服に着替えて外にいらっしゃい。うふふ、楽しみね」
母さんはとても素敵な笑顔を浮かべていた。
…………その笑顔を見て、背中がゾクリとしたのは、気のせいだと思いたい。
その日の夜、俺とユリは屍のようになっていた。
「はぁ……やっぱりこうなったか」
「ちゃんと加減したわよ?」
父さんのつぶやきにほとんど疲れていない母さんが答える。
「母さんが5歳の頃に毎日やっていたメニューよ? 身体強化が使えない分、ちゃんと少なめにしたし」
「基準を母さんにした時点で少なめにしても意味ないんだよ…………」
(これを毎日!?)
俺は驚愕した。今日行ったメニューを思い出す。
最初に行ったランニングは常に全力疾走を強いられた。後ろから木刀を持った母さんが追いかけてきて、少しでもスピードが落ちると、木刀ですぐ後ろの地面を爆発させるのだ。
(おかしいだろ!? なんで地面に木刀を振り下ろしただけで地面が爆発するんだよ!)
俺達を攻撃するわけないと頭では分かっていても、すぐ後ろで爆発が起きれば、全力で逃げざるを得ない。そうやって全力を強要し続けた。
(母さんも一緒に全力疾走してたはずなんだけど…………)
一緒に走った母さんに、疲れた様子は全くない。その後の山登りや川下り、さらには崖登りや滝下りなども全力を強要された。おかげで、自分で思っていた限界は簡単に超えられると分かったが、限界を超え続けた体は、もうボロボロだった。
「明日は従業員の面接の日だぞ。『あの方』も来るんだろ?」
「若いんだし、平気よ。いざとなったら『あの子』にお願いして治してもらえばいいわ」
その後、いつもよりも多い夕食を何とか無理矢理胃に流し込む。食欲などなかったが、『ちゃんとご飯を食べることも大事よ』と言われたので、何とか食べきった。
身体を綺麗にした後は泥のように眠った……はずだ。布団に入り、目をつぶった次の瞬間には朝だった。
(まじか……)
ここまで熟睡したのは産まれて初めてだ。朝であることを確認し、起き上がろうとする。
「……ぐがっ! ………え!?」
身体を起こそうとすると、全身が筋肉痛を訴えてきた。身体を起こすどころか、寝返りを打つことすら難しい。
(おいおいおい! 俺、今日面接官やるんだよな? ……大丈夫かこれ!?)
俺はベッドの上で1人、身動きが取れない状態で、筋肉痛に悶え苦しんだ。
「今回の件だけだと強盗未遂ぐらいだが、余罪がたっぷりありそうだからな。これからみっちり絞ってやる。かっかっか!」
トマスさんが嬉しそうに笑って言った。後のことはトマスさんに任せよう。
皆を見送った後、父さんが声を出す。
「さてと……皆お疲れ様! アレンもユリも怖かっただろう? 今日はもういいからゆっくり休んでおいで」
「大丈夫だよ! まだ……あれ?」
俺は今更になって足が震えていることに気が付く。足に力を入れていないと、立っている事もままならない。
そんな俺の隣で、同じく足を震わせながらユリが言った。
「でも……看板がまだ途中なの。せめて描きかけの分だけは描いちゃいたい! ダメ?」
デザインを描きかけで放置するのは、デザイナーとして許せないようだ。だが、俺から見ても、今のユリに満足に看板が描けるとは思えない。父さんも同じ考えの様で、諭すようにユリに言った。
「気持ちは偉いけど、せめて午前中は休みなさい。今の状態じゃ満足に描けないだろう?」
「…………わかった」
ユリも自分が疲れていることは自覚しているのだろう。渋々といった様子だが、父さんの指示に従った。
その場を父さんと母さんに任せて俺とユリはそれぞれ自分の部屋に戻る。1人になってベッドに腰かけると、途端に恐怖に襲われた。
(怖い……あいつら、剣を使うことにためらいがなかった。いざとなれば、本気で母さんを刺すつもりだったんだ。ユリだって刺されたかもしれない。2人が死んじゃったかもしれないんだ……そんなの嫌だ……)
暗い考えが頭の中をぐるぐる回る。恐怖が頭だけでなく、身体を支配していく。俺は膝を抱えてうずくまった。
どれくらいそうしていただろうか。1分かもしれない。1時間かもしれない。突然ドアがノックされた。
「――誰?」
「お兄ちゃん……入っていい?」
「ユリ? いいよ」
ユリが俺の部屋に来た事はめったにない。驚きはしたが、何となくユリの気持ちは分かった。
俺が返事をすると、ドアを開けてユリが入ってきた。両手で枕を抱きしめていて、その目には涙が浮かんでいる。
「どうした? 大丈夫か?」
「………………」
ユリは答えない。
「……こっちにおいで」
「…………(コクッ)」
俺はベッドの自分の隣に、ユリを呼んだ。ユリはうなずいて俺の隣に腰かける。
「………………怖かったな」
「……うん」
「俺も怖かった」
「!」
ユリが驚いている。怖がっていないと思われていたのだろうか。俺はそんなに強くない。
「母さんとユリが殺されてたかもしれない」
「あっ……」
「そう思うと……今でも怖い」
俺は自分の手を見つめた。その手は、みっともなく震えている。
「お兄ちゃん……」
「情けないよな。結局、何もできなかった。父さんと母さんに守られただけだ」
「そんなこと!」
「何もできないのは辛いな…………」
そう言った俺の手をユリが握ってくれる。
「私も……」
「?」
「……私も何もできなかった」
それは仕方ないだろう。11歳の女の子が強盗に立ち向かえるわけがない。
「お母さんは戦えたのに……」
「い、いや……それは……まぁ」
母さんを基準にしてはいけない人だ、と、思わず突っ込みそうになってしまった。
「強くなりたいな」
「……そうだな」
俺は弱い。
日本で暮らしていた頃、喧嘩の強さなどなんの意味もなかった。だけど、ここは日本ではない。弱ければ容赦なく搾取される。
「お母さんみたいに皆を守れるようになりたい」
「うん…………ぇ?」
母さんみたいには無理があるような……。そう思ったが、ユリは本気のようだ。握った手から決心が伝わってくる。
(そう……だよな。皆を守るためにはそれぐらいの強さが必要だよな!)
「強くなって…………私がお兄ちゃんを守るんだ!」
「あぁ! …………ん? 違うぞ! 俺も強くなるから! 俺がユリを守るから!」
ユリを見るときょとんとした顔を浮かべている。
「え? でもお母さんがお父さんの事守ってたよ?」
(あー…………)
「それは……まぁ……そうなんだけど…………俺は守られるだけじゃ嫌なの。だから俺も強くなる!」
「そっか……。それじゃ一緒に強くなろうね!」
「あぁ!」
俺達はそう決心した。
身体の震えは、もう止まっていた。安心したからか、急に疲労感が押し寄せてくる。隣を見るとユリもウトウトしていた。俺は座ったままユリの頭を抱き寄せる。ユリも頭を預けてくる。肩に心地よい重さを感じながら、俺は眠りについた。
昼食の準備ができたことを知らせる母さんの声で目を覚ます。同時にユリも目を覚ましたようだ。
「おはよう」
「おはよう」
時間は昼だったが、俺達は朝の挨拶を交わした。『おはよう』と言ったら『おはよう』と帰ってくる。そんな当たり前の幸せを感じながら、俺達はリビングに向かった。
昼食の時に母さんに聞いてみる。
「母さんみたく強くなるにはどうすればいいの?」
「え? うふふ……そうねぇ。まずはしっかりと身体を作ることね。ちゃんとご飯を食べて、適度なトレーニングをして、ちゃんと寝ることが大事よ」
母さんはにっこり微笑んで答えてくれた。
「午後、私と一緒にトレーニングする?」
「「する!」」
俺とユリが答えた横で、父さんが慌てた顔をしている。
「おいおい! 明日はアレンに面接官をしてもらうんだぞ? あんまり無茶させるなよ?」
明日は支店の従業員募集の日だ。支店の従業員なので、支店長である俺が面接官を務める予定だった。
「大丈夫よ。ちゃんと加減するわ。ユリちゃん。看板はあとどれくらいで描けるの?」
「2時間もあれば大丈夫!」
「そう……それじゃ2人とも15時になったら汚れてもいい服に着替えて外にいらっしゃい。うふふ、楽しみね」
母さんはとても素敵な笑顔を浮かべていた。
…………その笑顔を見て、背中がゾクリとしたのは、気のせいだと思いたい。
その日の夜、俺とユリは屍のようになっていた。
「はぁ……やっぱりこうなったか」
「ちゃんと加減したわよ?」
父さんのつぶやきにほとんど疲れていない母さんが答える。
「母さんが5歳の頃に毎日やっていたメニューよ? 身体強化が使えない分、ちゃんと少なめにしたし」
「基準を母さんにした時点で少なめにしても意味ないんだよ…………」
(これを毎日!?)
俺は驚愕した。今日行ったメニューを思い出す。
最初に行ったランニングは常に全力疾走を強いられた。後ろから木刀を持った母さんが追いかけてきて、少しでもスピードが落ちると、木刀ですぐ後ろの地面を爆発させるのだ。
(おかしいだろ!? なんで地面に木刀を振り下ろしただけで地面が爆発するんだよ!)
俺達を攻撃するわけないと頭では分かっていても、すぐ後ろで爆発が起きれば、全力で逃げざるを得ない。そうやって全力を強要し続けた。
(母さんも一緒に全力疾走してたはずなんだけど…………)
一緒に走った母さんに、疲れた様子は全くない。その後の山登りや川下り、さらには崖登りや滝下りなども全力を強要された。おかげで、自分で思っていた限界は簡単に超えられると分かったが、限界を超え続けた体は、もうボロボロだった。
「明日は従業員の面接の日だぞ。『あの方』も来るんだろ?」
「若いんだし、平気よ。いざとなったら『あの子』にお願いして治してもらえばいいわ」
その後、いつもよりも多い夕食を何とか無理矢理胃に流し込む。食欲などなかったが、『ちゃんとご飯を食べることも大事よ』と言われたので、何とか食べきった。
身体を綺麗にした後は泥のように眠った……はずだ。布団に入り、目をつぶった次の瞬間には朝だった。
(まじか……)
ここまで熟睡したのは産まれて初めてだ。朝であることを確認し、起き上がろうとする。
「……ぐがっ! ………え!?」
身体を起こそうとすると、全身が筋肉痛を訴えてきた。身体を起こすどころか、寝返りを打つことすら難しい。
(おいおいおい! 俺、今日面接官やるんだよな? ……大丈夫かこれ!?)
俺はベッドの上で1人、身動きが取れない状態で、筋肉痛に悶え苦しんだ。
5
お気に入りに追加
610
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる