65 / 496
第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-20.J.B.(13)Make My Body Rock Crab.(岩蟹を食べてマッチョになろう!)
しおりを挟む目算で3パーカ(9メートル)ぐらいあろうかってくらいの巨大岩に擬態していた岩蟹が振り返り、暗い洞窟内で松明に照らされぬらり鈍く光る。
巨大なハサミ……俺の体を掴み両断するのには十分な大きさの……が振るわれるが、それを身体を捻るようにして回避。その奥の岩壁へと突っ込みそうになるのを右旋回でなんとか防ぐも、バランスを持ち直すのにやや手間取った。
「何だよ、こりゃ!?
パニック映画の大怪獣じゃねーかよ!!」
しかも、低予算で何作もシリーズ作られるようなヤツだ。最初はただの巨大蟹だったのが、巨大蟹vs.巨大海老になったり、巨大カニトパスとかいう蟹と蛸の合成生物になったり、空を飛んだり竜巻の中に生息し始めたりするよーなヤツ!
超巨大岩蟹はぐるりと振り返り、俺へと狙いを定めているようだ。
しかし動きは鈍い。岩蟹は一見すると岩人間のようにも見える魔獣だが、こいつはそれで言うと超肥満体みたいなもんで、たまにテレビニュースや衝撃映像なんかで出てくるような「自力で動けなくなり屋根を壊して病院に移動する」くらいな巨体、てなとこか。
「あっぶね! 何だよあの糞でけーの!?」
のろのろとこちらに身体の位置を変えて来る超巨大岩蟹を尻目に、“シジュメルの翼”を操り宙を飛びながら、元来た道を慌てて引き返す。
『ちょっと、何? 何今の?
大丈夫?』
つるりとした白いツバメのような使い魔の妖を俺と併走させ、外に居ながらそれを通じて聞いて来るカリーナに、
「アレが何か、なんて俺が知りてーよ。
蟹にそンなの居るのか分かンねえけど、女王蜂ならぬ女王蟹か?
まあ動きはすげーのろいみてえだから、逃げてりゃやられる事はねえだろうけどよ」
あんなもんとマトモにやり合ってちゃ、命が幾つ合っても足りねーわ。
『へ? うん、何? ……ああ、うん、そう……、うん、うん。
……ね、ちょっと良い?
ピクシーの様子はどうか聞け、って言われてるんだけど……』
「え? ああ、何かうえー、とかぶひー、とか、気持ち悪いっつってたぞ?」
「ぶひー、とか言ってませんけど!」
「……だってよ」
まあ聞いてきてんのはイベンダーのオッサンだろう。
『……で、あのー、それはその超巨大岩蟹に近付いたときか? って?』
言われてウェストポーチのピクシーを見ると、まだ若干青ざめたところはあるが、さっきよか元気そうだ。
「お前さ、今、調子どう?」
「え? あら、チリポンのくせに気遣いとか出来る子になってきたの? エラいねェ~」
「うるせえ黙れ、ニヤニヤすんな。
あのバカでか蟹の近くと今とで、調子は違うか?」
「あ、あ~~~……うん。
……えーとね、聞きたいことの方に答えるわ。
多分、あのバカでか蟹、魔力溜まりとユーゴーしたヤツよ。
濁った魔力溜まりは、あいつ自身」
マジかよ!?
そりゃあどこに魔力溜まりがあるのか分からないハズだわ。
「……ちょっと待て、つまり、それってーのはよ。
もしかして魔力溜まりの浄化とかってのをするためには、奴を倒すとかしなきゃなんねーってコトか?」
「もしかしなくても、そう」
『……だって』
おいおいおいおい、気楽に言ってくれちゃってンじゃねーのよ!?
そりゃあ俺は今、“シジュメルの翼”のおかげで空を飛び回ったり、風属性の攻撃魔法を使えたりと、普通に考えればかなり“強い”部類なんだろーけどよ。
アレは無い。アレは無理。アレは有り得ない。魔獣とかじゃねーよ、怪獣だよ。ビルとか壊すやつだよ!
「おい、ざけんなよ!?
あんなモン、俺ひとりでどーにか出来るワケねーだろ!?」
「だーよね~。無理無理無理~、ゼッタイ、無理~」
自分で無理だと言いつつも、呑気そうなチョロシーのピートにそう言われるとちょっとムカつくな。
『えーとね。1人でやらせはせんから安心しろ、って。
ただ、出来るだけ入り口の……えー、水路を出たとこ?
そこへ引き寄せてくれってのと……あとピクシーに浄化をさせてなるべく弱らせておいてくれって』
色々注文の多いこったわ、と思いはするが、他にアイデアもないから従うしかねーし、しゃーねーわな。
俺は“シジュメルの翼”を操り、引き返していた通路を反転。
旋回して再び奥へと飛んで行って、超巨大岩蟹へと再接近する。
洞窟は全体としてはかなり広い。
“シジュメルの翼”で飛び回ること自体にはそんなに支障はないが、いかんせん暗い。
右手に戦鎚、左手に松明。その松明と、ウェストポーチのピクシーが放つ光だけが光源で、下手にスピードを出し過ぎると壁や柱を避けきれずに激突、なんて間抜けな自損事故にもなりかねないから、慎重になる。
それはこの超巨大岩蟹に対しても同じで、確かに鈍くて、「普通に」飛んでりゃあ捕まることもまずないだろうが、この洞窟入り口の水辺へとおびき寄せる、となると厄介だ。
『えーと、浄化の為に妖精の輪舞 を使えば、濁った魔力溜まりと融合した超巨大岩蟹は弱体化するし、それが煩わしく感じて追いかけてくるはず……だって』
カリーナの妖を通じて伝えられる指示は、伝聞だってことも含めて何か頼り無い。
「くっそ……。やるぞ、チョロシー!」
「……は? え、何?」
しまった、言い間違えた。
「やるぞ、ピクシー!」
「あー、うぅ~~……。
キモチワルイからあーんま近づきたく無いなァ~~……!!」
「グダグダ言うな」
俺は一旦超巨大岩蟹に突っ込むように進路をとり、十分にやつの意識を引きつけてから左に旋回。そのま背後をぐるりと回ってから再び奴の顔の前へ。
ピートは何だかんだ文句を言いつつも、歌と魔法の粉で浄化を始める。
実際には本人がそれに加えて浄化対象の周りを舞い踊りつつ回るのが正式な浄化の妖精の輪舞らしいが、本人曰わく「正式じゃなくてもそれなりの効果はある」のだそうな。
アニチェトの霊の浄化ときのように俺のウェストポーチに収まったままぐるぐる回ってたのは略式版。
そして今は、対象である超巨大岩蟹の周りを回ることすらしない、超略式版。
「おびき寄せる」という目的上、本体の周りを回ってしまってはいつまでも目的地に到着しないからな。
だから、分かり易いくらいに奴を挑発する感じで鼻先をうろちょろしてやる。
八の字型に螺旋状にと、入り口方面に戻りながらくるくる回っていると、ピートが歌う妖精の輪舞の呪歌が途切れだし、
「ちょっと……へ、変な動き……しないでよ……!
余計……キモチワルくなるじゃないのよッ……!!」
「お、悪ィ悪ィ」
緩やかな動きに変えて誘導する。
ところが、水辺へと近いてくるとそのピートが又も呪歌を途切れさせ始め、ぶつぶつ言いだす。
「おい、どしたよチョ……ピート。変な動きはもうしてねーぞ?」
「いがうぅ~……。あーいつ~、魔力……ボーソーさせはじめでぐうぅ~……」
今まで以上に青ざめた顔をしつつ、吐き出すようにそう言うとほぼ同じタイミングで、併走してたカリーナの妖から、
『下ッ! 避けてッ!』
と警告。そして同時に物凄い速度で迫る拳大ほどの岩の塊……いや、違う、これは……!?
衝撃。
幾つもの衝撃が腹やら胸やら、身体の前面にぶち当たる。
息が詰まる。鳩尾にイイのが入りやがった。
“シジュメルの翼”の防護膜があるから、おそらく衝撃は充分緩和されているハズだ。それでもこの連撃はキツい。
股間に当たらなくて良かった、なんて考える程度にはまだ余裕がある。
それでも結構な痛みと衝撃に耐えて、体勢を整え下を見ると、また続けて岩の塊のようなものが飛んでくる。
この塊は何か?
岩蟹の幼生、つまりは赤ん坊だ。
水辺の岩肌にびっしりとあった岩蟹の卵から、まるでバッティングマシーンから高速で射出される球のように、岩蟹の幼生が撃ち出され体当たりかましてきやがっている。
とんでもねえカミカゼアタックだ。これがさっきピートの言ってた「魔力の暴走」なのか?
多分、ここらの卵を産んでるのは、 魔力溜まりと一体化して超巨大岩蟹となったあいつなんだろう。そしてその、つまりは母蟹であるあいつが、異物であり敵対者と見做した俺達を攻撃するため、自分の産んだ幼生を文字通りに“弾丸”にして放ってきてる。
俺は下を見ながら、その“弾丸”を避ける。
タイミングと当たりどころが悪ければ、けっこうヤバいことになる程の衝撃だ。
右へ左へとくるくる回り避け続ける。
ピートじゃないが、俺ですら目が回りそうなアクロバティックな動き。
毎度思うが、前世でスケボーの練習してたときの身体感覚がこんなところで活きるとは思わなかったぜ。
再び連続で撃ち込まれる“弾丸”を、身体を捻りかわしたとき、太い鍾乳石が眼前に迫る。
ヤバい、と再び今度は上体を逸らしてバク宙をするみたいにして衝突を避けるが、そこで視界に入って来たのは超巨大岩蟹の、これまた巨大な口だった。
まさかこいつ、ただデタラメに撃ち込んで来ていたんじゃなくて、俺の動きを“誘導”してやがったのか……!?
岩蟹にそんな知能があるなンて話は聞いたことはねえが、魔力溜まりと融合したとかいうヤツは違うのかも知れねぇ。
内側に向けて細かい牙が無数にあるその口は、通常の岩蟹のそれとは違い、人間一人を丸呑みに出来そうな大きさ。
くわえ込まれ執拗に噛みつかれ続ければ、いくら“シジュメルの翼”の防護膜があってもすり潰されてミンチ肉。そこらにみっしりある卵の栄養分だ。
それだけは避けねば!
ピートやカリーナの妖が何か叫んでるが聞いてる暇も応えてる余裕もない、とにかくどうにかして軌道を変え、超巨大岩蟹の糞でけー口に飲み込まれないよう避けねば……と焦っていたら、横合いから来た“そいつ”に跳ね飛ばされた。
とにかく視界がぐるぐる回る。ピートが大騒ぎだが俺も大騒ぎだ。
又も危うく洞窟の壁にぶつかりそうになり急制動。
右肩側面を壁に擦り付けるが、“シジュメルの翼”の制御自体は完全には失わずになんとか軟着陸。
いや、実際のところはただの墜落だけどな。
そしてそこでなんとか意識を引き戻して見た光景は……なんともバカバカしく、むちゃくちゃなモノだった。
「おう、無事か!」
「間に合ったな!」
「大丈夫か!?」
イベンダーのオッサンに、シャーイダールの愉快な手下どもと、ボーマ城塞警備隊長のホルスト。
その4人を乗せたエアボートが、そのまま超巨大岩蟹の口の中へと突っ込んでいて、まるで海賊船のラム突撃よろしく船首像を深く突き刺している。
さらにはそこを殴り、撃ち、切り裂いて、内側から攻撃している4人の姿。
超巨大岩蟹は、周りを飛び交う羽虫のごとき俺に対し、卵の中にいた幼生を打ち上げて特攻をさせてきたワケだが、こいつらはその超巨大岩蟹の口の中へとエアボートを突っ込ませて、それ以上の特攻攻撃をやらかしたってワケだ。
そして俺は、その突入してきたエアボートに跳ね飛ばされて墜落した。
……ムチャクチャだろうよ!
連中の攻撃は、もはや攻撃、戦闘というよりは土木工事のようだ。
ボートがバンパイアの心臓に打ち込まれた木の杭のように超巨大岩蟹の動きを封じ込めている。
両腕のハサミでボートを取り払おうともがいているが、胴体部分が肥大化した超巨体故にまるで上手くいかない。
また、恐らくはピートの言う魔力の暴走で強制的に卵から孵化させられた幼生の岩蟹は、単体ではたいした攻撃力もない。
今もただ力無く地面を這い回るだけで、このムチャクチャな特攻攻撃への守りにはとてもならない。
しばらくしてその“解体工事”は一段落して、超巨大岩蟹はピクリとも動かなくなった。
◆ ◇ ◆
「うっへェ、すげーなこりゃ! 何なんだよ、糞バカでけえな!
……喰えるのか? これ? なあ、喰えるンか!?」
「……アタシは絶ッ対に食わない」
半分以上をぐちゃぐちゃに解体された超巨大岩蟹を見ながら、アダンとニキがそんな間抜けな話をしている。
「やーめとけやめとけ。流石にここまで濁りのある 魔力溜まりと融合した魔獣なんか喰ったら、腹を下すだけじゃあ済まねーぞ。
魔力瘤が出来て身体中がボロボロになるか、悪くすりゃ死ぬ。死ななくても最悪なのは、狂える魔人になっちまう可能性だ」
オッサンの御忠告。しかしこんなのを食うべきかどうかを考えるのなんて、意地汚ぇアダンくらいだろ。
「しかし……城塞のこんな近くにこんなとんでもない化け物が居たとはな。
岩蟹の大量増殖は、こいつの産んだ卵が原因……ということなのか?」
そう言いながら、足元を彷徨いてる幼生岩蟹をぐしゃりと踏み潰すホルスト。
「恐らくな。
濁った魔力溜まりがあるだけでも、周囲の魔獣の数は倍近くになるらしいが、こいつはそれに融合までしてる。
このまま放っておいたら、それこそカロド河びっしりに岩蟹が群れて、舟も浮かべられなくなったかもしれんわ」
そりゃまた想像するだに……。
「……食いきれねェ!!」
「いやアダン、反応するところ違うぞ、それ」
さて、後始末だ。
オッサンに指示され、ピートは超巨大岩蟹の中の 魔力溜まりから濁りを浄化すべく、 妖精の輪舞を使う。
本人曰わく、
「もーーーう! 今日これ、さーんかーい目ー!
チョー疲れたー! 超過労働手当チョー欲しー!」
とのこと。それは俺も欲しい。
オッサンはホルストと共にエアボートの状態の確認。
しかし無理矢理水中洞窟を通るために急な改造と強引な操縦をしてしまったことと、何より超巨大岩蟹にカミカゼアタックをかましたことから、今ここで修理するのは難しいのでは? とのこと。
その場合どうやって戻るのか?
……当然、一人ずつ俺が抱きかかえながら、“シジュメルの翼”で水中を何往復もしてもう一艘のボートに運ぶことになる。
いや本当に超過労働手当欲しいわ。
アダンとニキは、外のボートで待っているカリーナの妖からの指示で、食べ頃の岩蟹卵をせっせと回収している。
特にアダンは先日の塩茹で岩蟹がかなり気に入ったこともあり、ノリノリで持ってきた袋に詰めまくっているが……それを運ぶのも俺の仕事なんだよなー。
で。
ここに入る前に、俺は“シジュメルの翼”で上空から周辺を見て回って居た。
おおまかにではあるが、ボーマ城塞から南西方面の地形を把握している。
そしてここ、アニチェトの霊が指し示した濁った 魔力溜まりのあった洞窟の位置。
あの地図がもし正確なものだとしたら、ここにその入り口があるって可能性は、そう低くないハズだ。
そう。
以前、『牛追い酒場』のマランダの依頼で回収して回った“借金”のカタに、イゾッタ夫人から貰い受けた「未発見の古代ドワーフ遺跡」の地図。
そこに描かれている場所の地形が、上空から見たこの地域周辺に良く似ていたのだ。
最初にボーマ城塞の位置を聞いたときにも或いは、と思ったのだが、実際に来て見てみればまさにドンピシャ。
さーて。この洞窟の奥に待つのは、新たな災いかそれともまだ見ぬお宝か───?
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界へ五人の落ち人~聖女候補とされてしまいます~
かずきりり
ファンタジー
望んで異世界へと来たわけではない。
望んで召喚などしたわけでもない。
ただ、落ちただけ。
異世界から落ちて来た落ち人。
それは人知を超えた神力を体内に宿し、神からの「贈り人」とされる。
望まれていないけれど、偶々手に入る力を国は欲する。
だからこそ、より強い力を持つ者に聖女という称号を渡すわけだけれど……
中に男が混じっている!?
帰りたいと、それだけを望む者も居る。
護衛騎士という名の監視もつけられて……
でも、私はもう大切な人は作らない。
どうせ、無くしてしまうのだから。
異世界に落ちた五人。
五人が五人共、色々な思わくもあり……
だけれど、私はただ流れに流され……
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。

気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる