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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-254. マジュヌーン(100)魔法使いの弟子 - ゾンビリバー~Row your boat~
しおりを挟む淀んでぬめった水の中を進む。カロド河から引かれた用水路ではあるが、実際のとこただの湿地帯みたいなそこは、かつてのバールシャム周辺のじめじめしたそれを思い出させる。
背の高い葦が生い茂り、蓮の葉が浮かんでいる沼のようなそこの、大きな岩がのっそり立ち上がったかと思うと、また例の岩蟹だ。
浅い湿地の場所にはいわゆる普通のワニもいる。ラアルオーム周辺の奴らよりかは小型だからやや危険度は少ない。だがそいつが風の魔力を持つ魔獣になると、衝撃波を飛ばしてくる糞厄介なワニ男とか呼ばれてる四肢の長いワニ人間っぽい奴になる。こいつの衝撃波を食らうと、頭の中をかき回されたみてぇになっちまう。んで、身動きとれなくなった隙に走り寄って来てガブリだ。
まったく、カロド河ってのはまるで魔獣の飼育場だな。
だがまあ、“災厄の美妃”を持つ俺からすれば、そういう魔獣の魔力による特殊な攻撃はほとんど意味がない。むしろ“災厄の美妃”にとっちゃ酒のつまみか三時のおやつみてぇなもんだ。
ここまで来る途中でも、何匹かの魔獣を食らっている。岩蟹の魔力による固い甲羅も、ワニ男の衝撃波も、どちらもあっけなく切り裂き、吸収してそのままズブリ、だ。
もちろんそれぞれ馬鹿でかくて狂暴で、でかいハサミだの牙のみっしり生えた口だのの驚異はある。あるが、そっちは“災厄の美妃”の力がなくとも、“砂漠の咆哮”で鍛えられた技と猫獣人戦士としての身体能力で十分倒せる。
食らえば当然致命傷、場合によっちゃ一発で腕やら足やら千切られるだけの破壊力があるから、油断する気もなめてかかる気も無いが、だからっていまさら怯む相手でもねぇ。
今いる用水路からのため池は、カロド河から引き込まれボーマ城塞へと繋がっている。ボーマ城塞自体はほぼ大山脈“巨神の骨”西側の麓にある山岳城塞で、山の斜面にへばりつくように築かれている。
その周りを用水路から引き込まれた水が囲んで水堀になっていると同時に、そのままウェスカトリ湾へと繋がる水路にもなっている。
そしてその水路を北上してくる船が三隻。真ん中に中型船で、追随するのは二隻の小型船。どちらも喫水が低く一本マストだが、普通の帆船と違うのは船尾についてる2対の魔導装置からジェットのように風を噴出して推進力にしてること。
魔導船と言っても様々なタイプがある。普通の帆船のような構造で、優雅に風を纏い推進するものや、今目の前を進むようなより特定の魔法の作用を組み合わせた構造のもの。
前者はエルフなんかの豊富な魔力を持つ種族の文明に多く、後者は古代ドワーフのように魔力そのものはあまり高く無いが、魔力を利用した機械装置を作る、また組み合わせる技術に長けた種族の文明に多い。
で、コイツはその後者、古代ドワーフ文明の魔導技術から発展したタイプの魔導船で、あのヴォルタス家のものだ。
南海……いや、あの辺じゃあ東海諸島と呼ばれていた島々に拠点を持ち、武装船団を抱えて火山島からバールシャム、蹄獣人の平原や東方にまで海上交易網を持っているヴォルタス家。俺は以前、バールシャム周辺での河賊退治で関わり、その後カシュ・ケンは酒造りだの何だので交流を続けていた。なのでヴォルタス家と交流が深かったのは俺じゃなくカシュ・ケンの方で、俺はリカトリジオスによる農場への襲撃後、表向きはカシュ・ケン達と共に死んだものとされている。だからヴォルタス家の連中も俺は死んだと、そう思っているはずだ。
顔を半分だけ水面から出して船の動きを追うと、真ん中の中型船で仁王立ちの派手な服装の老人が目に入る。眼帯に銀色の義足。鷲鼻に整えられた髭で不適な面構え。なかなか忘れられない個性的なその爺は、引退した前当主であるアニチェト・ヴォルタス。
魔導技師にして魔術師、そして船乗り。肩書きがやたらに多くて無闇に元気なこの爺は、息子であり現当主であるロジウス・ヴォルタス曰わく、「小汚い廃城塞に隠居した」と言う。
つまりはそこが、このボーマ城塞だった……と。
全く皮肉なもんだ。既に死んでる事になっている死人の俺が、かつて関係していたヴォルタス家を、こうして陰からコッソリと様子を窺って、陰からコッソリと“守る”ことになるとはな。
▽ ▲ ▽
「あ~りゃなかなかのもんだぜ。簡単には近付けないし忍び込めない。魔法の結界は二重三重、城壁も頑丈だし掘りも深い。背後はかなりの急斜面な崖で、対攻城兵器用の巨大な弓まで設えてある。魔人だからってだけで落とせるようなシロモンじゃあねぇな」
大怪盗を自認するエルクサールは忍び込もうと試しては見たらしいが、途中で諦めたと言う。
「魔法の守りも、高い城壁も、主どのにとってはいささかの障害にもなりますまい」
不敵に笑ってそう言うのはフォルトナ・ガルナハル。妙に芝居がかった、暗くて気味の悪ぃダークエルフだ。
「ふん! いくら修繕をしたと言っても、所詮は古い廃墟の城塞。弱点さえ見抜けば粉砕するのも容易い」
腕を組みながら鼻息荒く言うのは、ゴリラによく似た猿獣人、ムスタ。基本的には馬鹿じゃあねぇのに、暴れて殴り合うことにしか興味ねぇイカれ野郎。
レフレクトルの例の“門”のある地下室から、さらに隠し扉に隠し通路を進んだ先にある薄暗い隠し部屋の一室は、俺たち“闇の手”のクトリアでの活動拠点だ。まあ俺やアルアジル等“聖域への鍵”を持ってるメンバーにとっちゃあんまり意味はない。一時的な倉庫か、エリクサールのような外部協力者や、“聖域”まで入れない下位の信奉者らとこうやって会合するのに利用するくらいだ。とは言え内部にはある程度魔力汚染から守る結界は張られてるものの、外の汚染はかなり酷い。今居る面子で言えば、ムスタなんかはアルアジルから貰った御守りがなきゃゲロゲロ吐いちまうレベル。それもあって、さらに隠し通路を伸ばし、離れた海岸沿いからの隠し入り口も作ってる最中だ。そこからならば、ほとんど汚染地域に近付かずに入ってこれるようになる。
で、その“闇の手の隠れ家”の円卓で、イカれカルト信者やそのお仲間どもがそれぞれ好き勝手なことを言ってるんだが、とりあえず役に立つのが外部協力者のエリクサールからの情報だけ、ってのは、このカルト集団の問題点だわな。まあそのエリクサールにしても、基本はお調子者で軽薄なうぬぼれ屋なんで始末に悪ぃ。
「俺ぁボーマ城塞に攻撃仕掛けるんじゃねぇんだぞ。魔法の守りや城壁をぶち壊す話してどうすんだよ」
呆れてそう言う俺だが、実際そこが問題だ。
わずかなりの期待も込めて、円卓の向かい側に座っている蜥蜴人の魔術師、アルアジルへと視線を送る。
「はい。ボーマ城塞の今後は、アルゴードよりもさらに重要なものとなるでしょう。
アルゴードが渡し場としての要所ではありつつも敵の攻撃に対しては脆弱だったのに対し、ボーマ城塞は何より防衛拠点としての重要度が高い。また、水路を通じての機動性もあり、半ば壊れてはいるモノの、カロド河を渡れる石橋も近くにあります。リカトリジオス軍があそこを占拠出来れば、より深い位置からクトリアの旧王都の喉元へと刃を突きつけることが出来るでしょうね」
つまり、アルゴードよりも奪われたら問題になる場所だ。
「さらには、クトリア周辺の勢力で、現在まともな水軍兵力を持っているのはヴォルタス家のみと言えます。ボーマ城塞を奪い、またヴォルタス家に打撃を与えられれば、リカトリジオス軍の渡河はかなり用意になるでしょう」
バールシャムでの河賊退治のときのヴォルタス家の武装船団の戦いぶりはかなりのものだったと言う。船上から次々と矢を射掛け、接近しては銛を手にして襲いかかる荒くれ船乗りに、さらにはアニチェトの魔術、魔導具や魔装具の支援。俺はダメージが残ってて参戦しなかったから直接は見ていないが、河賊退治のときの模様はさんざん聞かされている。
数で言えばリカトリジオス軍には叶わない。だが水上での戦いなら圧倒的。連中がもしカロド河を防衛する事になりゃ、リカトリジオス軍の侵攻は厳しくなる。
つまり、ボーマ城塞はそこ……「リカトリジオス軍にカロド河の渡河を許すかどうか?」の重要な分岐点。
そしてそれは……、
「少なくとも今奪わせるのは、得策ではないでしょうね」
と言う事になる。
シーリオを落とし、今はボバーシオ攻めへと動いているリカトリジオス軍。
シュー・アル・サメットが前線へと出向く可能性が高いのは次の二点になるだろう。
ボバーシオ攻城戦、その中でも特に陥落させる瞬間。
あるいはボバーシオ陥落後、クトリアへ向かう際のカロド河渡河の膠着状態。
この二つが、最も奴を狙える公算が高い。
まずはボバーシオ攻城戦における陥落時の混乱だが、まとまった大軍が大きく動く攻城戦では隙の出来ない可能性が高い。
だがその後、渡河点の奪い合いになればより守りは緩くなる。賭けとしちゃコッチの方が勝算が高い。
アルゴードが使える状態で残っていれば、そうなる確率は高かった。
だがアルゴードが汚染だらけで使い物にならなくなった事で、別の渡河点をリカトリジオス軍は必要とし、その矛先がボーマ城塞となった。
アルゴードより防衛拠点として格段に上のボーマ城塞がこの時点で確保されれば、「渡河点の奪い合いによる膠着」は起きないし、ただでさえ守りの固い城塞内に籠もられたらさらにお手上げだ。
「ですが主どの、そのクックルとやらは城塞を落とせるほどの強者なのですか? 魔人など所詮は魔力の絞りかすを飲んで酔っ払うどぶドワーフのようなもの。とうてい我らのようには出来ますまい」
フォルトナはこれまた芝居がかってそう言うが、
「そーかね~? 少なくとも炎の威力だけなら、アンタを超えちゃってるかもよ~?」
と、前後を逆にした木製の椅子の背もたれにもたれかかり、前後に身体を揺らしながらからかい気味の調子で言うエリクサール。
「……ふん、聞き捨てならん戯言が聞こえた気がするが、まさか貴様か?」
「ぐはっ! おい、青瓢箪、この俺にも聞こえたぞ! 誰ぞの炎は、絞りかすのそれに及ばんとな!」
糞みてぇに暗い声でエリクサールを睨み付けるフォルトナに、それを笑い飛ばすムスタ。ムスタの奴は基本はむっつりの癖に、派手な殴り合いとフォルトナが不愉快になる話題にはやたらと喜ぶ。
「おぉ~、けどけっこうマジな話だぜ。まあここんとこ連中のこときっちり追ってるワケでもねぇけどよ。ほら、マジュヌーンも“腐れ”から聞いてる牧場の襲撃な。あれの戦闘の痕とか見てきたけど、ありゃ単純な炎の大きさだけでも死爪竜くれぇなら丸コゲにしちまいそうだしな。ぶっちゃけ俺はそれ見て、奴らの炎の射程範囲には絶対入らねーって決めたぜ」
あくまで外部協力者、専属ってワケでもねぇが、あちこち放浪しつつも定期的に情報を持って来るエリクサールは、幻惑術の達人だけあって入り込める場所が各段に広く、得られる情報も多岐に渡っている。よほどの魔術の専門家が居るか、魔術的な結界に防御の仕掛けがしっかりしてるンでもなきゃ、まず入れない場所はない。クトリア市街地で言うなら、王国大使館の奥とマヌサなんとか言うファミリーの本部、“妖術師の塔”に、例の偽王の影のアジトくらいが「マジでヤバい」場所で、他はほとんど入り込んだ経験はあると言う。ま、自己申告だからどこまで本当かは分からねぇがな。
何にせよそのエリクサールからしても「忍び込むのは厄介」なボーマ城塞の守りはかなり固いと言えるんだが、それを踏まえてもなお「侮れない」と評されるクーク率いる魔人の賊たちも、やはり相当に厄介な奴ら、と言うことではあるんだろう。
「クークの力は確かにアルゴードのときよか上がってンだろうぜ。単純に炎の力だけならフォルトナよりも上って見立ても正しいのかもしんねえな」
そう受ける俺へ、不満げな顔を見せるフォルトナ。
「だが、フォルトナの得意技はただの炎の魔術じゃなく、ダークエルフの秘法だっていう【獄炎】だろ? 闇と炎の魔術。あの粘ついて延焼し続ける炎は、例え掠っただけでもダメージがエグいし、戦術的にもより多彩だ」
「おお、さすが主どの! 我が【獄炎】の真髄を分かっておられる!」
一転してそう、嬉しそうに声を高くする。
「クーク1人……いや、まあ2人組か。奴らの炎の力それ自体がどんだけ強くなってても、それだけじゃ城塞攻めにゃあ足りてねぇ。
“鉄塊”や“猛獣”とも連携取れてねぇみてぇだし、“黄金頭”は死んじまってる。だからあとは、クークの奴がどんな手札を揃えてるか……だろ?」
他にあのアルゴードの惨劇を生き延びた魔人は居るのか。またあの後に新しく参下に入った兵力は居るのか……。
そう聞くと、エリクサールはキョトンとしたようなとぼけた面をしてから、
「あれ? 言って無かったっけ? “黄金頭”アウレウム、なんか生きてたらしいぜ?」
と、そう言ってきやがる。
「……おい、マジな話か、そりゃあよ?」
「あー、別に本人確認はしてねぇよ? けど何回か王国からの商隊やらクトリア交易商やらが襲われてるってな話な。“腐れ”情報だと」
あの傷、あのダメージで生き延びたとは、とんでもねぇ生命力と言うか、あるいは腕の良い治癒術師を隠してたのか……。
「……いずれにせよ、ここ最近“残り火砂漠”やシーリオ方面のリカトリジオス軍の動向にばかりかまけて、確かにクトリア情勢に関しての情報アップデートは疎かになっていましたね。ここは主どの自ら色々と出向いて頂く必要があるかもしれません」
まとめるアルアジルだが、いくらお飾りの盟主とは言え、こき使われすぎな気はするぜ。まあ、その方がやりやすいけどな。
▽ ▲ ▽
去ってゆく魔導船を水の中から見送って暫く。ゆっくりと身体の位置を変えて、切り立った岸壁へと背をもたれながら一息入れる。
アニチェトの雰囲気、風貌は以前見たときとそう変わってない。やや老けたかもしれねぇが、まあ遠目に分かる変化はねぇな。
直接は見ていなかったから奴の戦いぶりに関してはどうしても伝聞になっちまうが、かと言って侮れる相手ではないのは分かる。同じ魔術の専門家としてのアルアジルの見立てでは、「魔術師としての評価よりは魔導技師としての評価の方が高い人物で、ザルコディナス三世の暴政を嫌い早々に南海諸島へと拠点を移してしまった為、クトリア後期の邪術士達からは重視されて居なかったが、古代魔法遺物研究の専門家として王の影の一員となった自分としては、出来れば欲しい人材ではあった」と言う。
つまり、直接的な戦闘能力よりは、アニチェトの施した守りの術や防衛装置、魔導具や魔装具こそが要、と言うことだ。
そして防衛する兵力も、エリクサール曰わく荒くれ船乗りたちだけではなく、以前は王国の剣闘士として名を馳せたナンタラ言う北方人を中心とした訓練された警備兵たちも居る。
俺も山間側の高い位置、かなり遠くからではあるが訓練の様子を見てはみた。まあ実際のトコ細かいところまではよく見えなかったが、その訓練自体はなかなかハードなもんだったのは確か。
ボーマ城塞に関する情報は、入れば入るほど、確かにこりゃあ簡単に落とせるトコじゃあねぇと思えてくる。
で、となりゃ問題はクークの側。奴らが本当にボーマ城塞攻めを目論んでるのか。そしてその具体的な戦力はどのくらいか……。
少なくともボーマ城塞側の防衛戦力は、数だけで言えば200から300。マトモに考えたらその倍から三倍は頭数が必要にはなる。
それが800人だと仮定して、それだけの戦力をクーク側が確保出来ているのか、だが……。
「……そんだけの戦力居たら、もっと派手に暴れまくってんよな」
なら、足りない頭数は何で補うか?
一つは魔人としての魔術。
クークの炎は恐らく攻撃能力としちゃかなり高くなってる。けどそれだけじゃやはり足りない。他の魔人、戦闘能力の高い手駒がどれくらい居るか。
そしてエリクサールの情報通りなら、“黄金頭”アウレウムが生きていたのなら、それも厄介だ。アルゴードの時のように単身で突っ込めば鎖でもなんでも絡め取られ捕縛されるかもしれねぇし、スタミナ切れを狙われるかもしれねぇ。無敵の身体=無敵の戦力、じゃあねぇのは証明済み。だが突出せず指揮に徹するなら、これほど厄介な敵将も居ない。遠くから矢で射ろうが、魔術で狙おうがかすり傷一つ負わせられない。その上奴の本当の能力……使用する魔導具や魔装具の威力を何倍、何十倍にもするというそれ。奴があの後にどんな魔導具、魔装具を手に入れたかで、またがらりと戦力が変わってくる。
クークがリカトリジオス軍の先触れとして動いて居るなら、アウレウムもそこに絡んでいるハズだ。そもそも指揮系統としちゃクークよりアウレウムが上。表に敢えてクークを出しつつ、裏でアウレウムが糸を引いてるのかもしれねぇ。
まあ全部ただの推測だ。そもそもクークの実際の動きすらまだ分からねぇ。
とにかく……またこりゃなんとか奴らを見つけ出さないことにゃあだな。
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