遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-258. マジュヌーン(104)魔法使いの弟子 - されど偽りの日々

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 クトリア市街地は未だに廃墟瓦礫が山積みで、まともな家はあまりない。比較的損傷が少ない建物を、それぞれに補修して、それぞれに勝手に住み着いている。もちろん、どこを占有するかってーのは力のある順だ。
 
 貴族街と呼ばれてる内城壁内の区画はかつて王城を含めた上流階級の住んでた区画で、そこを占有してるのは三大ファミリーとか呼ばれてるならず者達。そしてその外側、旧商業地区や職人街あたりの中でも、やはり力のある集団が、より利便性が高くまともな状態の建物、区画を使っている。
 ヴァンノーニ商会とやらが占有してるのもそういう場所だ。以前はちょっとした博打場だったらしいが、いつの間にかヴァンノーニ商会に乗っ取られていた。
 連中が扱うのは主にこのクトリア地下遺跡から発掘される古代ドワーフ遺物をはじめとした魔導具、魔装具。いわば、ハイテク製品の専門店だ。もちろんそれぞれ単品としても高価。市街地にある店の中では一番客単価の高い高級店になる。
 
「魔装具……てーんなら、そりゃ“黄金頭”アウレウムの能力とは相性は良いな」
 アウレウムの隠された能力は、魔導具や魔装具の性能を倍増させると言うもの。様々な魔導具、魔装具を扱うヴァンノーニ商会が後ろについてんなら、その能力を存分に発揮できる。それこそ、アルゴードでの大破壊からすりゃ、文字通り一騎当千、1人で千の敵軍を相手取るのも不可能じゃあねぇ。
 
 そのヴァンノーニ商会の拠点、“銀の輝き”と言う店の斜向かい方面、未だ補修も出来ないほどにボロボロになった建物の屋根で様子を見ながら既に数日。店にはそう頻繁に客が来るでもなく、暇そうな門番のあくび顔も見慣れすぎた。
 客単価が高いってこともあるんだろうが、あまり頻繁に来客があるわけでもねぇ。
 王国領からの来客や、古代ドワーフ遺跡からの発掘品を卸しに来る探索者、それとなんでか知らねぇが、あのパスクーレとか言う自警団のチンピラがたまにやってきて、店主のグレタ・ヴァンノーニと言う「おっかねぇ女」を口説こうとしては追い出されてる。
 卸しの探索者の中には、見たことのある入れ墨の南方人ラハイシュも居た。あの廃都アンディルで反乱を起こしたリカトリジオスの奴隷に居た1人で、入れ墨も当然、ルチアと同じ“シジュメルの加護”とやらの渦巻く暴風のようなそれだ。だがあのラアルオームでの惨劇以降、ルチアの行方もまったく分からねぇ。
 
 出入りする連中を確認しながらも、そこに“黄金頭”アウレウムの気配はない。もちろん、あの特徴的な黄金兜を目印にしてるワケじゃあねぇ。むしろアウレウムは巨体と黄金兜がやたらと目立っていたから、兜さえ脱いでいればただのデカブツにも見えるはずだ。つまり出入りする中からアウレウム並みにデカい奴を追ってけば分かる。
 
「んなンだぁ、おめぇ? 腹でも減ってんのかぁ~? ……この固パンは、おれのとっておきだぞ、食え~」
 出入りの探索者の中に居たデカブツはポッピとか言う名前で、確かに上背はアウレウム並みだったが、コイツの横幅はそれ以上だ。性格も間抜けで演技とも思えねぇ。
 
「んん? 何だお前、金貸してたかぁ? いや~……記憶にねぇな?」
 妙に長い髭の大男は、“銀の輝き”の近く、“牛追い酒場”とか言う酒屋の用心棒兼取り立て屋。図体はかなりデカいが、まあ対峙すれば分かる程度には見掛け倒し。チンピラ相手なら腕力と見た目だけでなんとかなるが、戦場の実戦となりゃ役立たずも良いところだろう。
 
「迷子かー? 猫獣人バルーティって事は、おまえさんもしかして狩人のアティックのお仲間かー?」
 パスクーレのお仲間らしき自警団の男は、酒場の用心棒兼取り立て屋とは逆に、見た目よりもかなりの腕利きだ。実際の背丈で言えば、改めて見るとアウレウムよりやや小柄だが、みっしりと肉付きの良い体はそれ以上にも感じられる。それに、どうもアティックの奴を知ってるらしい。奴と会うのは面倒事にしかならねぇから、早々に逃げ出しておく。
 
 その他、“銀の輝き”に来たり近辺を彷徨いたりしてる何人かのデカブツに目星をつけて探ってみるも全員ハズレ。貴族街のクランドロールとか言うギャングの中には、“鉄槌頭”ネロスとか言うハーフオークのデカブツが居るらしいが、そいつは聞く限りじゃあアウレウムよりもさらにデカく、肌も灰緑色で弁髪みてぇな髪型と特徴的。万が一が無いとは言えねぇが、今の所はヴァンノーニ商会とも関係がありそうにねぇ。
 
 周りの、または出入りする連中にそれっぽいのは居ねぇ。もちろん、アウレウム本人じゃなく手下を出入りさせているかもしれねえし、逆にヴァンノーニ商会が郊外へ出向いてアウレウム達と会ってるかもしれねぇ。なのでそれっぽい動きは全部追っている。
 
 その中で、何かありそうな気配があったのは、ヴァンノーニの隊商と、主のグレタ・ヴァンノーニの弟、ジャンルカ・ヴァンノーニだった。
 
「周りからの評判では、ジャンルカ・ヴァンノーニは怪力ながら知恵は足りず、姉のグレタに言われなければ1人で小便も出来ぬ愚か者だとか」
 フォルトナのその言葉に、俺はやや顔をしかめ、
「そりゃ、随分な言われようだな」
 と返す。だがそこにエリクサールが、
「異議あーり。フォルフォルはかなり誇張してまーす。確かにジャンルカは賢い方ではないとの評判ですが、分かり易く言えば考え足らずですぐ手が出る暴れ者ってな方。んで、だから周りも怖がってるのでそんな露骨に馬鹿にした噂は聞かれませーん」
 と言う。
「ふん、わたしはだから、その臆病者どもがあえて口にしない事を言葉にしてやったのだ」
「ヘンケンによる決め付けだと思いまーす」
 この2人、別に仲が悪いとかそういうんじゃないが、ムスタとの関係とは違う面倒くささがたまにでる。やたら大仰で芝居がかったフォルトナに対して、エリクサールがややからかうような混ぜっ返しをしたがるからだ。
「あぁ~、いい、いい。とにかくジャンルカは馬鹿な暴れん坊で、イカれては居たがそこそこ計算高かった“黄金頭”アウレウムとは思えない……てな事でいいんだろ?」
 と、呆れながらまとめると、
「いかにも、主どの」
「そんなとこだなー」
 だがジャンルカは店では警備兵、用心棒のまとめ役をしつつも、同時にヴァンノーニ商会の隊商護衛のリーダーでもある。
 その隊商がどう動くかと言うと、主に王国駐屯軍が管理している転送門か、東周りで“巨神の骨”をぐるり回り込んで北上するか。
 
 で、その北上するルート、てのが怪しい、と。
 
「北上ルートってのはまあ、王国に高い通行税を払わなくて済むっちゃあ済むんだけど、だからってカーングンスの赤壁渓谷や闇の森の横をすり抜けてまで使う交易路とは言えねーんだよな」
 エリクサールは“闇の手”協力者の中ではかなり広範囲に活動してて、旧帝国領もカバーしてる。なのでざっくりとだがあちらの事情も知っている。
 そのエリクサールに言わせれば、この東周りルートの隊商は、
「王国軍に知られたくねぇもんを運んでるか、知られたくねぇ活動のカモフラージュか……」
「てコト~」
 
 張り付いてからさらに数日、ようやくジャンルカと護衛兵達が動き出す。
 確かにジャンルカはデカブツで、筋骨隆々の大男。体格としちゃ、“黄金頭”アウレウムに匹敵するかそれ以上だ。
 酒場の用心棒みたいな見掛け倒し、ハッタリだけの筋肉でもない。素早さはあまり無さそうだが、少なくとも実戦的なのは間違いない。
 デカい戦鎚をこれ見よがしに背負っていて、着込んだ黒革と金属を組み合わせた鎧は、ヴァンノーニ商会警備兵お揃いのそれをさらに補強したもの。アルアジルの見立てによればそれなりの付呪効果があるらしい。
 駱駝に牛車とで隊列を組んで20人ほど。人数としちゃそう多くはないが、ジャンルカ筆頭に警備の兵は質が良い。鍛えられてるってのもそうだし、何より装備が良い。確かにこりゃ、山賊なんぞがうかつに襲って荷を盗もうなんてすゃあそのまま地獄行きだ。
 南下してノルドバ、そこから東へ向かうとモロシタテムとか言う宿場町に着く。そこは東カロド河の渡し場の手前の宿場町で、昔はそれこそ帝国と、また東方との交易ルートとして栄えてたらしいが、今は寂しい限りだ。
 そこでまた休んでから、渡し場で船賃を払い対岸へと渡ると、さらに東へ……と見せかけて、北上する。
 山あいを抜けてついた先は半壊した廃城塞。
 
「かなり山腹になりますね。ここに“黄金頭”が……?」
 フォルトナがそう小首を傾げる。
「エリクサール、お前は“腐れ頭”から俺と同じ話を聞いているよな。
 確認するぜ。
 “腐れ頭”からは、『ヴァンノーニ商会の本店組が、“黄金頭”アウレウム、と言う言葉と、魔人ディモニウムとの取り引きについて話ていた』ってーのが、元々の情報だよな?」
「んあー……? まぁ、そんなん?」
 体力的にはこの3人の中では最も劣るエリクサールが、ダルさを隠しもせずそう返してくる。
 
「『“黄金頭”アウレウム“と”取り引きする』……と、言っていたワケじゃあない……んだよな?」
「ん、ん~……? ま~……そう? かな?」
 ぼんやりしたエリクサールだが、まあ仕方ねぇか。
 
「では主どの、ここに“黄金頭”アウレウムは居ないと?」
「いや、そうじゃねぇよ」
 離れた山間の崖上から、遠目に廃城塞を監視することしばらく。再びその廃城塞から現れたのは、あの特徴的な“黄金兜”を被った“黄金頭”アウレウムとその手下らしき連中。
 
「お~、居たじゃん、な! 俺の情報、正しかっただろ~?」
 そう、エリクサールが“腐れ頭”から仕入れてきた情報は正しかった。
 ヴァンノーニ商会は“黄金頭”アウレウムと繋がっている。
 死んだ……俺が殺した“黄金頭”アウレウムの被っていた“黄金兜”を被ったジャンルカ・ヴァンノーニが、その跡を継いだ……と言う意味でな。
 
 △ ▼ △
 
 二代目“黄金頭”のアウレウムは、その後数日間交易商や王国駐屯軍巡回部隊へと攻撃を仕掛け、荷を奪ったりなんだりを繰り返してから、また廃城塞へと戻ってくる。
 廃城塞の方は廃城塞の方で、そこに常駐する留守番役らしい連中も残っていたが、移動追跡を面倒臭がったエリクサールに見張りを頼んでいたものの取り立てて動きはなく、たまに他の山賊らしい連中が出入りしていたくらいだと言う。

「外から見ればボロボロだけど、ベースになってんのが古代ドワーフ遺跡だから上下水道も生きてて、何気に暮らしやすい拠点だぜ。まあ奥の方にまだまだ罠とか隠し区画とかあって、危ねーけどな」
 とは、幻惑術で中まで忍び込んできたエリクサールの報告。
「めぼしい奴は居たか?」
「今ンとこ居ねーな~。魔人ディモニウムっぽいのが2、3人。あ、あとブランコ団の裏切り者の“半死人”の“片目の”ナントカってのとそのお仲間が居たけど、ただダラダラしてるだけだったわ」
 “片目の”グレゴリオ。ブランコ団に匿われ仲間となったものの、隠れ潜むよりも勢力を拡大する事を望み、裏切ってクーク達についた“半死人”の男。ボーマ城塞での攻防の後に四散したクークとその手勢がどこに行ったかは追跡出来てねぇが、グレゴリオがここに……つまり、ジャンルカ・ヴァンノーニ扮する“黄金頭”アウレウムの手下となっている、て事は、クーク達とは別れたのか、或いはクーク達とも既に協力体制なのか……だ。
 
 アウレウムが死んだ事自体に間違いはねぇだろう。そもそもあの感触で生き延びる事自体まず有り得なかった。ただ問題はどうやって……どうしてあのジャンルカ・ヴァンノーニが二代目になったのか、だ。
 たまたま、偶然アウレウムの死体と“黄金兜”を見つけて、これ幸いと後釜に居座ったのか?
 それとも、元々アウレウムとヴァンノーニ商会とは繋がっていて、それでやむなく二代目を立てたのか?
 後者なら、つまりはヴァンノーニ商会はリカトリジオス軍、シューとも繋がって居るという事になる。
 リカトリジオス軍、魔人ディモニウムの賊たち、そしてヴァンノーニ商会と言う線が繋がっているのなら、俺たちが考えている以上に、クトリアに対してはかなり深く工作が進められている……となるな。
 
「……連中の裏を探るにゃ、どうしたら良いかな」
 誰かをぶっ殺すってだけなら簡単だ。ただ夜中に忍び込んで寝首をかくだけで良い。攫って痛めつけて吐かせる、てのもそりゃ出来なかねぇ。だがそんな事すりゃこちらが探ってるのが丸分かりになる。探ってるのを悟られず、それでいてあちらの内情を探る方法……。
 
「俺、やだよー。ヴァンノーニは魔法の守り多いから、幻惑術バレるかもしんねーし」
 すかさずそう予防線を貼るエリクサール。
「へぇ、天下の大泥棒ってわりに弱気じゃねぇか」
「馬鹿言え。忍び込んで何かを盗み出すだけなら簡単なの。けど、何の情報もなしにただ『秘密を探る』って、そりゃ何日間も張り付いてなきゃなんねーだろ」
 軽く挑発してはみたが、普段は軽薄な癖に乗ってこねぇ。
「ま、その探りの一回くらいなら、特別料金でやってやんねーでもないけど?」
 ま、そこはいずれ頼むかもしれねーな。
 
「ヴァンノーニの手下をたぶらかした方が良さそうですな」
 フォルトナはそう言うが、
「誰をたぶらかすか、だよな。下っ端じゃあたいした情報もねぇだろうしよ……」
 と、まずはその辺からか。
 
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